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【2023年12月改正】アルコールチェッカーの義務化について

（更新）2023.09.12（公開）2023.07.28

アルコールチェッカーの義務化について2023年7月段階での情報となります。現在法改正についてパブリックコメントの募集の段階でございますので情報が変わる可能性がございます。
2023年12月1日から義務化が決定しました。「警察庁：「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令案」に対する意見の募集結果について」

一定の条件に該当する営業所は　道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令　によってアルコールチェッカーの設置及び確認を義務付けられます。こちらの記事ではアルコールチェッカーの義務付けとおすすめのアルコールチェッカーをご紹介いたします。

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INDEX

1.改正に至った背景
2.改正内容
　2-1.対象の企業
　2-2.安全運転管理者の選任
　2-3.安全運転管理者等の要件
　2-4.安全運転管理者等の業務
　2-5.安全運転管理者等の選任の届出義務
3.アルコールチェッカーでのチェック方法
　3-1.業務開始前と業務開始後のチェック
　3-2.チェック内容
　3-3.遠方の場合
　3-4.意外な注意点
　3-5.記録
4.おすすめのアルコールチェッカー
　4-1.リンクサスＬＸアルコールチェッカー LX-ALC
　4-2.TANITA アルコールセンサー HC-310-BK
　4-3.アイグッズアルコールチェッカーラムダワン IGAC01
5.まとめ

改正に至った背景

2021年6月28日、千葉県八街市で下校中の児童5人が飲酒運転のトラックにはねられ死傷するという痛ましい事故が発生。
このトラックはいわゆる白ナンバートラックであったため、日頃のアルコールチェックがされておりませんでした。
このような事故を再び繰り返さないためにも、これまで対象ではなかった白ナンバー車を使う営業所もアルコールチェックの義務化の対象となります。

引用元：警察庁｜「道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令」等について

改正内容

対象の企業

警察庁発表の　「安全運転管理者の業務の拡充等」「安全運転管理者制度の概要」などを要約しますとアルコールチェッカー設置義務対象の企業に下記企業が加わります。

●乗車定員が11名以上の自動車を1台以上保有している企業
●乗車定員に限らず5台以上の自動車を使用している企業

※大型自動二輪車又は普通自動二輪車は、それぞれ１台を0.5台として計算
※台数が20台以上40台未満の場合は副安全運転管理者を１人、40台以上の場合は20台を増すごとに1人の副安全運転管理者の選任が必要

引用元：警視庁｜安全運転管理者の業務の拡充等
引用元：警視庁｜安全運転管理者制度の概要

また、安全運転管理者の選任も行わなければなりません。

安全運転管理者の選任

一定台数以上の自動車を有する自動車の使用者は、事業所ごとにアルコールチェックなど安全運転をするために必要な業務を管理する安全運転管理者の選任を行わなければなりません。
（※運行管理者等を置く自動車運送事業者、第二種貨物利用運送事業者及び自家用有償旅客運送事業者の事業所は対象外）

安全運転管理者等の要件

安全運転管理者	副安全運転管理者
20歳以上（副安全運転管理者が置かれる場合は30歳以上）	20歳以上
自動車の運転の管理に関し 2年以上の実務の経験を有する者等	自動車の運転の管理に関し 1年以上の実務の経験を有する者等
＜欠格事項＞過去２年以内に都道府県公安委員会による安全運転管理者等の解任命令を受けた者 ○ 次の違反行為をして２年経過していない者酒酔い・酒気帯び運転、麻薬等運転、妨害運転、無免許運転、救護義務違反、飲酒運転に関し車両等を提供する行為、酒類を提供する行為及び要求・依頼して同乗する行為、無免許運転に関し自動車等を提供する行為及び要求・依頼して同乗する行為、自動車の使用制限命令違反 ○ 次の違反を下命・容認してから２年経過していない者酒酔い・酒気帯び運転、麻薬等運転、過労運転、無免許運転、大型自動車等の無資格運転、最高速度違反、積載制限違反運転、放置駐車違反

引用元：警視庁｜安全運転管理者制度の概要

各種違反による解任もあるため選任者は普段以上に違反に気を付けて運転をしなければなりません。
とはいえど解任のきっかけとなる違反内容は通常では起こさない範囲の違反ではあるので、改めてマナーを守って運転するようにする位の意識で大丈夫だと思います。

