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工業用ホースの種類と特長

工業用ホースは、デリバリーホース・サクションホース・ダクトホースと、大きく3種類に分類されています。それらのホースの中から温度・流体・圧力などの使用条件に合った商品を選定します。まずは3種類の特長を見ていきましょう。

デリバリーホース(ゴム/一般低圧)

先ず、デリバリーホースというのは、加圧により風船のように膨れないように補強を入れて製造しているホースのことをいいます。この補強の種類や編み込み方によってホースの許容圧力が変化します。
ゴムが使用されているホースの分類として大きく分けて2つあり、編上タイプと布巻タイプがあります。編上タイプは製造機械からホースを押し出しながら製造しています。ホース内層に圧力に耐えられるように補強用の繊維を編み込み、外層のゴムを押し出しながら組み合わせて製造します。
長尺ホースが製造できるという点が編上げタイプの特長です。ホースの種類や口径の大きさによって異なりますが、最大で200mの長尺ホースを製造することができます。
一方、布巻タイプはマントルと呼ばれる芯材に材料を巻き付けて製造しています。ホース内層には編上タイプと同じく補強用の繊維が入っていますが、編上タイプと違って編み込まず、コードと呼ばれる織布を巻き付けています。
芯材に巻き付けて制作する為、大口径のホースが製造できるという点が布巻タイプの特長です。

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デリバリーホース(樹脂)

樹脂製のデリバリーホースはゴムの編上タイプと同じ製造方法になります。
ゴムと違い、主な原料である樹脂の比重が軽く軽量になるのが特徴で、散水用やエアーツール用のホースとして活躍しています。
樹脂と一言で言っても種類は様々で、一般的には塩ビ・ウレタンが使用されていますが、用途に合わせてフッ素・シリコンなども採用されています。

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サクションホース

サクション(suction)とは「吸い上げ」を意味しており、負圧によりホースが潰れないよう、芯材を入れて補強がされている点がサクションホースの特長です。
材質はゴム製・樹脂製・ゴムと樹脂両方を使用したものなど様々です。
工場・土木現場での吸・排水や水中ポンプの立ち上がり、急傾斜、ホースの吊り下げ状態などのシーンでよく使用されています。
その他にも、工場で使用される溶剤や薬品に対応したタイプや、酒・飲料水・食品の搬送に適したタイプなど様々な用途に合わせたラインナップがあります。

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ダクトホース

一般的にダクトとは、空気を運ぶ為の管のことで、建物内の空調、換気、排煙の為に用いられています。
送風機の圧力で管内に空気が流れ、空調機械から室内へ空気を通す配管としてダクトが用いられています。ダクトホースは配管の空気だけでなく、機械から出る粉塵や排熱など様々な流体を通すことも可能となっています。主に工場や室内の汚れた空気を送・排気、集塵するダクト配管として使用されて、材質もオレフィン系樹脂、PVC、ポリプロピレンなどが挙げられ、用途や目的に合わせて使用できます。
軽量で曲げやすいタイプ、高温下〜低温下まで対応可能なタイプ、透明で輸送物確認しやすいタイプ、使い捨てタイプなどがあります。

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