カップブラシの種類ごとの用途は？おすすめ10商品も

凹凸面・湾曲面・角などにはベベルブラシを使おう

カップブラシはブラシ毛材を垂直に入れ込んでおり、上から押し付けて使うという構造なので平面以外に使用すると仕上がりにムラが出てしまいます。

凹凸のある面や斜めの部分の研磨をしたい時は、ベベルブラシを使いましょう。

画像引用元：ブラシ専門工場が製作するベベルブラシ|ブラシ専門工場のやまうち製作所

ベベルブラシもカップブラシのように樹脂や金属製のブラシ毛材が埋め込まれた研磨用のブラシですが、毛の向きが斜めなのでデコボコな面や角などにも使用できます。

鋼線製は硬さで選ぼう

冷間引廷によって硬度を高めた鋼線を使ったカップブラシは、さび落とし・下地/仕上げ研磨・バリ取り・塗装はがしなどに使われます。

リーズナブルで手に入れやすいのが特徴です。
ソフト・ミディアム・ハードと硬さが分かれるので、用途に合わせて選びましょう。

一般的な鋼線の他にも、ワイヤーを束にしてひねった「ヒネリ鋼線」もよく使われています。
ヒネリ鋼線は強力な研磨力が特徴で、普通のワイヤーでは対応しにくいハードな作業におすすめです。

鉄線はキズをつけたくない面に

鉄線をつかったカップブラシも、基本的な使い方は鋼線製と同じです。
ただ、鉄線の方が柔らかいので傷つけたくない表面の仕上げ等にも使用されます。

真鍮製は真鍮・銅の研磨に

真鍮製のカップブラシは、鋼線よりもあたりが柔らかくソフトに研磨できます。
色が材料についてしまうこともあるので、同じ真鍮製や銅製の材料の研磨に用いられています。

ステンレス製は耐食性・耐薬品性・耐熱性に優れている

ステンレス製のカップブラシは鋼線製と同じような用途で使われますが、ステンレスの耐食性・耐薬品性・耐熱性の高さから過酷な環境でも使用可能な点が評価されています。

鋼線製のカップブラシよりも価格はお高めです。

ナイロン製は表面の清掃に

ナイロン製のカップブラシにはノーマルなタイプと、砥粒が入ったタイプがあります。
ノーマルなナイロン製カップブラシは、コンベア・ベルト・パイプ・銅板・車などの清掃用として用いられることが多いです。

砥粒入りのカップブラシは、砥粒の種類や番手によって適切な用途が変わります。

用途が明記されているカップブラシもあるので最適な物を選ぼう

上記以外でも、用途が明記されている専門性の高いカップブラシも販売されています。
素材選びが難しい場合は用途から選んでみてもよいでしょう。

ブラシが広がったりまばらになった時

ブラシ毛材が最初よりも広がってしまったり、ところどころちぎれてまばらになってしまったら早めに交換しましょう。そのまま使い続けると、均一に研磨できず仕上がりに影響する可能性があります。
また、毛の先が丸まってきた時もブラシの替え時です。

軸部分に傷がついてしまった時

軸部分やカップの側面にたくさん傷がついている時も、かなりカップブラシを消耗している状態なので放置せず早めに交換することをおすすめします。

特に軸部分にダメージがあると、工具にしっかり固定できずブレることがあります。
大変危険なので、「カップブラシがグラグラする」と思ったらすぐにブラシを交換してください。