カーボンブラシの寿命は〇〇を見れば分かる！交換方法とおすすめ10選

つまりモーターを動かすために必要な部品で、電動工具はもちろんのこと、掃除機や調理家電、車やOA機器など広く使われています。
直接目にする機械は少ないものの、私たちが日常生活を送ったり仕事をするためには欠かせません。

カーボンブラシは使用する材質によって価格や特性が異なります。
電動工具で主に使われているのは炭素黒鉛質と言って、人造黒鉛を1,800〜2,100度くらいの温度で焼成した材料です。
炭素質の硬さと黒鉛質の滑りの良さが両立されているのが特徴で、セミグラファイトとも呼ばれています。

参考:カーボンブラシとは
1.炭素と黒鉛の違い〜カーボンとグラファイトの違い

ところで、カーボンブラシは英語でも「Carbon brushes」と呼びますが、実際はブラシ状ではなくレンガのように四角いブロック状のパーツです。
なぜブラシと呼ばれているのでしょうか？

これはカーボンブラシ誕生までの歴史が関係しています。
19世紀に誕生したモーターには、銅線を束ねた銅編みブラシに近いものが導電のために使われていました。

その後時代が下るにつれてグラファイトやカーボン（黒鉛）が使われるようになっても、銅線ブラシの名前の名残が残り、現在に至るまでカーボンブラシと呼ばれ続けています。

カーボンブラシは使用する度に摩耗されるので、定期的に交換しなければなりません。
使用頻度によって交換する頻度が異なりますが、使用時間十数時間〜100時間程度が寿命だとされています。
摩耗した時に交換するだけではなく、定期的に状態を確認する習慣をつけるとよいでしょう。

また、カーボンブラシは2つ設置されているので交換の際は必ず2つ同時に交換しましょう。

画像引用元：カーボンブラシ/株式会社マキタ

交換はカーボンブラシの摩擦限度線を超える前に行うのが理想的ですが、種類によって分かりやすさが変わります。
● 普通カーボン：摩擦限度線が引かれており、状態は目視で確認
● ストップカーボン：摩擦限度線を超えると自動的に通電を停止する

カーボンブラシを交換する際は、カーボンの部分だけでなく銅線やコイルの状態もチェックしておきましょう。

長く工具を使っていると、モーターの発熱によってブラシホルダーが変形していたり、粉塵がホルダー内にはいりこんでいることがあります。

その状態のまま使用するのは危険なので、少しでも異常を感じたらホルダーも交換しましょう。
ブラシホルダーの交換方法は機種によって異なります。自分で交換するのが難しい場合は、無理せずメーカーや修理業者に依頼しましょう。

カーボンブラシの最新おすすめ製品を10個ご紹介します。
適合機種についても記載しておりますので、ご使用の電動工具に対応しているかについてもぜひチェックしてみてください。
カーボンブラシを使ったことがある方に、使ったことがあるカーボンブラシのメーカーについてのアンケートを行った結果がこちらです。

全体の40％の人はマキタのカーボンブラシを使ったことがあると回答しています。次で、リョービ、HIKOKIという結果になりました。

この章では、アンケートで利用者が多いことがわかったメーカーのカーボンブラシについてもご紹介しておりますのでご確認ください。

カーボンブラシはモーターや発電機に導電させるための重要な部品です。
モーターを動かすたびに摩耗されていくので、一般的なカーボンブラシは定期的な点検・交換が必要となります。
いちいちカバーを外して点検するのが面倒という方は、摩擦限度線を超えると通電しなくなるストップカーボンブラシがおすすめです。
お仕事などで電動工具や発電機を日常的に使う方にとっては消耗するスパンが短い部品でもあるので、今回ご紹介した製品を買い替えや予備などにお役立てくださいませ。