草刈り機のエンジンがかからない原因と対処法!修理に出す目安は?

エンジンがかからない草刈り機は、作業の遅れや余計な手間を生む原因になります。
燃料や点火系のトラブルが主な原因として挙げられますが、定期的なメンテナンスを行っていても思うようにエンジンが始動しないことがあるでしょう。その際はどのような対処をすればよいのか、また修理に出すべきタイミングはいつなのかを見極めることが重要です。
この記事では、エンジンがかからない際に試すべき具体的な対処法を詳しく解説するとともに、自分で直せる範囲と専門の修理が必要なケースについても紹介します。適切な判断とメンテナンスを行い、スムーズに草刈り作業を進められるようにしましょう。
INDEX
- 1.草刈り機のエンジンがかからない主な原因
- 1-1.燃料関連のトラブル
- 1-2.点火系のトラブル(スパークプラグ・イグニッション)
- 1-3.エアフィルターやキャブレターの詰まり
- 1-4.リコイルスターター(エンジンを引っ張る部分)の故障
- 1-5.その他のトラブル
- 2.草刈り機のエンジンがかからない場合の対処法
- 2-1.燃料をチェックする
- 2-2.スパークプラグを確認する
- 2-3.エアフィルターを清掃する
- 2-4.キャブレターを点検する
- 2-5.リコイルスターターの動きを確認する
- 2-6.チョークの使い方を確認する
- 3.自分で直せる範囲と修理が必要なケースの見極め方
- 3-1.自分で直せるケース
- 3-2.修理が必要なケース
- 4.草刈り機のエンジンがかからなくなった時の修理費用と目安
- 5.草刈り機のエンジントラブルを防ぐメンテナンス方法
- 5-1.燃料管理を徹底する
- 5-2.定期的なプラグ・フィルター清掃
- 5-3.シーズンオフの適切な保管
- 6.草刈り機のエンジンがかかりにくいと感じたら
- 6-1.質の良い燃料とオイルを使う
- 6-2.簡単に交換できる部品のメンテナンス
- 6-3.エンジン始動をスムーズにするアイテムを活用
- 7.草刈り機のエンジンに関するQ&A
- 7-1.草刈り機の寿命はどのくらい?
- 7-2.買い替えるならどんな草刈り機を選ぶべき?
- 7-3.草刈り機のエンジンがかかってもすぐに止まる原因は?
- 8.草刈り機の相談・購入は「現場市場」へ!
- 9.エンジンがかからない原因をチェックして、快適に草刈りしよう!
草刈り機のエンジンがかからない主な原因

草刈り機のエンジンがかからない問題の背景には、燃料や点火系の不具合、エアフィルターの詰まりなどさまざまな要因が考えられます。
ここではエンジンが始動しない主な原因と、それぞれの対処法を詳しく見ていきましょう。
燃料関連のトラブル
草刈り機のエンジンがかからない原因として、まず燃料に関する問題が挙げられます。燃料の劣化、または正常に供給されていないとエンジンがスムーズに動作しません。
- 燃料の劣化:長期間使用していない場合、燃料が劣化しエンジンが始動しにくくなります。とくに混合燃料を使用するタイプの草刈り機では、ガソリンとオイルが分離しやすいため、古い燃料の使用は避けましょう。新しい燃料と交換し、燃料タンクの内部も点検してください。
- 燃料フィルターの詰まり:燃料フィルターが詰まると、エンジンに十分な燃料が供給されず始動しにくくなります。フィルターが汚れている場合は、清掃または交換し、再始動を試みてください。
- キャブレターの燃料供給不良:キャブレターが汚れていると、燃料が適切に供給されずエンジンがかからない原因になります。燃料の流れを確認し、キャブレタークリーナーを使って清掃してください。
点火系のトラブル(スパークプラグ・イグニッション)
エンジンの点火系に問題がある場合も、始動できない原因になります。とくに多くみられるのが、スパークプラグやイグニッションコイルの異常です。
- スパークプラグの劣化:スパークプラグが汚れていると、火花が正常に飛ばずエンジンがかかりにくくなります。電極部分の汚れを取り除き、摩耗が激しい場合は新品に交換してください。正しい熱価のプラグを使用することも、エンジンの安定動作に重要です。
