ペンチ・ニッパーの違いを紹介!使い方やおすすめのメーカー・製品も紹介
ペンチとニッパーは、いずれもはさみのような形状をしていて、二つの持ち手が付いているなど、良く似た形状をしています。しかし、それぞれ用途は異なるので、それぞれの使い方を理解してうまく使い分けるとよいでしょう。
今回の記事では、ペンチ・ニッパーの違いを用途と共に紹介します。さらに、おすすめのメーカー・製品もいくつか紹介します。ペンチ・ニッパーを使用するときや、新たに購入するときの参考にしてください。
INDEX
- 1.ペンチ・ニッパーと基本的な使い方とそれぞれの違い
- 1-1.ペンチとニッパーの形状の違い
- 1-2.ペンチの基本的な使い方
- 1-3.ニッパーの基本的な使い方
- 2.ペンチとニッパーの種類
- 2-1.ペンチの種類
- 2-2.ニッパーの種類
- 3.おすすめのペンチメーカー・製品3選
- 3-1.KTC|ラジオペンチ ベントノーズタイプ PSL BN
- 3-2.エビ|万能ラジオペンチ 刃長10mm J150RM
- 3-3.TOP|ペンチ ビニールグリップ CP
- 4.おすすめのニッパーメーカー・製品3選
- 4-1.KEIBA|プラスチックニッパー
- 4-2.HOZAN|ミニチュアニッパ(静電気対策品)
- 4-3.フジ矢|電工名人 強力ニッパー
- 5.まとめ
ペンチ・ニッパーと基本的な使い方とそれぞれの違い
ペンチとニッパーは、互いによく似た形状をしています。しかし、ペンチは線状の素材をねじったり曲げたりできる一方、ニッパーは素材を切断する工具です。それぞれの用途の違いを理解して、うまく使い分けましょう。
ペンチとニッパーの形状の違い
ペンチの先端部分は内側がギザギザした形状になっています。この先端部分を「くわえ部」と呼びます。ギザギザになっているくわえ部のおかげで細いものや線材をしっかりとはさめるのです。
くわえ部の奥の部分に刃が付いていて「ノーズ」と呼ばれます。この刃では線材を切断することが可能です。
一方で、ニッパーは線材を切断するのに特化した工具なので、先端部分全体に鋭い刃がついています。この刃をはさみのように使って、線状の素材を切断します。
ニッパーの種類によっては、刃の根元部分に穴が空いています。この穴は「脱皮穴」と呼ばれていて、ケーブルや電線などを覆っている絶縁用被膜を取るときに使用するものです。
ペンチの基本的な使い方
まず、片方の柄に親指をかけます。そして人差し指と中指はもう片方の柄にかけ、残った薬指と小指を柄と柄の間に入れます。柄を握るのは親指と人差し指・中指で、薬指と小指は柄を支える様な形です。ペンチを開くときには、ペンチの内側に置いた薬指・中指で開きます。閉じるときは外側に置いた親指・人差し指・中指で操作します。
持つときには柄の中央から先端寄りを持ちましょう。ペンチ・ニッパーは、共にてこの原理を応用して素材をひねったり切断したりする工具です。操作するうえで不便がない程度に先端寄りを掴んだ方が、少ない力で操作ができます。
ニッパーの基本的な使い方
ニッパーの使い方は、はさみをイメージしてもらえば早いです。多少違いはありますが、コツさえつかんでしまえばすぐに上手く使いこなせます。
基本的な使い方としては、切断する線材を刃の間に置いて柄を閉じて切断します。握った手に力を込めれば、簡単に切断できます。
堅い線材であるため一度に切断できない場合には、線材を少しずつ回しながら繰り返し刃を入れていきましょう。力任せに一度切断しようとすると、刃こぼれなど工具の劣化原因になるため注意してください。
ペンチとニッパーの種類
ペンチにもニッパーにも、たくさんの種類があります。使用用途や扱うもののサイズに合わせないと、うまく作業が進まないこともあります。用途や自分の作業の習熟度に合った工具を選んで、作業を安全かつ効率よく進めて行きましょう。
ペンチの種類
主に一般でよく使用される「標準ペンチ」の他に「ラジオペンチ」や「圧着ペンチ」「丸ペンチ」などがあります。
「ラジオペンチ」は名前通り、昔はラジオを組み立てる際によく使用されていました。くわえ部分が特に鋭く細い形をしており、細かい作業に適しています。小さな部品や線材をつかんだり、かなり細い線材や針金などを曲げたりする作業によく使われます。
「圧着ペンチ」は、モノとモノを加圧によってくっつける機能がついています。電気工事ににおいて、電線と圧着端子の接合する際などに重宝する工具です。「丸ペンチ」は、先端に丸みを帯びたノーズが採用されています。先が細いため細かい作業に便利なペンチとなっています。
ニッパーの種類
ニッパーには「プラスチックニッパー」と「ミニチュアニッパー」、「斜ニッパー」などがあります。
「プラスチックニッパー」は、プラスチックを始めとした比較的柔らかい樹脂を切断する際に使用します。刃が細く鋭いため、切れ残りなくきれいに切断ができます。
「ミニチュアニッパー」は精密機器の組み立て・修理などに使われます。大きさは10センチから13センチ程と小さく、繊細な作業に向いています。「斜ニッパー」は電線の絶縁用被覆をむいたり、家電の修理などに使われています。刃の部分が40度傾いていて、脱皮穴が付いているものが多いのが特徴です。
おすすめのペンチメーカー・製品3選
購入するペンチに悩む方には、次の製品がおすすめです。
● KTC|ラジオペンチ ベントノーズタイプ PSL BN
● エビ|万能ラジオペンチ 刃長10mm J150RM
● TOP|ペンチ ビニールグリップ CP
