マグネットスタンドの正しい使い方と最新おすすめ10製品
マグネットスタンドは磁石の力で色々な使い方ができる道具です。
建築・内装・機械加工などの分野で測定器を固定するために使われることが多いですが、固定する器具を変えれば他の用途にも応用できます。
今回は、
● マグネットスタンドの特徴と構造について
● マグネットスタンドの使い方
● 2023年最新のマグネットスタンドおすすめ製品
をご紹介します。
INDEX
- 1.マグネットスタンドとは?測定作業で使う道具
- 1-1.マグネットベースとマグネットスタンドの違い
- 2.マグネットスタンドの構造と部位ごとの役割
- 3.マグネットスタンドの種類
- 3-1.直行
- 3-2.自在
- 3-3.フレキシブル
- 4.マグネットスタンドの使い方5つの手順
- 4-1.スイッチを入れて固定したい場所に付ける
- 4-2.器具取付部分にカメラやダイヤルゲージなどを付ける
- 4-3.アーム部分の角度や固定部分の位置を決める
- 4-4.測定する
- 4-5.使用後にはスイッチをオフにする
- 5.現場市場おすすめのマグネットスタンド10製品!
- 5-1.TRUSCO マグネットベース ロックノブタイプ TMG-100
- 5-2.TRUSCO マグネットベース 小型ロック機能付 TML-25
- 5-3.TRUSCO マグネットベース TMB-80
- 5-4.カネテック ハイロックベース MB-MX28F
- 5-5.カネテック マグネットベース標準形 MB-B
- 5-6.NOGA 標準ダイヤルゲージホルダー DG61003
- 5-7.BIG アキュースタンド強力タイプ ASP-M
- 5-8.カネテック ハイロックベース MB-MX40F
- 5-9.NOGA マグネットスタンド ミニホルダー NF61003
- 5-10.ミツトヨ マグネチックスタンド600N(7010-10) 7010-10
- 6.まとめ
マグネットスタンドとは?測定作業で使う道具
画像引用元:マグネットスタンドの特長と使い方| 技術情報 | MISUMI-VONA【ミスミ】
マグネットスタンドとは、インジケーターやダイヤルゲージなどの測定器具の保持・固定に使うための道具です。
ON/OFF切り替え式強力マグネットのベース(土台)部分に、角度や長さが調整できるアーム(支柱)がついています。(土台だけバラで売られていることもあります)
マグネットスタンドについているスイッチをONにすると金属に吸着するので、作業台や壁等にしっかりとくっつけて固定することで高精度の計測が可能です。
その他でも床・天井など、吸着面のマグネットが安定して吸着できれば場所を選ばず使用できます。
マグネットのON/OFFを切り替えるだけで磁力により面で着脱でき、設置に特殊な器具や複雑な工程を要せず手軽に使えます。
計測器具の固定以外にも、光学・レーザーなどの実験でも用いられています。
マグネットベースとマグネットスタンドの違い
マグネットスタンドは、マグネットべース、マグネットホルダーなどとも呼ばれます。
このように違う名称で呼ばれていても、用途や仕組みに違いはありません。
サイズ・磁石やクランプのパワー・負荷機能などの要素でお好きな製品を選んで大丈夫です。
マグネットスタンドの構造と部位ごとの役割
マグネットスタンドの構造はこのようにとてもシンプルです。
画像引用元:マグネットベースの特長と取り付け方法 | 技術情報 | MISUMI-VONA【ミスミ】
各部位の役割についてみていきましょう。
マグネット
底部分についている強力な磁石です。
土台のスイッチをONにすると金属等にくっつきます。
磁石の種類・吸着力(保持力)は製品によって異なるので、用途に応じた物をお選びください。
アーム
取り付ける測定器具の位置を決めるためのパーツです。
アームの長さは製品によって変わります。角度を固定するタイプ、真っすぐなまま使用するタイプ、自在に角度を変えられるタイプなど様々な種類があります。
測定器具取付部
ダイヤルゲージなどの測定器具を取り付ける部分です。
取り付け部分には穴が開いており、ダイヤルゲージのステム部分を差し込んで固定します。
最初からダイヤルゲージがついているマグネットスタンドも販売されています。
微動調整金具
微動調整金具は位置送りの調整をするためのパーツですが、付属していない製品も多いので購入時に有無をよくご確認ください。
マグネットスタンドの種類
マグネットスタンドは基本的な構造はあまり変わりませんが、アームの種類によって使用感が左右されます。
一般的に販売されているアームの種類を3つご紹介します。
直行
カネテック マグネットベース標準形 MB-B
直行タイプ、またはスタンダードタイプは2本のアームをダイヤルロックで調整しながら高さや位置を決めます。
3種類の中で最も剛性が高くブレにくいので、精密測定などにおすすめです。
また、直行タイプは3種類の中で唯一アームのつぎ足しができます。
自在
カネテック マグネットスタンド(アームタイプ) ハイロックベース ロングアーム形 吸着力1000N MB-MX40F
自在型もアームを2本組み合わせて角度を調整するタイプですが、直行タイプよりも角度や位置の調整できる範囲が広いのが特徴です。
アーム同士の接続部分にダイヤルロックがついているので、ダイヤルを緩めたり締めたりしながら角度や高さを調整します。
フレキシブル
TRUSCO マグネットベース フレキシブルシャフトタイプ TMF-80N
ダイヤルなどで調整しなくても簡単に角度や位置が変えられるタイプのアームです。
位置が決まったら根元部分のハンドルを使って固定できます。
マグネットスタンドの使い方5つの手順
マグネットスタンドの使い方を5ステップに分けてご紹介します。
そうはいっても作業自体はとても簡単なので、すぐ覚えられますよ。
スイッチを入れて固定したい場所に付ける
マグネットスタンドを固定したい位置を決めて、スイッチをONにします。