- イグニッションコイルの不具合:イグニッションコイルが故障すると、スパークプラグに適切な電流が供給されずエンジンの始動ができません。テスターを使用して電圧を確認し、異常があれば交換しましょう。配線の接触不良が原因の場合もあるので、接点のチェックも大切です。
- プラグキャップやコードの断線:スパークプラグへ電気を供給するコードの劣化も原因になります。コードの緩みや破損をチェックし、必要に応じて交換してください。経年劣化による絶縁不良にも注意が必要です。
エアフィルターやキャブレターの詰まり
エアフィルターやキャブレターが詰まると、エンジンの燃焼に必要な空気と燃料の供給が妨げられ、始動しづらくなります。
- エアフィルターの汚れ:エアフィルターが目詰まりすると、エンジン内部に入る空気が減少し燃焼がうまく行われません。とくに粉じんや細かい草の破片がフィルターに詰まることが多く、放置すると燃費の悪化やエンジンの不調にもつながります。フィルターの汚れが軽い場合は、エアコンプレッサーやブラシを使って清掃し、汚れがひどい場合は交換が必要です。
- キャブレターの詰まり:キャブレター内部に燃料が固着したり、ゴミが混入したりすると、燃料の流れが悪くなりエンジンがかかりにくくなります。キャブレタークリーナーを使用して洗浄し、必要に応じて分解清掃を行ってください。
- 定期的なメンテナンスが重要:エアフィルターとキャブレターは定期的に点検し、清掃または交換するようにしましょう。とくに使用頻度が高い場合は、シーズンごとにメンテナンスを行うことがおすすめです。
リコイルスターター(エンジンを引っ張る部分)の故障
リコイルスターターは、エンジンを始動させる重要な部分です。ここに問題があるとエンジンが正常に動かなくなります。
- スターターコードの劣化・断裂:スターターコードに摩耗や断裂があると、エンジンが始動できません。コードの状態を確認し、ひび割れや一部断線がある場合は交換が必要です。とくに長期間使用していない草刈り機は、コードの劣化が進みやすいため注意が必要です。
- リコイルスプリングの故障:スプリングが破損すると、コードが元に戻らずエンジンの始動ができません。スプリングが緩んでいる場合も、スターターが正常に機能しない原因となるため点検を行いましょう。
- プーリーの破損:プーリーが破損しているとスターターが正常に作動せず、エンジンを回転させられません。破損が見られる場合は新しいものと交換しましょう。また、プーリーの取り付け部に摩耗があるとスターターの引き戻しがスムーズにいかなくなるため、異常があれば修理を検討してください。
その他のトラブル
他にもエンジンがかからない原因はいくつか考えられます。
- エンジンオイルの不足:エンジンオイルが不足すると、エンジンの動作が不安定になりエンジンが始動しません。オイルの量と状態を定期的に確認し、必要に応じて交換しましょう。
- 安全装置の作動:草刈り機には安全のための装置が搭載されており、エンジンが始動しないことがあります。取扱説明書を確認し、部品などが正しく設定されているか確認してください。
- エンジン内部の摩耗や圧縮不足:長年使用されたエンジンは、ピストンやシリンダーの摩耗が進み圧縮不足が発生します。この場合、修理やオーバーホールが必要になるケースがあります。
草刈り機のエンジンがかからない場合の対処法

エンジンがかからない場合、まずは自分でチェック・対処できるケースも多いです。まずは以下の手順に沿って、順番にチェックしていきましょう。
燃料をチェックする
- 燃料が古くなっていないかチェックし、必要なら新しい燃料と交換する。
- 正しい燃料(混合燃料や純ガソリン)を使用しているか確認する。
- 燃料フィルターの詰まりを点検し、汚れていれば清掃または交換する。
- 給油口や燃料ラインに異物が詰まっていないか確認する。
- 燃料キャップの通気口が塞がっていないかも確認し、空気の流れを確保する。
燃料の不足や劣化があるとエンジンが始動しません。
とくに長期間使用していない場合は、ガソリンの劣化が問題になるケースが多くなっています。適切な燃料を使用しフィルターの目詰まりも確認しましょう。
