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ジグソーの機種ごとの使い方や選び方、おすすめ10選までまるっと解説!

ジグソーの機種ごとの使い方や選び方、おすすめ10選までまるっと解説!

ジグソーは木材・金属などの素材を切断したり、加工するために使用する電動工具です。
業務用の大きな据え置き型からDIYにも便利な軽量ハンディタイプまで様々な形状のジグソーが販売されています。
加工する材質や機種のタイプによって様々な種類があるので、商品選びが難しいとお悩みの方もいるかもしれません。
今回は、ジグソーの機種ごとの使い方や、選び方のポイントについて詳しく解説していきます。

ジグソーはどんな工具?

ジグソーとは、ブレードという細い刃を上下に動かすことで素材をカットする電動のこぎりの一種です。
電動丸のこ等の他の電動のこぎりとジグソーとの大きな違いとしては、
● 直線だけでなく曲線や複雑な形に切り抜きができる
● キックバックが起こらない
点が挙げられます。

※・・・キックバック:回転刃が木材等の抵抗を受けて刃や工具が反動してくること。工具や素材の破片が勢いよく飛んでくることもあり大変危険。

その特性から、大量の素材をカットするというよりは少量の素材切断もしくは、素材の曲線加工などに用いられることが多いです。

ジグソーの歴史については1946年にスイスで原型が発明された、という説が広く信じられていますが、1884年には旧式のミシンのようにペダルを踏んで連続で作動するジグソーが、1930年代初頭には電動のジグソーがある程度普及していた。という指摘もあります。

参考:Who Invented the Jig Saw? | Prop Agenda

ジグソーの使い方は?

ジグソーの基本的な使い方の流れについて見ていきましょう。

ブレードを取り付ける

まずは、カットする素材と厚みに合ったブレードを取り付けます。
ブレードの規格にはスタンダードタイプとBタイプがあり、形状が異なります。

参考:ジグソーの使い方とブレードの種類: | ロイヤルホームセンター公式ロイモール
左がBタイプ、右がスタンダードタイプです。

国内主要メーカーはBタイプのものが多いので、ネットで海外メーカーの替え刃を購入する際はよく確認しましょう。

カットする素材を固定する

作業台にカットする素材を置き、ぐらつかないようにバランスを確認しましょう。
作業中板が動くと、上手く切断できないだけではなく、思わぬケガに繋がる恐れもあります。
安全に作業するためにも作業前の確認は大切です。
あれば、クランプを使って材料が動かないよう固定するのがおすすめです。

墨線を引く

墨壺や曲尺などを使って、カットするためのガイドラインを引きます。
木材用のブレードは切り口が荒くなるので、きれいな仕上がりにしたい場合は墨線の上から養生テープなどを貼っても良いでしょう。
ジグソーに装着して使う切断ガイドがある場合はこの工程は不要です。

スイッチを入れて切断する

ブレードがしっかり装着されていることを確認し、ジグソーのスイッチを入れましょう。
ストロークが一定になったら材料に当ててカットし始めます。この時ジグソーを強く押えすぎないよう注意しましょう。

ブレードが止まってから片づける

カットが終了したらスイッチを切りますが、数秒は余韻でブレードが動いています。
しっかりと止まったことを目視で確認してから、ジグソーを片づけましょう。

ジグソーの種類はどのように分かれている?

ジグソーは電源や対応ブレード、その他の機能の種類によって、使用感が大きく異なります。
こちらでは、それぞれの種類についてご紹介していきますね。

電源

ジグソーの電源はコード(AC)式か、充電式の2パターンがあります。

電源コード式

電源コード(AC)式は、有線でジグソーに電源を繋いで操作します。
稼働時間を気にせず使いたい時に使えるので、ジグソーを使う作業が多い現場や、仕事としてジグソーを使う際におすすめです。

電源コード式のデメリットとしては、
● 電源がない所では使えない
● 屋外で使う時は持ち運び式の電源を持参する必要がある
● 使用場所と電源の位置を考える必要がある
などが挙げられます。

充電式

充電式は、バッテリーをジグソーに装着して使うタイプです。
コードレスで作業ができ場所を選ばずに利用できるので、外で使う時や、作業時間の短いDIYなどに最適です。

一方で、バッテリーは使用時間が限られているという難点もあります。
バッテリーが切れると使えなくなるので仕事などでジグソーを使う作業が多い時は、予備のバッテリーを用意しておくか、空いた時間に充電しておくなどの対策が必要です。
また、電源コード式と比べると出力が弱い機種も多いようです。

