養生シートの種類・場面ごとの使い方・おすすめ13商品を徹底解説！

ターポリン生地とは、ポリエステルの布を塩化ビニールでコーティングした生地のこと。
防水性に優れており、防炎性能がある製品や耐候性が高い製品が多いのが特徴です。
生地に厚みがあるため屋外に数年常設しても劣化しにくく、養生シートにぴったりの素材として広く使われています。

養生シートの他にも、
　● 横断幕
　● テント
　● 看板
などの用途で用いられます。

なぜターポリン生地に防炎性能が付いた製品が多いかというと、消防法第8条の3で屋外や不特定多数の人が集まる場所では防炎加工された生地を使用することが決められているためです。

ターポリン生地にはJISA8952「建築工事用シート」という規格があり、引張強さ・耐貫通性・防炎性等のレベルによって1類と2類に分けられます。

1類・2類の主な違いは防炎性能ではなく「引張り強さ・伸び・耐貫通性」で、一言で言うと「落下物に対しての強度の違い」です。防炎シート1類は、重量5kgの鋼管を高さ3mから落下させてもシートにダメージを与えない強度があり、シートだけで落下物を受け止めることができます。一方、2類は1類ほどの強度はないため、金網と併用することで落下物への危険回避をします。現場に合う防炎シートを使うことで、落下物による現場作業員の事故を防ぐだけではなく、たまたま通りかかった通行人を巻き込んでしまうことも防ぎます。

引用元： https://youjyou-e.net/column/14302/

塗装や資材の保護などが目的の場合はJIS規格ではない、輸入品の防炎シートがよく利用されます。

メッシュターポリンとは、ターポリン生地に無数の小さい穴を開けたメッシュ状の生地です。
風通しが良いため、高所など風の影響を受けやすい現場で使われます。

メッシュ状の生地であるということは、風だけでなく光も通すので、高所作業で足元が見やすくなるというメリットもあります。

メッシュの細かさ・穴の大きさは絵柄や文字の見やすさに直結するので、養生シートと広告を兼ねていたり、シートに注意次項をプリントする場合はしっかり生地を選びましょう。

メッシュターポリン生地も、普通のターポリン生地と同様に防炎1類、2類があります。
工事現場など安全性が必要な場所で使う場合はしっかりと用途に合った製品を使用してください。

「プラ段」と呼ばれる、プラスチック製の段ボールのことです。
段ボールと同じで中が空洞で軽いため持ち運びやすく、プラスチックの丈夫さで何度も使えます。

クッション性も優れており、床や壁の保護、機材の保護などに使われます。
やや硬めなので、平面の保護に向いています。

梱包にも使われる緩衝シート（エアクッション）、プチプチという名称でもおすすめです。
やわらかく物の形に沿いやすいので、床・壁・天井などの平面以外の階段や家具などの内装、機材の保護にも使用できます。

繰り返し使うこともできますが気泡が潰れやすいため、貴重な品物や精密機械を保護する際は新しいエアクッションを使用してください。

屋内外の塗装をする際、養生シートは欠かせません。

　● 仕上がりを綺麗にする
　● 塗装部分意外に塗料が飛散するのを防ぐ
　● 近隣に塗料や汚れが飛散しないようにする。
などの目的で養生します。

例えば外壁塗装をする際、窓やドアなどに塗料がかからないようにシートやテープを使って養生します。

画像引用元： 外壁塗装の「養生」とは｜3つの注意点と仕上がり直結の重要な役割

また、近隣住宅に迷惑がかからないように建物全体にメッシュシートで目隠しをすることもあります。

画像引用元： 外壁塗装の「養生」とは｜3つの注意点と仕上がり直結の重要な役割

屋内作業では、
　● 設備や内装の保護
　● 作業していない部分の保護
　● 資材の保護
　● 引越しなど搬入作業
などの目的で養生シートが使われます。

リフォームなど一部分のみの作業を行う場合は、作業しない場所を汚さないようにしっかりと養生を行わなければなりません。

画像引用元： リフォーム現場でのトラブルを防ぐ！現場グッズ〜養生編〜 | リフォマガ

床などを養生する場合は裏面が吸着面になっていてテープ等が不要な養生マット、吸着シートを使用することもあります。

画像引用元： 吸着養生シート(壁面用)｜ 引越・リフォーム時に｜セキスイ

テープ不要の養生シートはそのまま貼ればいいので作業の効率化に役立ちます。
繰り返し使うことができますが、白木など使えない素材もあるので使用前によく確認しましょう。

屋外での作業で養生シートを使う場合は、
　● 作業現場の目隠しをする
　● 現場の保護をする
　● 防水目的で保護する
　● 落下物や足場の保護
などの用途が挙げられます。

画像引用元： 飛散・落下防止養生 | 株式会社アイピー２１

朝顔養生（防網）や落下防止の養生を行う場合は、1類の養生シートを使用しましょう。
安全性の観点から、2類のシートや屋内用の養生シートは絶対使わないでください。