燃料が正しく供給されないとエンジンがスムーズに動作しないため、給油口や燃料ラインの点検も重要です。また燃料キャップの通気口が詰まると負圧が生じ、燃料の流れが悪くなるため、定期的に清掃を行ってください。
スパークプラグを確認する
- スパークプラグを取り外し、汚れや摩耗をチェックする。
- 汚れがあれば清掃し、摩耗している場合は新品に交換する。
- プラグの火花が正常に飛んでいるか確認する。
- 締め付けが緩んでいないかチェックし、適切なトルクで締める。
- イグニッションコイルやプラグコードに異常がないか確認する。
- 適切な熱価のスパークプラグを使用しているか確認し、メーカー推奨のものに交換する。
スパークプラグが劣化するとエンジンの点火がうまくいかず、始動できません。定期的な点検と交換を行い、しっかり火花が飛ぶことを確認しましょう。
また、イグニッションコイルやプラグコードが正常に機能しているかもチェックし、点火系のトラブルを防いでください。
さらに、熱価が適切でないスパークプラグを使用していると、エンジンの燃焼効率が低下するため交換時には必ず適切なものを選びましょう。
エアフィルターを清掃する
- フィルターカバーを開け、エアフィルターの汚れ具合を確認する。
- 軽い汚れならエアコンプレッサーやブラシで清掃する。
- ひどい汚れや破損がある場合は、新しいフィルターと交換する。
- 使用環境に応じて定期的な点検と清掃を行う。
- エアフィルターの取り付けが緩んでいないか確認する。
- フィルターの目詰まりを防ぐために、定期的に清掃スケジュールを決める。
エアフィルターが詰まると、空気の流れが妨げられ燃焼効率が低下します。
とくに砂ぼこりの多い場所での使用時には、こまめな清掃が必要です。
また、フィルターが正しく装着されていないと異物がエンジン内部に入り込み、故障を引き起こす可能性があります。定期的な点検と清掃を心がけ、エンジンのパフォーマンスを維持しましょう。
キャブレターを点検する
- キャブレターの外部の汚れを清掃する
- 内部のジェットやニードルバルブが詰まっていないか確認する。
- キャブレタークリーナーを使用して内部を洗浄する。
- 長期間使用していない場合は、分解して徹底的に清掃する。
- キャブレターのガスケットやダイヤフラムが劣化していないか確認する。
- 燃料供給が適切に行われているかを最終チェックする。
キャブレターは燃料と空気を混合する役割を持ち、詰まりがあると燃料供給が不安定になるため、定期的なメンテナンスを行いスムーズな動作を保ちましょう。とくにガスケットやダイヤフラムが劣化していると正常な燃料供給ができなくなり、交換が必要です。
また、燃料経路がスムーズでないとエンジンの始動が難しくなるため、すべてのパーツが適切に機能しているかを確認しましょう。
リコイルスターターの動きを確認する
- スターターコードがスムーズに引けるか確認する。
- コードが摩耗している場合は、新しいものに交換する。
- コードの戻りが悪い場合は、スプリングやプーリーの状態を点検する。
- スターター内部にグリスを補充し、スムーズな動作を確保する
- リコイルスターターのバネが正常に機能しているか確認する。
- スターターを複数回引き、動作がスムーズか最終確認する。
リコイルスターターの不具合も始動を妨げる要因の一つです。とくにスプリングの劣化やコードの断裂に注意し、必要に応じて交換やグリスアップを行いましょう。
また、バネが劣化するとスターターがうまく戻らなくなります。スターターを数回引いた際に動作がスムーズでなければ、内部の摩耗や異物の詰まりを疑ってみてください。
チョークの使い方を確認する
- エンジンが冷えている場合、チョークを閉じた状態で始動を試みる。
- エンジンが温まったら、徐々にチョークを開く。
- チョークの位置が正しく設定されているか確認する。
- 寒冷時にはチョークの使用方法を慎重に調整する。
- チョークケーブルが正常に作動しているか確認する。
- 過剰なチョーク操作を避け、適切な燃料供給を保つ。
