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集塵機の選び方は?種類による違いとおすすめの機種も紹介!

『集塵機の選び方は?種類による違いとおすすめの機種も紹介!』

集塵機は、木材・金属などを切断したり加工したりする現場には欠かせない工具のひとつです。
用途や扱う素材によって適した機種が異なるので、選ぶのが難しい場合もあるかもしれません。

今回は集塵機の種類、選び方のポイントについて詳しく解説します。
後半では現場市場おすすめの集塵機もご紹介しておりますので、集塵機をお探しの方はぜひ最後までご覧くださいませ!

INDEX

集塵機とは?作業中に出る塵を吸い込むための機械

集塵機とは、ものづくりや工事などの現場で発生する粉塵の処理に使われる機械です。
見た目や名前から掃除機のようなイメージを持たれがちですが、集塵機はゴミよりもより細かい粉や塵を吸い込むために使われます。

 ● 解体作業
 ● 切断作業
 ● 加工作業
 ● はつり作業
 ● 研削作業
 ● 研磨作業
 ● ケレン作業
 ● トンネル採掘
 ● 食品生産/加工
 ● 医薬品生産
 ● 粉塵の吹き払い
など、多くの分野で用いられており、サイズや形状も千差万別です。

集塵の仕組みとしては大きく分けてサイクロン、スクラバー、バグフィルター、電気集塵の4種類があります。
それぞれの方式の特徴について表でまとめました。

集塵方法 特徴
サイクロン 旋回気流と遠心力によって空気中の粉塵を集める。
比較的大きなサイズ(10μm前後)の集塵に向いている。
スクラバー 粉塵を水に執着させて集塵する。
1〜5μm程のサイズに向いているが、排水処理が必要。
バグフィルター 粉塵を含んだ空気を目の細かいフィルターに通して集塵する。
0.1μm程の小さいサイズの粉塵にも使えるが、高温には使えない。
電気集塵 空気中の粉塵や微粒子に電流を流して集塵する。
0.01μmサイズの粒子にまで対応でき、集塵性能が高い。

小型でノズルがついた掃除機のような形をした集塵機は、フィルター式かサイクロン式のどちらかで集塵しています。
紙パックを装着して使う集塵機もありますが、その場合は紙パックがフィルターの役目を果たすので原理は同じです。

集塵機の使い方

集塵機は使用する場によってサイズ・形状・機能が異なり、使用方法もそれぞれに異なります。
こちらでは、ホースやノズルを繋げて使う小型の集塵機の使い方についてご紹介していきます。

一般清掃用の集塵機の場合

清掃用の集塵機を使用する際の手順について見ていきましょう。

集塵機の電源を入れる

まずは集塵機の電源を入れます。
コード式のものはコンセントを電源に接続して、バッテリー式のものは電源ボタンを押して充電量が十分か確認してください。

出力を調整する

集塵機には出力を調整する機能があるので、お好みの出力で調整してください。
解体作業など、多くの粉塵が出る作業の場合は最大で使用するケースが多いようです。

掃除機と同じようにノズルで粉塵を吸い込む

あとは普通の掃除機と同じように床や地面に落ちた粉塵を吸い込みます。
乾湿両用タイプの集塵機は水ごと吸い込めるので、清掃作業の際にも使いやすいのが特徴です。

電動工具と繋げて利用する場合

電動工具と繋げて集塵機を使用する場合は、手順や使用方法が少し異なります。

集塵機の電源を入れる

まずは集塵機の電源を入れます。
電動工具を接続して使うタイプの集塵機は、一般清掃用と同じ掃除機のような形状のものと、背負って使用するものがあります。

工具の電源やホースを集塵機と繋げる

電動工具と集塵機をホースで繋げます。
工具と集塵機を接続する場合はホース以外にも、
● 集塵カバー
● 集塵カップ
● ダストカバー
などのパーツが必要ですので、忘れずに用意しましょう。

電動工具がコード式の場合は電源も集塵機に接続します。

電動工具をONにして使用する

電動工具と集塵機が接続できたら、電源を入れて作業を行います。
背負うタイプの集塵機は内容量が小さいので、長時間の作業を行う際は一杯になっていないかよくご確認ください。

集塵機の選び方

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集塵機の選び方として、注目したいポイントについて解説します。
集塵機には様々な種類があるので、用途に合わせて選ぶのがおすすめです。

吸収するもの(物質)で選ぶ

まずは、何を吸引するのかを考えましょう。
集塵機で吸引するものは、
● 乾いた粉塵
● 水分を含んだ粉塵
● 水分や液体
などがあります。

乾いた粉塵なら集塵機はどの種類でも吸引できるのですが、水分は吸引できないものもあります。

乾式専用は、その名前の通り乾いているものだけを吸引できます。
例えば、石膏ボードやサイディング、米ぬか、コンクリートなどの粉塵を吸引するための集塵機なら、乾式専用タイプがおすすめです。