しっかりと面に接着しているか確認したら次の手順に移りましょう。
器具取付部分にカメラやダイヤルゲージなどを付ける
画像引用元:マグネットベースの特長と取り付け方法 | 技術情報 | MISUMI-VONA【ミスミ】
器具取付部分にダイヤルゲージなどの測定器具を装着しましょう。
取り付け部分の穴に測定器具を差し込む際は、ダイヤルゲージのステム部分のサイズとマグネットベースの器具取付部分の穴が合っているかご確認ください。
測定器具がズレないよう、取り付け部分のストッパーや締め付け用ネジを使ってしっかりと固定します。
アーム部分の角度や固定部分の位置を決める
測定器具を装着したら、固定したい位置にアームの角度や高さを合わせて自由位に位置を決めます。
位置が決まったら、アームのロックやハンドルをしっかりと閉めて、アームや測定器具が動かないようにしましょう。
測定する
セットができたら測定作業が完了するまで、そのままの状態をキープします。
使用後にはスイッチをオフにする
使用後はマグネットのスイッチをオフにして片づけます。
マグネットのスイッチを切り替える時は、必ず両手で本体を支えてください。
しっかりと支えずに着脱すると、落下や故障の原因になります。
現場市場おすすめのマグネットスタンド10製品!
現場市場が厳選した、マグネットスタンドのおすすめ製品を10個ご紹介します。
TRUSCO マグネットベース ロックノブタイプ TMG-100
商品名 | TRUSCO マグネットベース ロックノブタイプ TMG-100 |
---|---|
メーカー | トラスコ中山(株) |
価格 | <%price_00597083%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | ダイヤルゲージ/ダイヤルインジケータ等の保持具 |
サイズ |
マグネット:幅50mm/奥行75mm/高さ55mm アーム:145mm×125mm 取り付けねじ:M8×1.25 測定器取付穴:6mm/8mm(アリ溝付) |
仕様 | 吸着力:1000N |
セット内容 | 軸径6mmコレット付 |
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TRUSCO マグネットベース 小型ロック機能付 TML-25
商品名 | TRUSCO マグネットベース 小型ロック機能付 TML-25 |
---|---|
メーカー | トラスコ中山(株) |
価格 | <%price_00597148%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | ダイヤルゲージ/ダイヤルインジケータ等の保持具 |
サイズ |
マグネット:幅30mm/奥行35mm/高さ35mm アーム:64mm×55mm 取り付けねじ:M8×1.25 測定器取付穴:6mm/8mm(アリ溝付) |
仕様 | 吸着力:250N |
セット内容 | 軸径6mmコレット付 |
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TRUSCO マグネットベース TMB-80
商品名 | TRUSCO マグネットベース TMB-80 |
---|---|
メーカー | トラスコ中山(株) |
価格 | <%price_00596983%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | ダイヤルゲージ/ダイヤルインジケータ等の保持具 |
サイズ |
マグネット:幅50mm/奥行60mm/高さ55mm 主柱:φ12×177mm 支柱:φ10×164mm 取り付けねじ:M8×1.25 測定器取付穴:6mm/8mm・3/8インチ穴(アリ溝・耳付) |
仕様 | 吸着力:800N |
セット内容 | 軸径6mmコレット付 |
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カネテック ハイロックベース MB-MX28F
商品名 | カネテック ハイロックベース MB-MX28F |
---|---|
メーカー | カネテック(株) |
価格 | <%price_00563269%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | ダイヤルゲージなど測定器保持具 |
サイズ |
マグネット:幅50mm/奥行73mm/高さ55mm アーム:339(64+115+160)mm 取り付けねじ:M8×1.25 測定器取付穴:6mm/8mm(アリ溝付) |
仕様 |
吸着力:1000N メカロック式 標準型 微調整機能付 |
セット内容 | 軸径6mmコレット付 |
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カネテック マグネットベース標準形 MB-B
商品名 | カネテック マグネットベース標準形 MB-B |
---|---|
メーカー | カネテック(株) |
価格 | <%price_00563168%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | ダイヤルゲージ/ダイヤルインジケータ等の保持具 |
サイズ |
マグネット:幅50mm/奥行58.5mm/高さ55mm 主柱:φ12×176mm 支柱:φ10×165mm 取り付けねじ:M8×1.25 測定器取付穴:6.6mm/8.1mm(アリ溝付) |
仕様 | 吸着力:800N |
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NOGA 標準ダイヤルゲージホルダー DG61003
商品名 | NOGA 標準ダイヤルゲージホルダー DG61003 |
---|---|
メーカー | ノガ社 |
