スパッタシートの豆知識
溶接や切断で発生する火花等から人や物を守るモノが、スパッタシートです。今回はスパッタシートの選び方を紹介致します。
スパッタシートとは
スパッタシートとは、溶接時に飛び散る金属粒やスラグを受けるためのシートです。溶接条件や使用用途に合ったスパッタシートをお選びください。
JIS規格から選ぶ
スパッタシートは、日本産業規格のJIS A1323においてA種・B種・C種と基準を設けてあります。基準はは、発生する火花の落下量に対応して下記のように区分されています。
JIS A1323 A種
厚さ9mmの火花発生用鋼板を溶断するとき、発生する火花に対し発炎及び防火上有害な貫通孔がないこと。
JIS A1323 B種
厚さ4.5mmの火花発生用鋼板を溶断するとき、発生する火花に対し発炎及び防火上有害な貫通孔がないこと。
JIS A1323 C種
厚さ3.2mmの火花発生用鋼板を溶断するとき、発生する火花に対し発炎及び防火上有害な貫通孔がないこと。
シートの寸法
スパッタシートの寸法は、1号・2号・4号・6号と大きく4サイズになります。その他には、ロール(原反)があります。
号数 | シートサイズ |
---|---|
1号 | 920×920 |
2号 | 920×1920 |
4号 | 1920×1920 |
6号 | 1920×2920 |
コーティングの有無から選ぶ
コーティングによって、シートが受けるノロや火花が付着しにくく、作業後の後処理や清掃が簡単になります。しかし、コーティングによりシートがごわついてしまいます。入り組んだ場所や凹凸がある場所では、コーティング無しのシートなど条件に合わせて使い分けることが大事になります。
コーティングの種類
両面コーティング |
片面コーティング |
コーティング無し |
コーティングによるシートの柔らかさの違い
柔らかさの問い合わせが多いスパッタシートを動画にて紹介します。
▼B種 片面コーティングの柔らかさ
▼A種 両面コーティングの柔らかさ
▼A種 コーティングなしの柔らかさの例1
▼A種 コーティングなしの柔らかさの例2