乾式専用の集塵機は、こぼれた水などを吸引できないので、水分を扱う現場では乾湿両用の種類を選択しましょう。

乾式専用の集塵機はフィルターは目がかなり細かく、乾湿両用は比較的フィルターの目は粗く作られています。
そのため、乾湿両用の集塵機で細かい粉塵を吸い込んでしまうと、モーターの故障の原因となることもあるので注意してください。

電動工具と接続するかどうかで選ぶ

電動工具と接続して集塵機を使用する場合は、連動機能がついた機種を選びましょう。
連動機能付の集塵機は、一般清掃用の機種とは違って掃除機のようなT型のノズルがついていないものも多いです。
清掃用としても使いたい場合は購入時に付属品をよく確認し、清掃用ノズルがない場合は別売りのノズルをご用意ください。

タンク容量で選ぶ

タンク容量も、集塵機の選び方で重要なポイントです。
容量が大きければ多くの粉塵を吸引でき、作業も長く続けられます。

また、乾湿両用の場合は集塵容量と吸水量の2つがあり、容量が若干異なるので注意しましょう。
タンク容量が大きいと吸い込む粉塵の量も多くなりますが、重くなるので操作しにくいこともあります。
用途と使用する環境にあったサイズをお選びください。

掃除機と
集塵機の違い

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集塵機は掃除機とよく似た仕組みですが、実は大きく違う点もあります。

掃除機の特徴

掃除機は空気を吸引する隙間を小さくすることで、高圧でほこりを吸引しています。
床に吸引口を接することを前提としているため、床にある埃を吸い込むのは得意ですが、空中に浮かぶ埃を吸い込むのは苦手です。

フィルターの面積はかなり小さいため、細かいゴミを大量に吸い込むとすぐに目詰まりを起こしてしまうのです。
その状態で使用を続けた場合、モーターが焼けるなど故障やトラブルに繋がる可能性もあります。

集塵機の特徴

一方、集塵機はゴミを吸い込む圧力自体はそれほど高くないです。
その代わり、風量を大きくして一度に大量の埃を吸引できるようにしています。
切削や研磨などで埃が空中に舞ったときも、掃除口から吸引できるのです。

フィルターは集塵機内に複数あり、面積も大きいので細かい埃の吸引などに適しています。
目詰まりがしにくいので吸引力も落ちにくいのです。

ダクトホースの太さもかなり異なります。
掃除機で使用されるダクトホースは、通常φ38かφ50です。
それに対して、集塵機の場合はメインダクトがφ75以上、大きいものであればφ500などの機種もあり、かなり幅があります。

このように似たような2つですが、使い道は大きく異なります。
それぞれの特徴を活かせるように、使い方をしっかりと分けましょう。

集塵機の
【2022年最新版】集塵機のおすすめ12選!

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集塵機には様々な種類があり、どのような用途や環境で使用するかによって適した機能は異なります。
こちらでは、現場市場で厳選した集塵機の様々な種類のおすすめ機種を12種類ご紹介いたします。
それぞれの機種のポイントも合わせてご紹介しておりますので、製品選びにぜひお役立てください!

スイデン 乾湿両用掃除機 ウェット&ドライクリーナー SAV-110R

SAV-110R

この製品は乾湿両用なので一般的なゴミから液体まで吸引できます。
スイデンは1947年創業の老舗の電気機器メーカーです。
工場用扇風機で有名ですが、集塵機のラインナップもかなり充実しています。

SAV-110Rはコンパクトサイズですが、集塵容量は8リットル、吸水量は6.5リットルと十分な容量があります。
最大真空圧は23kPaで、フィルターやタンクは水洗いが可能です。

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スイデン 乾湿両用型掃除機 ステンレスボディ 10Lタンク 100V SPSV-1102

SPSV-1102

ボディは強靭なステンレス製で、金属切り粉の吸引にも対応しています。

フィルターやタンクは、水洗いも可能です。
吸水量は7リットル、集塵容量は10リットルで、大型の隙間ノズルやアルミ手元曲がり管Rパイプなど付属物も豊富です。
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スイデン 乾湿両用掃除機 100V ペールタンク SPV-101EPC

SPV-101EPC

SPV-101EPCに使用されているペールタンクは市販品と同じサイズなので、回収する物質によってタンクを使い分けられます。

吸水量は11.5リットル、集塵容量は16リットルで、ライト感覚でありながら、使いやすい機種です。
直管パイプにはフックがついているので、掃除機の様に本体に立てて収納可能です。

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スイデン 万能型掃除機 Gクリーン 乾湿両用 100V 22Lタンク SGV-110A

SGV-110A

こちらのSGV-110Aは、スイデンが独自に開発した万能フィルターを搭載しており、フィルター交換せずに粉塵と液体の両方を吸引できます。

モーター・フィルター・タンクのそれぞれのパーツがワンタッチで外せて、手動ちり落とし装置が搭載されているのでメンテナンスも簡単です。
集塵容量は22リットル、吸水量は16リットルです。