チョークは、エンジンの始動を助けるための装置です。特に寒い時期にエンジンの始動性に大きく影響する部分のため、状況に応じた調整を行いスムーズな始動を目指しましょう。
チョークケーブルが劣化すると適切に作動しなくなるため、動作を確認し必要に応じて交換してください。またチョークを使いすぎると燃料が過剰になり、エンジンがかかりにくくなる場合があるため、適切な操作を心がけることが重要です。
自分で直せる範囲と修理が必要なケースの見極め方

草刈り機のエンジンがかからない場合、自分で直せるものと修理が必要なケースを見極めることが大切です。誤った対応をすると機械の故障を悪化させるため注意してください。
ここでは、それぞれのケースについて詳しく説明します。
自分で直せるケース
- 燃料が古い、または適切でない
- スパークプラグの汚れや消耗
- チョークの適切な使用
- 燃料フィルターやキャブレターの詰まり
- スターターの問題
草刈り機のエンジンがかからない原因として、まず確認すべきなのは燃料の状態です。長期間放置された燃料は劣化し、エンジンが始動しない原因になります。また、指定された燃料(ガソリンや混合燃料)を正しく使用しているか確認することも重要です。
次にスパークプラグが汚れていたり消耗していたりすると点火しづらくなります。取り外して清掃し、それでも改善しない場合は交換を検討しましょう。エンジンが冷えているときはチョークを閉めて始動し、温まったら開けるとスムーズに動作します。この操作を誤ると燃料がうまく供給されずエンジンがかかりにくくなるため注意が必要です。
また、燃料フィルターやキャブレターにゴミが詰まると燃料が流れにくくなり、エンジンがかかりません。定期的な清掃を行い、必要に応じてフィルターの交換をしてください。
スターター紐の劣化や絡まりもエンジンが始動しない原因の一つです。引っ張り方が適切でないと、始動に必要な回転数に達しません。スターターを正しく操作することを意識し、異常がある場合は修理や交換を行いましょう。
修理が必要なケース
- エンジン内部の故障(ピストンやシリンダーの損傷)
- キャブレターの深刻な詰まりや損傷
- 点火系統の不具合(イグニッションコイルやCDIユニットの故障)
- スターターリコイルの破損
- 吸排気系統の重大な詰まりや損傷
自分での修理が難しいケースとして、エンジン内部の部品の摩耗や破損が挙げられます。
ピストンやシリンダーが損傷すると、燃焼が正常に行われずエンジンが始動できません。この場合は専門業者による部品交換が必要になります。また、キャブレターが劣化していると清掃では対応できないことがあり、部品の調整や交換が求められます。
点火系統の不具合も素人には診断が難しいケースの一つです。スパークプラグを交換しても火花が飛ばない場合、イグニッションコイルやCDIユニットに異常がある可能性があります。これらの部品は特殊な機器を用いて診断する必要があるため、修理業者に依頼するのが最適です。
スターターリコイルの破損では紐の切断や、内部のバネが機能しなくなった場合、エンジンをかけることができません。分解修理や部品交換が必要になるため、専門技術のある修理業者に依頼しましょう。
また、吸排気系統の詰まりが深刻な場合も修理が必要になります。
マフラーやエアフィルターに異物が詰まり、取り外しても改善しない場合はより深刻な故障が発生している可能性があるため、業者の診断を受けることをおすすめします。
草刈り機のエンジンがかからなくなった時の修理費用と目安

修理費用は故障の内容や修理業者によって変動するため、実際に修理を依頼する際は事前に見積もりを取ることが重要です。
| 修理項目 | 費用の目安(円) | 備考 |
|---|---|---|
| スパークプラグ交換 | 500〜1,000 | 点火不良の原因となるプラグの劣化や汚れを交換。 |
| キャブレター分解整備 | 3,500〜3,850 | 燃料供給の不具合を解消するための清掃や調整。 |
| スターターロープ交換 | 2,000〜 | スターターの紐が切れた場合の交換。 |