安全運転管理者等の業務

運転者の状況把握
安全運転確保のための運行計画の作成
長距離、夜間運転時の交代要員の配置
異常気象時等の安全確保の措置
点呼等による過労、病気その他正常な運転をすることができないおそれの有無の確認と必要な指示
運転者の酒気帯びの有無の確認
酒気帯びの有無の確認内容の記録・保存
運転日誌の備え付けと記録
運転者に対する安全運転指導

引用元：警視庁｜安全運転管理者制度の概要

管理者の名の通り、計画の作成や点呼、酒気帯びの確認が主な業務となります。
特に酒気帯びの確認においては遠方地の運転者の確認も必要で、確認が難しい状況が発生する可能性があります。カメラ等各種設備等を早めに準備して義務化後スムーズに確認作業が出来るように準備しましょう。

安全運転管理者等の選任の届出義務

安全運転管理者を選任したときは、選任した日から15日以内に都道府県公安委員会に届け出なければなりません。届出に関する御質問については、自動車の使用の本拠の位置を管轄する都道府県警察又は警察署にお問い合わせください。

引用元：警視庁｜安全運転管理者制度の概要

長くはなってしまいましたが一通りアルコールチェッカーを使用してチェック作業を行う≪安全運転管理者≫について抜粋・解説しました。
選出条件や設備など、準備が非常に大変な作業ですが義務化に合わせて柔軟に対応できるように努めていきましょう。

アルコールチェッカーでのチェック方法

実際に安全運転管理者がどのように酒気帯びのチェックをするか解説いたします。

業務開始前と業務開始後のチェック

運転開始と運転後の2回チェックを行います。運転を含む業務の開始・終了時や出勤・退勤時で問題無いです。

チェック内容

アルコールチェッカーの使用方法に合わせた方法でのアルコール値のチェックと目視・応答・臭気等からチェックします。

遠方の場合

対象のスタッフが遠方からの直行直帰など、事務所を介さないケースも多々あるかと思います。その場合は、運転者に携帯型アルコール検知器を所持させたうえでカメラを使って、検知器使用の有無や、応答等から酒気帯びの確認をします。
意外に懸念されるのが遠方に出向するスタッフがアルコール検知器を忘れる可能性もあるので所持の確認フローや、携帯用とは別に各車両に予備を設置するなど確実に検知器を用いてチェックができるようにしましょう。

意外な注意点

アルコールチェッカーも製品であるため、寿命がございます。バッテリーの劣化や保管方法の不備による検知部品の劣化などで正しく測定できなくなる可能性がありますので予備含めてのご購入をオススメしております。

記録

安全運転管理者が酒気帯びの確認をした後は記録をし1年間保存しなければなりません。形式や媒体に指定はありませんが紙媒体ですと汚れや紛失の可能性がありますので電子媒体での記録をおすすめ致します。
記録内容は以下が必要となります。
・検査日時
・実施者氏名
・実施確認者氏名
・検査結果

アルコールチェッカーの商品一覧ページはこちら

商品名	リンクサスＬＸアルコールチェッカー LX-ALC
メーカー	リンクサス
価格	<%price_01154842%>
特長	●息を吹き込むだけでアルコール濃度を測定できます。 ●約20秒で測定完了します。（予熱に約10秒、息を吹きこみ5～10秒） ●測定結果をデジタル表示と音でお知らせします。 ●測定結果をレッド・イエロー・グリーンの3色で表示します。 ●メモリー機能搭載で、測定結果を50件記録可能です。

商品名	TANITA アルコールセンサー HC-310-BK
メーカー	リンクサス
価格	<%price_00829406%>
特長	●半導体センサーにより、呼気中のアルコール濃度を的確に測定できます。 ●ワイシャツの胸ポケットにすっきり収まるサイズで携帯に便利です。 ●引き締まる黒色デザイン

商品名	アイグッズアルコールチェッカーラムダワン IGAC01
メーカー	アイグッズ
価格	<%price_01232247%>
特長	●体内の残留アルコール濃度を簡単に数値化して測定します。 ●６か月の保証付き ●紛失時に見つけやすい赤色デザイン

まとめ

一定台数以上の自動車を有する自動車の使用者は、事業所ごとにアルコールチェックなど安全運転をするために必要な業務を管理する安全運転管理者の選任及びにアルコールチェッカーを用いての確認と記録が必要になりました。
また、選任者は違反内容によって解任の可能性もあるので、より一層運転マナーを順守する必要があります。
そして遠方地のスタッフのアルコールチェックは検知器の所持を忘れる可能性があるので、所持を徹底させるフローの確立が必要となります。
業務フローが大きく変わりますが、安全のために法律を遵守して、歩行者が安心出来る運転が出来るようにしていきましょう。

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