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エンジン/バッテリー溶接機の選び方と使い方のコツを徹底解説!

エンジン/バッテリー溶接機の選び方と使い方のコツを徹底解説!

溶接機を屋外で使用する際、バッテリーやエンジンなどを動力源とした電源不要のものが便利です。
しかし同じ溶接機でもバッテリータイプとエンジンタイプでは、使い方やメンテナンスの詳しい方法は異なります。
この記事では、
□ バッテリー/エンジンそれぞれの溶接機の特徴と使い方
□ 自分に合った溶接機の選び方
□ メンテナンスのポイントとトラブル発生時の対処法
について詳しく解説します。

バッテリー/エンジン溶接機とは?特徴と使い方

バッテリー/エンジン溶接機とは、バッテリーあるいはエンジンを動力源とする溶接機です。

電源不要なので、以下のシチュエーションでも使えます。
□ 屋外で溶接作業が必要な時
□ 様々な場所を移動しながら溶接する時
□ クライアントの元に出張する時
溶接機とは言っても本体で溶接ができるわけではなく、溶接用の動力源の方がイメージに近いでしょう。

「屋外用のバッテリーは他にもあるのに、なぜ溶接機用の動力源が必要なの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
以下のWikipediaでも引用されているように溶接は金属を溶かすための大きなエネルギーを効率よく使用しなければならないので、簡易的なバッテリーではなく専用の溶接機が必要なのです。

鋼やアルミニウムのように構造材になるような金属を溶かすにはかなりの高温が必要になる。しかも接合部分だけを溶かさなければならない。
そのため狭い部分を集中して加熱できる方法が必要となる。一方で経済性も重要であり、なるべく少ないエネルギーで効率的に溶かすことができなければならない。
引用:溶接 - Wikipedia

暗い屋外や夜間などでは、発電機の動力源としても用いられます。
次からは、バッテリータイプとエンジンタイプの溶接機がどう違うのかについてご説明します。


バッテリー溶接機は軽く短時間の作業に最適

バッテリー溶接機はあらかじめ専用のバッテリーを充電しておいて使うタイプの溶接機です。

エンジンタイプの溶接機と比べて、
□ 動作音が静か
□ 排気ガスが出ない
□ 比較的軽量
という特徴があります。
バッテリーに使われるのは、リチウムイオン電池か鉛蓄電池のいずれかです。
リチウムイオン電池はメンテナンスしやすくサイズが小さいですが、鉛蓄電池は比較的安く機種の種類も豊富です。

リチウムイオン電池と鉛蓄電池のバッテリーは、製品にもよりますが平均で大体15万円ほど価格差があります。


初期費用やバッテリー買い替え時の費用は高くなってしまいますが、
□ メンテナンスのしやすさ
□ 使い勝手の良さ
□ 持ちの良さ
などからリチウムイオン電池の人気が高いです。
ただ、バッテリー溶接機全般のデメリットとして、「稼働時間が短い」という点があります。

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【エンジン溶接機は出力の高さが魅力】

エンジン溶接機は、その名の通りエンジンを動力にしている溶接機です。
独特の作動音がありますが、防音タイプなど屋外でも使いやすいモデルも増えています。

エンジン溶接機はガソリンタイプと軽油を使うディーゼル式に分けられます。
ガソリンタイプは小型で軽いので、短期間で移動が多い時も持ち運びしやすいのが特徴。
ディーゼルタイプはガソリンタイプよりも大きく費用も高額になりがちですが、ランニングコストが抑えられ、耐久性も高いというメリットがあります。

バッテリータイプの溶接機と比較して、エンジン溶接機は長時間の作業ができるのもポイントです。

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溶接機の選び方3選

バッテリー/エンジン溶接機いずれの場合でも、選ぶポイントは変わりません。
こちらでは、選び方の基準となる3つのポイントをご紹介します。


【使用状況に合った動力源を選ぶ】

まず最初に、溶接機を使う状況に合った動力源を決めましょう。

「人がいる屋外で短時間作業が多いから静かなバッテリー溶接機にしよう。」
「長時間作業できる溶接機が欲しいのでエンジンタイプがいいかな。」
という感じで、目的や使用意図を明確にするとタイプを選びやすくなります。

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【メンテナンスのしやすさも重要】

費用を抑えたいと考える時ついつい製品の価格のみを考えてしまいますが、ランニングコストも重視したいポイントです。

メンテナンスや動力の買い替え・修繕が頻繁に必要になる溶接機だと、本体価格は安くてもトータルで見た時の出費が大きくなってしまいます。
不意のトラブルはどんな機種でも起こりうるものの、なるべくその可能性が低い工夫がなされている製品を選びたいものです。


【機能面もチェックしよう】

溶接機の性能を全面に活かすためにも、購入の際には便利な機能面も確認しましょう。

全自動補充電機能がついているバッテリー溶接機であれば電源を入れたままでも過充電を防げるため、バッテリーも劣化しにくいです。

エンジン溶接機についていると嬉しいのは、「アイドリングストップ機能」でしょう。
溶接機を使わないまま一定時間が経過すると停止し、作業を始めると操作なしでまた始動するというものです。