| エンジンオーバーホール | 8,000〜15,000 | エンジン内部の部品交換や清掃を含む大規模な整備。 |
| 燃料パイプ脱着・交換 | 1,320〜 | 燃料漏れや詰まりを解消するためのパイプ交換。 |
| 簡易点検整備 | 9,900〜 | エンジンを含む基本的な点検と整備。 |
エンジンのオーバーホールなど大規模な修理になると高額になることが多いため、修理費用と新しい草刈り機の購入費用を比較検討してみましょう。また、定期的なメンテナンスを行うことで大きな故障を未然に防ぎ、修理費用を抑えられます。
草刈り機のエンジントラブルを防ぐメンテナンス方法

草刈り機のエンジンがかからなくなる原因の多くは、日頃のメンテナンス不足にあります。
ここでは、燃料管理・プラグやフィルターの清掃・シーズンオフの保管方法といった重要なメンテナンス方法について詳しく見ていきましょう。
燃料管理を徹底する
草刈り機のエンジンがスムーズに動作するためには、適切な燃料管理が欠かせません。
燃料が劣化するとキャブレターの詰まりや点火不良の原因となり、エンジンの始動が困難になります。使用後に燃料をタンク内に長期間放置せず、古い燃料は抜き取り新しい燃料に交換するよう心掛けてください。
また、適切な燃料比率を守ることもエンジンの保護につながります。混合燃料を使用する場合は、メーカー指定の割合を厳守し混合後はオイルが分離しないようによく混ぜて使用してください。
さらに、燃料タンクやキャブレターの清掃を定期的に行うことも大切です。燃料タンクに汚れやゴミが溜まらないよう注意し、キャブレター内部の燃料経路が詰まらないようにメンテナンスすれば、エンジンの不調を予防できます。
定期的なプラグ・フィルター清掃
スパークプラグやフィルター類は、エンジンの燃焼効率や点火性能に直接影響を及ぼします。定期的な点検と清掃を行い、エンジンが常に良好な状態を保てるようにしましょう。
スパークプラグは電極部分に汚れが付着していると点火しづらくなるため、定期的に状態を確認し、汚れがひどい場合はワイヤーブラシなどで清掃してください。状態が悪ければ交換が必要です。
エアフィルターも重要なメンテナンス箇所の一つです。フィルターが汚れているとエンジンが必要な空気を取り込めなくなり、不調の原因になります。使用頻度に応じて清掃を行い、場合によっては新しいものに交換してください。
また、燃料フィルターのチェックも欠かせません。燃料供給の際にゴミや異物が混入しないよう、フィルターが詰まっていないか確認し目詰まりが見られる場合は新品に交換しましょう。
シーズンオフの適切な保管
草刈り機を長期間使用しないシーズンオフは、燃料の処理や湿気対策をしっかり行いエンジンの故障を防ぎましょう。
燃料をタンクに残したまま放置すると、劣化してエンジン内部で固着する原因になります。そのため、シーズンオフ前には燃料を完全に抜き取り、キャブレター内の燃料も空にしてください。
また、エンジンや刃の部分を清掃し付着した草や泥を取り除くことで、次回使用時の性能低下を防ぐことができます。金属部分には防錆スプレーを塗布し、錆の発生を抑えるようにしましょう。
保管場所の環境も重要なポイントです。湿気が少なく直射日光の当たらない場所に保管して、機械の劣化を防いでください。さらにバッテリー式の草刈り機の場合は、バッテリーを取り外し保管することも必要です。充電状態を定期的に確認し、管理しておけば次回使用時にスムーズに作業を開始できます。
草刈り機のエンジンがかかりにくいと感じたら

エンジンはかかるものの、始動が遅い・違和感があると感じたら必ず点検を行いましょう。ここではエンジンがかかりにくいと感じた際の対処法を紹介します。
質の良い燃料とオイルを使う
エンジンの始動性能を向上させるためには、燃料とオイルの品質が重要です。劣化した燃料を使用すると、エンジンの燃焼効率が低下し始動が困難になります。できるだけ新しい燃料を使用し、長期間放置された燃料は入れ替えるようにしましょう。
また、メーカーが推奨するオイルを使用し混合比率を適切に守ることで、エンジン内部の摩耗を防ぎます。