装着できるブレード

ジグソーのブレードは、カットする素材専用の物を選びましょう。

よく使われる、
● 木工用
● 金工用
● プラスチック用
● その他の素材用
の特徴についてご紹介します。

木工用

木材をカットするためのブレードは山が大きいという特徴があります。
山とは、ブレードのギザギザの部分のことで1インチあたりの山の数はTPIという単位で表されます。

電動工具は高速で作動するため、木材が摩擦熱で焦げ付くことも。
山の部分を大きくして木材と触れる面を少なくすることで、摩擦熱の発生を抑えてきれいな状態のまま材料をカットできるようになっています。

ブレードの山が大きいことで、目詰まりしにくくなるというメリットもあります。
山が大きいと切り口は荒くなるので、山が小さくて多い仕上げ用のブレードで断面を綺麗に整えましょう。

金工用

金属のカットに使う金工用ブレードは、木工用ブレードと反対に歯が小さく細かく作られています。
山が大きいと金属の硬さに負けて欠けやすいので、細かい山がついたブレードで削りながら切っていきます。

金工用といっても全ての金属がカットできるわけではありません。
ブレードによってはステンレスなどの硬い素材には使えないものもありますし、ステンレス・鋼用のブレードでも1cm程度までのものも多く、厚い金属板のカットには不向きです。

特に金属の中でも特に硬い硬鋼材は切りにくいので、専用の物を使用してください。

プラスチック用

プラスチック用のブレードは、木工用ブレードのように大きめの山が特徴的です。
素材の断面が摩擦熱で溶けたり、粉が断面に付きにくく切り口がきれいに仕上がります。

プラスチックの素材ごとに、
● 一般プラスチック用:ポリプロピレン、ポリエチレン等
● 塩ビ/ポリアミド用
● アクリル用
● 強化プラスチック/人工大理石用
● カーボン/グラスファイバー用
といった種類があります。

その他

ブレードの種類はその他にも、石膏ボード、タイル、ガラス用など素材ごとに適したものがあります。
素材の種類以外にも、以下でご紹介するような特徴も合わせてブレードを選びましょう。

切断の厚み

切断する素材の厚みに合わせて、ブレードの長さも変えるとスムーズにカットできます。
薄い素材を切る時は短めのブレードを、厚い素材には長めのブレードを選ぶとよいでしょう。

また、ブレード自体の厚みも作業効率に影響します。
一般的なジグソーブレードは曲線カットがしやすいですが、ブレードが厚い『厚刃』だとまっすぐカットしやすくなります。

その時に求める作業内容や仕上がりに応じて刃の厚さを選んでみてください。

付加価値

製品によっては、プラスアルファの機能がついた製品もあります。
メーカーや製品によって様々な性能がついたブレードが販売されていますが、
● 木工/金工/プラスチックなど異素材を兼用できる
● 長持ちするように特殊な加工を施している
といった便利な製品もあるので用途や目的に合わせて使いわけましょう。

ジグソーの選び方は?

ジグソーは機種ごとにスペックが異なります。
以下からは、製品選びに役立つそれぞれのスペックの内容について解説していきます。
「ジグソーを買いたいけど選び方が分からない…」とお悩みの方は、ぜひお役立てください。

ストローク数で選ぶ

ストローク数とは、1分間にブレードが上下する回数のことを指します。
例えば、600min-1あるいは分速600回と表示されている製品なら、1分間に600回ブレードが上下することになります。

ストローク数が高いとジグソーの性能が高いと判断されることが多く、プロユースのジグソーだと最大ストローク数は3,000〜5,000を越えるモデルもあります。
ただ、ストローク数が高ければ良いという物でもありません。カットする材質の硬さや厚みに不相応なストローク数だと、素材が痛む可能性があります。

ストローク幅で選ぶ

ストローク幅とは、ブレードが上下に動く幅のことです。
ストローク幅が大きいほど1度のストロークで大きくカットできるので、作業のスピードも向上します。
木材など厚めの素材の加工をすることが多い場合は、ストローク数だけでなくストローク幅にも注目しましょう。