アイドリングストップ機能の代わりにモード切替機能が搭載されている製品もあります。
昨今は原油価格がかつてなく高騰していることもあって、燃料費を抑えて無駄を防げる機能は重宝しますし、エンジン自体も長持ちします。

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溶接機の使い方について

バッテリー溶接機を使う際は使用するアンペア数に適したケーブルを繋げ、充電スイッチを切り溶接機の電源をONにしてください。

エンジン溶接機もケーブル等必要な端子を接続してから火気がない環境か確認し、燃料コックを開けてチョークを徐々に開けます。
最初はスターター(セルモーター)スイッチを「始動」に合わせ、エンジンが無事に稼働したら「運転」にメモリを合わせてください。

溶接時に必須の保護具類は、溶接機の電源を入れる前に装備しておきましょう。


【使用率は機械や電流によって異なる】

溶接機においての使用率とは、10分間を1周期とした使用時間の割合です。
例えば使用率50%の溶接機は、5分稼働させたら5分休ませなければいけません。
1時間使用させたら1時間休ませればいいというわけではないので、注意してください。

この使用率の数値は、使用する機械や電流によって異なります。
オーバーヒートを防ぐために、使用前に必ず取扱説明書をご確認ください。


使用後のメンテナンスも忘れずに

バッテリータイプもエンジンタイプも、使用後は以下でご説明しているメンテナンスを忘れず行いましょう。


【バッテリー溶接機のメンテナンス方法】

使用後はバッテリーをフル充電して保管しましょう。
放電した状態で置いておくと、バッテリーの劣化が早まります。

特に、充電を使いきった状態で放置するとバッテリーとしての機能を失う恐れもあります。
使用後は必ず充電をして、長期間使わない状態でも最低月に1度は100%まで充電してメンテナンスしましょう。


【エンジン溶接機のメンテナンス方法】

エンジン溶接機は、定期的にエンジンオイルの交換を行います。
機種によってエンジンオイル交換の周期は異なりますが、オイル交換の際には燃料ストレーナの清掃も行いましょう。


その他にも使用時間ごとに、
□ 点火プラグ
□ 吸排気弁
□ バッテリーの電圧
□ ピストンリング
の点検・清掃が必要です。
部品の不備や劣化が認められたら、そのまま使わずに速やかに部品交換をしてください。

溶接機によくあるトラブルとその対処法

溶接機で起こりやすいトラブルが起こった時、どんな対処法があるか見ていきましょう。


【オーバーワークで動かなくなった】

オーバーワークで溶接機が動かなくなった場合、使用率を越えて使用し続けたことが原因として考えられます。
しばらく休ませても起動しない場合は、メーカーや購入した店舗へお問い合わせください。


【バッテリー上がり】

バッテリー上がりは、エンジン・バッテリーのどちらでも起こる可能性があります。
ネットでは色々と我流の対処法がありますが、メーカー推奨外の方法を取ると保証の対象外になるだけでなく最悪の場合本体が壊れる可能性もあります。

速やかにバッテリー交換をするのがベストですが、万が一の時のために平時から予備のバッテリーを用意しておいてもいいでしょう。
予備のバッテリーのメンテナンスも忘れず行ってください。


【エンジンがかからない】

エンジン溶接機のエンジンがかからない時は、
□ バッテリーの電圧不足
□ セルモーターの劣化
等の可能性があります。
これらが原因の場合は、電圧端子やセルモーターを交換しなければなりません。
早めに修理工場へ持ち込みましょう。

【バッテリーの充電ができない】

バッテリー溶接機の電池充電ができない時は、充電池に問題がある可能性が高いです。
□ 放電したまま放置した
□ 充放電を数百回繰り返した
□ 過充電したまま放置したことが少なくない
等に当てはまる場合は、バッテリーが劣化しているので新しいバッテリーを購入してください。

まとめ

バッテリー、エンジンの溶接機は本文でご紹介した通り、電池やガソリン(または軽油)と全く違う動力で作動する溶接機です。

使いやすい溶接機を選ぶ際に大切なのは、まず目的や使用場面を明確にすること。
それから動力タイプ・メンテナンスのしやすさ・機能から絞ると、目的に合った溶接機が選びやすいはず。

長く使うためにも、使用率に気を付けながらそれぞれの機種で定められた定期メンテナンスを欠かさず行いましょう。

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たかみちのコメント

バッテリーのメンテナンス方法を知らないとバッテリー寿命が縮んでいくというのもよく聞く話。決してお安いお買物ではないのでこちらのメンテナンス方法を参考に是非長持ちさせましょう!




この記事を書いた人

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たかみち

現場市場のページデザインを担当。趣味のキャンプ用にブロワーを買ったところ、使い勝手の良さに感動。完全に工具沼に(笑)最近テーブルのDIY用に丸ノコを購入しました。実際に使ったからこそ、本当におすすめできるアイテムを紹介していきます。

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