燃料の保管方法にも注意が必要です。長期間タンクに燃料を入れたままにしておくと、水分の混入や成分が分離する可能性があります。燃料は密閉容器に入れ、直射日光を避けて保存しましょう。エンジンオイルの状態も定期的に確認し、汚れや粘度の低下が見られたら交換することが重要です。
簡単に交換できる部品のメンテナンス
エンジンの始動不良は消耗品の劣化が原因であることが多いため、簡単に交換できる部品の定期的なメンテナンスが必要です。
とくにスパークプラグやエアフィルターは、劣化するとエンジンの点火がスムーズに行われなくなります。スパークプラグは定期的に清掃し、電極部分にカーボンが付着していないか確認しましょう。汚れがひどい場合は専用のブラシで清掃し、それでも改善しない場合は新品に交換してください。
エアフィルターも同様に、汚れが溜まると吸気が制限され燃焼効率が低下します。定期的に清掃し、必要に応じて交換することで、エンジンのスムーズな始動が維持しましょう。
また、燃料フィルターの目詰まりが燃料供給の妨げになることもあります。フィルターの汚れが蓄積すると、エンジンが適切に燃料を吸い込めなくなり始動しづらくなります。燃料フィルターは簡単に交換できるため、定期的な点検と交換を行いましょう。
エンジン始動をスムーズにするアイテムを活用
エンジンの始動をよりスムーズにするためには、補助的なアイテムを活用するのがおすすめです。
とくに気温が低い環境では燃料が気化しにくくなり、エンジンのかかりが悪くなることがあります。そのような場合スターターフルードを使用してみましょう。燃焼しやすい成分が含まれており、始動時に吸気口へ噴射することでエンジンのかかりを良くします。また、燃料添加剤を使用することで燃料の品質を維持し、キャブレター内部の汚れを防ぐことができます。
セルスターター付きの草刈り機を利用するのも有効な手段です。セルスターターはボタンを押すだけでエンジンを始動できるため、手動でリコイルスターターを引く手間を省くことができ、高齢者や力の弱い方にはおすすめの機能となっています。
定期的なメンテナンスやエンジン始動をサポートするアイテムを活用することで、草刈り機のトラブルを防ぎ、快適に使用できる状態を維持しましょう。
草刈り機のエンジンに関するQ&A

草刈り機のエンジンに関して、使用中に気になる点や疑問も多々あるでしょう。
ここではとくに多く聞かれる、草刈り機の寿命・買い替えのタイミングや選び方・エンジンがすぐに止まる原因について解説します。
草刈り機の寿命はどのくらい?
草刈り機の寿命は、使用頻度やメンテナンスの状況によって異なりますが、一般的に5年から10年程度とされています。
エンジンの寿命を延ばすためには、定期的なオイル交換やスパークプラグの交換が必要です。また燃料の管理も重要で、劣化した燃料を使用するとエンジン内部に汚れが溜まり、始動不良の原因になります。適切な保管方法も寿命に大きく影響し、湿気の少ない場所で保管することで部品の錆びや劣化を防ぐことができます。
長年使用するとエンジンの出力が低下し、始動に時間がかかることが増えるでしょう。このような症状が現れた場合、修理を検討するか新しいモデルへの買い替えを考えるタイミングといえます。
買い替えるならどんな草刈り機を選ぶべき?
草刈り機を買い替える際には、用途や使用環境に適した機種を選ぶことが重要です。まず、エンジン式と電動式のどちらを選ぶかを決めましょう。
エンジン式はパワーが強く広範囲の草刈りに適していますが、騒音や排気ガスが発生します。一方、電動式は軽量で静音性に優れ、住宅地や小規模な庭での使用に向いています。
刈刃の種類も選定のポイントです。ナイロンコード式は安全性が高く、障害物が多い場所での作業に適しています。金属刃は頑丈な草や広い範囲を効率よく刈るのに向いています。また、軽量モデルを選ぶことで、長時間の作業でも疲れにくくなるでしょう。
さらに、セルスターター付きのモデルを選ぶとエンジンの始動がスムーズになり、作業の負担を減らせます。燃料効率の良いエンジンを搭載したモデルを選べば、ランニングコストを抑えつつ快適に作業を行うことも可能です。
草刈り機のエンジンがかかってもすