カムロックとは？特徴・構造・使い方とおすすめ商品

参照：ホース口金−カムロック　｜　製品案内　｜　富士ロック　〔ステンレスチューブ継手・銅管継手・バルブ・計装資材・ホース口金類の製造販売〕

ツインカム構造とは、継手のアームが緩んでも全開にならず、45°で止まる仕組みのこと。
作業中の振動などで、知らない間に継手が外れるといった事態が避けられます。

さらに安全性を高めたい場合は、ツインロックというアームをロックする機能がついたものがおすすめです。

カムロックの素材は、
　● アルミ合金
　● ステンレス
　● ポリプロピレン
　● ブロンズ
のいずれかが用いられます。

アルミ合金は水・油などの流体を扱う配管継手としてよく使われており、軽量で使いやすいタイプです。
ポリプロピレンやステンレスは丈夫で耐食に強いことから、食品や薬品などの流体移送に適しています。

ブロンズ（銅）は給湯用など高温の流体の配管に使われます。

また、ホース用、配管用がそれぞれ販売されています。
扱う流体や設備の環境、ホース・配管のサイズに合ったタイプをお選びください。

カムロックの最大のメリットとして、着脱がしやすい点が挙げられます。
着脱の仕方についてはのちほど詳しくご説明しますが、1人でも数秒〜数十秒あれば取り付けができるので作業時間短縮に繋がります。

さらに、合わせ位置や締め方の技術も不要なので、個人の技術に依存せずに一定のクオリティが保てます。
継手の着脱はどの分野でもメインの作業ではないので、カムロックのように効率の良い部品を導入することで無駄を省いて時間と人材を有効利用できます。

カムロックは、ネジ接合式継手のように摩耗や不十分な接合がなく気密性が高いので、流体が漏洩しにくく事故のリスクが低いという特性があります。

そのため、薬品や気体などを扱う高い安全性が求められる現場でも重宝されています。

カムロックの取り付けは非常にシンプルです。
アダプターをカプラーに入れて、ホースまたは配管に繋げてアームを下げて締めるだけ。

参照：カムロックとはどんな継手ですか？ | TOYOX 工業用・産業用耐圧ホース&継手メーカー

この時、アームを片方ずつ締めずに必ず両方同時にアームが本体につくように下ろしてください。
ツインロック付きのカムロックを使う場合は、カチっというまでアームを締めて、きちんとロックされているか目視で確認してください。

カムロックを外す時はアームを上げて緩めるだけでOK。

ただし、火傷やケガなどのトラブルを避けるため、カムロックが十分に冷却され、接続部に圧力が残っていない状態で取り外してください。