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スイデン 万能型掃除機 Gクリーン 乾湿両用 100V 44Lタンク SGV-110AL

SGV-110AL

SGV-110ALも、前述の機種と同様に万能型フィルターを搭載しています。

油や切粉、粉塵や比重が重いダストの吸引に向いている機種です。
集塵容量は44リットル、吸水量は37リットルと大容量です。
手動ちり落とし装置も内蔵していて、メンテナンス性も優れています。

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スイデン 万能型掃除機(乾湿両用クリーナー集塵機)100Vペールタンク SPV-101ATP

SPV-101ATP

この機種も、先ほどご紹介したSPV-101EPCと同様にタンクが市販されているものと同じサイズのペール缶を使用しています。

ほこり以外にも、油や水などの液体をフィルター交換なしで吸引できます。
工作機械の切削粉の回収や、油膜の吸引に適しています。
集塵容量は16リットル、吸水量は14リットルです。

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TRUSCO 業務用掃除機 乾湿両用クリーナー 1100W TVC-134A

TVC-134A

この機種は乾湿両用なので、普通のゴミから液体まで吸引できます。

タンク部分はスケルトンになっていて、中のゴミの様子がすぐに分かりやすく大量の粉塵を処理する時や長時間の作業などでも捨て時が分かりやすいのが特徴です。
タンクやフィルターは丸ごと水洗いすることができ、お手入れも簡単で清潔に保てます。

本体には押手パイプが付属しているので、簡単に持ち運ぶことができます。

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ボッシュ マルチクリーナー VAC115

VAC115

コンパクトタイプでありながら乾湿両用の実用的なモデルです。
集塵容量は12Lで、最大真空圧は21.0kPa。
集塵だけではなくブロワ(送風)機能も搭載しているので、材料の切断・加工時の手元の視認性向上に繋がります。

吸引できる物質は一般ごみ・水・液体・泥・砂・粉塵です。
床用のT字ノズルと床用ブラシが付属しているので、一般清掃用としても使用できます。

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日動 乾湿両用業務用掃除機 爆吸クリーナー 35L NVC-S35L

NVC-S35L

NVC-S35Lは、「爆吸」という名前の通り非常にパワフルで火山灰や細かい粉塵も難なく吸引できます。

サイクロンセパレーター方式を採用していて目詰まりしないので、粉塵が多いガレージや倉庫などでも活用できます。
最大真空圧は、18kPa、吸込仕事率は170Wと屋内向けのモデルです。

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ニルフィスク 業務用掃除機 AERO 21-01 PC(乾湿両用) AERO21-01

AERO21-01

この機種はボタンをプッシュするだけでフィルターのちり落としができる機能を搭載しています。
フィルターは水洗いが可能なので、お手入れしやすく衛生的。

ブロアー機能も搭載して、コンテナにハンドルがついているので持ち運びや排水がしやすいモデルです。
集塵容量は20リットル、吸水量は10リットルで、騒音値は65dBと比較的静かです。
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ボッシュ マルチクリーナーPRO GAS10

GAS10

GAS10は新集塵システムを搭載していて吸塵力が抜群な機種です。

連動コンセントを搭載しており、電動工具と接続して使用できます。
プラスクリーンシステムによってフィルターの目詰まりも防ぎ、新型フィルターも搭載しているのでメンテナンスも簡単です。
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東浜 乾湿両用ハイパワークリーナー AS-27

AS-27

AS-27はハイパワーモデルでありながら、運転音がとても静かなのが特徴です。

金属加工時の切削片や切削油の吸引に向いている機種で、ステンレスタンクを採用しています。
吸水量は20リットル、集塵容量は27リットルです。

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まとめ

集塵機には様々な種類があることが分かりました。

選び方のポイントは複数ありますが、扱う粉塵がとても細かくない場合や水分を扱う現場では乾湿両用の機種が使いやすいでしょう。
また、電動工具と接続して使用する場合、機種によってはメーカーを揃えるとより多くの機能が使えるようになるのでおすすめです。

ご紹介した商品の詳細なスペックや、在庫状況については商品ページからご確認ください。
現場市場では集塵ホースや集塵パッドなど、周辺グッズも取り扱っております。
ぜひ本体と合わせてチェックしてみてください。

乾式掃除機はこちら 乾湿両用掃除機はこちら 湿式掃除機はこちら

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たかみちのコメント

掃除機とは似ているようで違うところが重要!空気中を含め効率的に塵を集めるなら集塵機といった感じですね!
実はVC-1100が事務所にあるのですが広い範囲を掃除できるので広い廊下でも楽に掃除出来ました!普通の掃除機で行っていたらどれだけ大変だったかと思うとゾッとしました…




この記事を書いた人

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たかみち

現場市場のページデザインを担当。趣味のキャンプ用にブロワーを買ったところ、使い勝手の良さに感動。完全に工具沼に(笑)最近テーブルのDIY用に丸ノコを購入しました。実際に使ったからこそ、本当におすすめできるアイテムを紹介していきます。

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