価格 | <%price_00534075%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | ダイヤルゲージ/ダイヤルインジケータ等の保持具 |
サイズ |
マグネット:幅50mm/奥行60mm/高さ55mm 取り付けねじ:M8×1.25 測定器取付穴:6mm/8mm、3/8インチ穴(アリ溝付) |
仕様 |
吸着力:800N 先端微調整機構付 アーム:アルミ |
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BIG アキュースタンド強力タイプ ASP-M
商品名 | BIG アキュースタンド強力タイプ ASP-M |
---|---|
メーカー | 大昭和精機(株) |
価格 | <%price_00938343%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | 測定器の保持具 |
サイズ |
マグネット:幅53mm/奥行68mm/高さ60mm アーム:145mm×125mm 取り付けねじ:M10×1.5 測定器取付穴:8mm(アリ溝付) |
仕様 | 吸着力:1000N |
セット内容 | 微調整ノブ付き(0.25mmピッチ) |
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カネテック ハイロックベース MB-MX40F
商品名 | カネテック ハイロックベース MB-MX40F |
---|---|
メーカー | カネテック(株) |
価格 | <%price_00563270%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | ダイヤルゲージ等測定器の保持具 |
サイズ |
マグネット:幅50mm/奥行73mm/高さ55mm アーム:461(66+175+220)mm 取り付けねじ:M8×1.25 測定器取付穴:6mm/8mm(アリ溝付) |
仕様 | 吸着力:1000N |
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NOGA マグネットスタンド ミニホルダー NF61003
商品名 | NOGA マグネットスタンド ミニホルダー NF61003 |
---|---|
メーカー | ノガ社 |
価格 | <%price_00573143%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | ダイヤルゲージ/ダイヤルインジケータ等の保持具 |
サイズ |
マグネット:幅30mm/奥行40mm/高さ35mm アーム:145mm×125mm 取り付けねじ:M5×0.8 測定器取付穴:6mm、8mm、3/8(アリ溝付) |
仕様 |
吸着力:320N フレーム:スチール |
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ミツトヨ マグネチックスタンド600N(7010-10) 7010-10
商品名 | ミツトヨ マグネチックスタンド600N(7010-10) 7010-10 |
---|---|
メーカー | (株)ミツトヨ |
価格 | <%price_00932141%> |
発送 | オレンジ宅急便(1〜2日後出荷) |
用途 | ダイヤルゲージ/テストインジケータ等の保持具 |
サイズ |
マグネット:幅50mm/奥行58mm/高さ55mm 主柱:φ12×177mm 支柱:φ10×165mm 取り付けねじ:M8×1.25 測定器取付穴:6mm/8mm(アリ溝付) |
仕様 | 吸着力:1000N |
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まとめ
マグネットスタンドは強力な磁石を利用することで、簡単に測定器具を固定できる道具です。
建築、内装、工場、実験など様々な分野の測定作業に使われます。
アームの形状は大きく3つに分けられますが、精密な計測を行いたい場合は直行タイプのマグネットスタンドがおすすめです。
現場市場では多様なマグネットスタンドをお取り扱いしております。
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強力な磁石の力で力強く固定するマグネットスタンド。ダイヤル式やフレキシブルタイプなど形状も様々。型式によって吸着力も違うので作業場に合わせて正しいマグネットスタンドを選びましょう。
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測定工具
測定工具には様々な種類があり、対象物の長さを測るための工具や、穴の深さ、穴の内径など測定するための工具もあります。定規やメジャーなどの主要な測定工具はもちろん、水準器やストレートエッジなど、水平出しや検査の際に使用する測定工具などもあります。
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この記事を書いた人
ヤス
愛車はシトロエンC3。前職は家具メーカーのECサイト運営。現場市場の企画・撮影を担当。知られざる「現場にあると嬉しいモノ」を知ってもらうことを目的に活動中。休日の日課はもちろん洗車です!
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ヤスのコメント
磁石の力でしっかりと固定して計測できるマグネットスタンド。作業現場のみならず光学・レーザー実験でも用いられています。
磁石と言えばN極とS極が刻印された棒状のものが浮かぶと思いますが、あれを真ん中で2つに切ったらどうなるでしょうか…!
………答えは↓
なんと再びN&S極の磁石が2つ出来ます!N極、S極が1つづつ別れるわけではないようです!
理由は調べてみましたが、電子や原子核の話が出てよくわからないのでまたの機会にします(笑)