それぞれの特徴について紹介します。
KTC|ラジオペンチ ベントノーズタイプ PSL BN
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KTC(京都機械工具株式会社)から発売されている製品です。見た目はくわえ部分が鳥類のくちばしのような形状になっていて、屈曲しているのが特徴となっています。くわえ部分を開いたときの全長は15センチから20センチ程(2種類発売されています。)で、握りやすい大きさです。
柄の部分は滑り止め加工がされており、細かい凹凸があるため落としにくく安心です。くわえ部の先端にはクロス型の溝加工がされており、はさんだものがずれたり落ちたりしにくいので使いやすいです。
エビ|万能ラジオペンチ 刃長10mm J150RM
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ロブテックスの「エビ印」ブランドから発売されている万能ラジオペンチもおすすめです。「万能」の名前どおり、掴む・曲げる・切る・むく・割り込み切り・ねじ回し・簡易圧着の7種類の使用が可能です。配線に関する作業に役立つ工具となっています。
ばねが入っているため力加減も楽になります。長い時間続けて作業する場合でも疲れにくく、快適に作業が行えます。滑り止め加工がされた柄になっているため、落としにくく握りやすいのが特徴です。
TOP|ペンチ ビニールグリップ CP
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TOP(トップ工業)から発売されている、ビニールグリップ付きのペンチもおすすめです。主に線材の切断に使用します。くわえ部に施された高周波焼き入れによって、良い切れ味が長い間継続します。
このペンチも握りやすいように柄が硬質グリップとなっていて、作業が快適に行えます。金属部分は特殊工具鋼を使用しているので耐久性が高く、長い期間使用できます。
おすすめのニッパーメーカー・製品3選
ペンチに続きおすすめのニッパーを3つ紹介します。
● KEIBA|プラスチックニッパー
● HOZAN|ミニチュアニッパ(静電気対策品)
● フジ矢|電工名人 強力ニッパー
ニッパー選びで迷っている人は、是非こちらの工具を検討してください。
KEIBA|プラスチックニッパー
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マルト長谷川工作所のKEIBAからでているプラスチックニッパーです。樹脂の切断に特化したプラスチックニッパーです。ばね付きなので、続けて切断作業を行う際に楽に行えます。一般的なニッパーよりも更に平坦に切断できるフルフラッシュカットとなっているため、よりきれいに仕上がります。なお、金属の切断には不向きなので、購入する際には注意しましょう。
HOZAN|ミニチュアニッパ(静電気対策品)
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ホーザン株式会社から発売されているミニチュアニッパー(静電気対策品)もおすすめ。主に細い銅線の切断に使用します。他にも精密器具やプラモデルなどにおける細かい切断作業にも使用可能です。
本体は10センチ程度なので狭い場所や細かい部位の作業にも向いています。銅線に適応した刃付けをしているので、切断面がとてもきれいに仕上がります。面取りで刃以外の鋭利な部分を丸く仕上げていて、ケガをしにくい構造となっています
フジ矢|電工名人 強力ニッパー
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フジ矢から発売されている「電工名人強力ニッパー」もおすすめです。フジ矢の独自技術で研磨されたマイクロミラーブレードを使用し、切断能力を向上させています。さまざまな電線・銅線をスムーズに切断できます。
セーフティコードを取り付けられるので、電気工事などにおける高い場所での作業でも落とす心配がなく安心です。
まとめ
ペンチとニッパーについて、違いや使い方、おすすめの種類など細かく紹介しました。さまざまな用途に対応したペンチと、切断に特化したニッパーをうまく使い分けてください。また、対応した素材や機能性などにより、ペンチ・ニッパーそれぞれにもさまざまな製品があります。自分の用途に合った工具を選んで使用しましょう。
現場市場では現場で働く人に向けてたくさんの工具をたくさん揃えています。今回紹介したペンチとニッパーも多数取り扱っていますので、現場市場で自分に合った工具をお買い求めください。
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この記事を書いた人
ヤス
愛車はシトロエンC3。前職は家具メーカーのECサイト運営。現場市場の企画・撮影を担当。知られざる「現場にあると嬉しいモノ」を知ってもらうことを目的に活動中。休日の日課はもちろん洗車です!
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ヤスのコメント
私はもっぱら釣りのシーンでペンチにお世話になっています。フィッシングプライヤーと呼ばれることが多いですが、ペンチの仲間ですね。ガン玉を潰したり、ラインを切ったりとマルチに活躍してくれます。数年前、シーバスの口の奥に入ったルアーを外すときにも重宝しました。あれは大きかったな〜。もう一度ペンチが必要なくらい大きなシーバスを釣りたいところです。