切断性能で選ぶ

各メーカーでは、ジグソーの切断性能(切断できる素材の厚み)は製品のクラスによってだいたい以下の3つに分類されています。

● 65mm
● 90mm
● 135mm

なお、この数字は木材を対象にしたもので、金属等他の素材では切断性能は異なります。
金属の切断性能は製品によって異なりますが、柔らかい金属だと10〜20mm、ステンレスなどの硬い素材だと2〜3mm程度が多いようです。

サポート機能で選ぶ

ジグソーに搭載されている快適に作業を進めるためのサポート機能も、製品を選ぶ上でとても重要です。
サポート機能の名称と特徴について、項目ごとにまとめました。

切断ガイド

ガイドは、歪みなくきれいにカットするための定規のようなツールです。
直線タイプか円形タイプがあり、ジグソー本体にセットになっているものと、後付けできる別売りのものがあります。

ダイヤル式無段変則

無段変速とは、出力をダイヤルで調整できる機能のことです。
ジグソーの場合はストローク数を調整でき、作業しはじめと途中で変えたり、カットする素材に合わせたストローク数に調整できる機能のことを指します。

オービタル機能

オービタルは、ブレードが上下だけでなく前後にも動く機能です。
上下前後に動くことで、スピーディーなカットや厚い素材のカットもできるようになります。
オービタル調整レバーで動きを段階的に調整できるので、薄い素材にはオフにして、板材の厚さに応じてレベルを切り替えるという使い方もできます。

電子制御

電子制御機能とは負荷がかかっても一定の回転を維持する定回転制御と、オーバーシュートを避けてゆっくりと立ち上がるソフトスタートという2つの機能が組み合わさったものです。
電子制御機能が搭載されることでジグソーのコンディションが安定し、使用感も保たれます。

ブロワ機能

ブロワ機能は、風が出て素材を切った時に出る粉を飛ばしてくれる機能です。
木屑で選が見えなくなることもなく、中断せず作業を進められます。



【2022年最新版】おすすめのジグソー10選!

2022年最新のおすすめジグソー10製品をピックアップしてご紹介します。

マキタ 充電式ジグソー JV182DRF

マキタは電動工具では国内トップシェアのメーカーです。
マキタの充電式電動工具とバッテリーに互換性がある機種もあるので、マキタの電動工具を

JV182DRFはハイパワーのブラシレスモーターを搭載した機種で、切断スピードと充電1回あたりの作業量がそれぞれ45%もアップしていています。
18V3.0Ahのバッテリーを搭載しているため、パワフルな作業が可能です。

また、切断時のみ高速で回転するソフトノーロード機能や、切断中でも簡単に持ち替えられるロックオンスイッチなどもついています。

ストローク数は分速800〜3500回で6段階で調節でき、ストローク幅は26mmです。
素材に応じて、オービタル3段とストレートが切替できます。

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マキタ 充電式ジグソー JV142DRF

JV142DRFは14.4Vの大容量バッテリーを搭載し、工具を使わずにブレード交換可能なモデルです。
ストローク数は分速800〜3500回で、ストローク幅は26mmで、切断能力は木材が135mm、軟鋼板は10mmです。

低振動で騒音も少ないため、屋外やDIYでも快適に作業できます。
高輝度のLEDライトが2灯搭載されているので、手元が明るく作業しやすいジグソーです。

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ボッシュ 電子スーパージグソー GST160BCE

GST160BCEは電源コード(AC)式の機種で、ボッシュらしい独特のカラーリングが特徴です。

ブレードが瞬間脱着でき、電子無段変速機能搭載・低振動設計のため手に持って作業していても疲れにくい機種と言えます。

デュアルローラーガイド機構により、ジグソー単体でも精密なカットが可能です。
エッジやコーナー付近のカットの安全性を向上するため、フットプレートも新しく改良されました。
再始動防止機構も搭載されているので、誤作動のリスクも抑えられています。

ストローク数は、分速800〜3000回です。
切断能力は鉄鋼板や軟鋼板は10mm、アルミは20mm、ステンレスは5mmで、木材は160mmまで可能です。

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ボッシュ ジグソー GST90BE/N

続いてご紹介するGST90BE/Nも電源コード式のジグソーです。
ダイヤル式の無段変速スイッチを搭載し、大型フットプレートを採用することでより高精度の切断作業が可能です。

