フェルトディスクの使い方を工程ごとに解説！おすすめ10製品も

フェルトディスクとバフの違い

同じく工具に設置して使用する研磨用のパーツとしては、フェルトバフ（布バフ）がありますがフェルトディスクとの違いは使用方法と対象となる物にあります。

フェルトディスクは、ディスク正面を押し当てて研磨するため密度がありバフと比較すると硬めです。
フェルトバフも円盤のような形状をしていますが、正面ではなく側面を使って研磨します。
柔らかいので、凹凸のある金属の研磨にも適しています。

フェルトディスクをセットする

フェルトディスクをディスクグラインダーにセットし、ズレがないか、サイズが合っているかを確認してください。
ディスクグラインダー用のロックナットをセットして、レンチやスパナなどを使って外れないように固定します。
この時、締め付けが甘いと使用中にナットが緩んでディスクが外れる可能性があるので、しっかりと締め付けてください。

使用前に空転して動作を確認する

金属に使用する前に必ず空転して、動作やスピードに問題がないかを確認しましょう。
使用する機種によっても異なりますが、大体1分ほど空転テストしてから使用してください。

新品のフェルトディスクを使う場合は3分ほど空転テストすることをおすすめします。

フェルトディスクに研磨剤を塗る

回転しているフェルトディスクに油脂研磨剤を当てて、均等に研磨剤を塗布します。

まんべんなく研磨剤が塗布されるまで数秒ほどディスクを回転させるのですが、この時フェルトディスクや工具に負荷がかからないように研磨剤を強く押し当てないでください。
軽く当てるだけでも十分ですので、力加減には注意しましょう。

対象物を磨く

それでは実際に対象物を磨いて行きましょう。
ディスクを回転させながら当てて磨いていくのですがより美しく仕上げるためには、
● 低速で回転させる
● 軽い力で前後に何回も磨く
という2点を意識してみてください。

この時、ディスクグラインダーに付いている安全カバーが対象物に付かないよう気を付けながら磨いていきます。
安全カバーが接触すると表面に傷が付いたりして、仕上がりに影響してしまいます。

油脂研磨剤は素材に合わせて選ぶ

研磨作業に使われる油脂研磨剤は、いくつか種類があるので研磨する素材に合わせて使い分けましょう。
一般的によく使われる油脂研磨剤の種類と、適した素材について下表にまとめました。

これ以外にも、それぞれの中間的な役割を持つ研磨剤や、焼け防止のためにつかう油棒などもあるので、用途に合ったものや使用感が良いもの選びましょう。

ゴーグルと手袋を装着する

使い方を解説する項目でもご説明しましたが、フェルトディスクだけでなくディスクグラインダーなど大量の粉塵や破片が出る作業をする際は必ず手袋・防護メガネ（またはゴーグル）・防塵マスクを装着してください。

手袋は革製など丈夫な素材で作られたものを使用し、軍手などは使わないでください。

また、作業時の服装も長袖長ズボンでなるべく皮膚が露出しないようにして、ケガやトラブルを防ぎましょう。

使用後は汚れを落とす

使用後のフェルトディスクには、研磨剤や金属の粉塵が汚れとなってこびりついています。
この状態を放置すると表面が硬く変質してしまい、使用感や仕上がりに影響することも考えられます。

● 使用毎にコンクリートブロックなどに当てて油汚れを落とす
● 定期的に熱めのお湯と洗剤を使ってしっかり洗う
などの対処法を行うと綺麗な状態が保てます。