ストローク幅は26mmで、切断能力は木材が90mm、軟鋼板が10mm、アルミが20mmです。
ストローク数は分速500〜3100回です。

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マキタ 充電式ジグソー JV103DSH

JV103DSHは、10.8V1.5Ahのバッテリーを搭載しています。

高性能ブラシレスモーターを採用していて従来機より切断スピードが2倍に、1回の充電における作業量も2.3倍にアップしています。

待機スイッチやソフトノーロード、ロックオンスイッチなど、作業効率が向上するための機能が揃っています。

集塵機に接続できるダストノズルがついていて、ホースで切粉を集めることができます。
ブレードはBタイプという互換性があるブレードで、工具不要で簡単に着脱できるモデルです。

スピード調整ダイヤルや高輝度LEDライト、オービタル3段とストレートの切り替え機能、ブロワ機能など、小型でありながら多くの機能を備えています。
初めてジグソーを使うという方にもおすすめの機種です。

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B/D コンパクト・オービタルジグソー KS701PE

KS701PEはリーズナブルでありながら、4段階のオービタル機構やワンタッチクランプを搭載するなど使い勝手の良いモデルです。

ストローク数は最大で分速3000回までで、電源コード式です。
木材や軟鋼板、アルミなどの加工に向いています。

ストロークは19mmで、切断能力は木材が70mm、軟鋼板5mmアルミは15mmです。
直線・曲線用のガイドプレートも付属しています。

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Panasonic 18V 充電ジグソー 本体のみ グレー EZ4550X-H

EZ4550X-Hは、大容量18Vバッテリーを搭載したモデルです。

アームを回転させるだけでブレード交換ができ、振動を軽減するバランサー機能も搭載されているので作業料が多い時の負担軽減も期待出来ます。
ブロワ機能もついていて、進行方向に風を吹き付けることで墨線やガイドラインがはっきり見えて作業がスムーズです。

ストローク数は最大で分速2500回、ストローク幅は25mmです。
切断能力は木材65mm、軟鋼板は6mm、アルミは10mmです。
ステンレスは1mm以下と、硬い金属のカットにはあまり向いていません。

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HiKOKI ジグソー CJ65VF

こちらのCJ65VFは、充電ケーブル式の機種です。

木材や鉄材の切断に向いている機種で、ストローク数は最大分速3,000回、ストローク幅は18mmです。
切断能力は木材であれば65mm、鉄鋼板は6mmです。

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マキタ ジグソー 4350FCT

4350FCTは工具不要でブレード交換ができ、振動や騒音が低く抑えられているモデルです。

ストローク数は分速800〜最大2800回までとなっています。
ストローク幅は26mで、切断能力は木材が135mm、軟鋼板が10mm、アルミは20mmの厚さまで対応しています。

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ボッシュ スポンジカッター GSG300

GSG300はスポンジカッターといわれるもので、その名前の通りスポンジをきれいに切断するために用いられるジグソーです。

2枚の刃が交互に動くことで柔らかいスポンジでも、断面がガタつかずきれいに切断することが可能です。
メインスイッチは大型なので、操作がしやすいのも特徴です。
電源コード式なので、バッテリー切れの心配もありません。

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まとめ

ジグソーには、本文でご紹介したように様々な機能があります。
ジグソーを選ぶ上でもっとも大切な要素は、切断作業にダイレクトに作用するストロークの数・幅でしょう。
その他にも、電源のタイプや切断性能、プラスアルファのサポート機能などで使用感は大きく変わります。
用途や目的、お好みの使用感に合ったものを選びましょう。
今回ご紹介したポイントや、おすすめの製品がジグソー選びの参考になりましたら幸いです。

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たかみちのコメント

複雑な切断も可能な分、場合によっては扱いも難しいのがジグソーです。他の工具に比べて失敗の可能性が多いので慣れないうちはちゃんとしたメーカーのジグソーを優先して選ぶのが失敗しないコツです。




この記事を書いた人

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たかみち

現場市場のページデザインを担当。趣味のキャンプ用にブロワーを買ったところ、使い勝手の良さに感動。完全に工具沼に(笑)最近テーブルのDIY用に丸ノコを購入しました。実際に使ったからこそ、本当におすすめできるアイテムを紹介していきます。

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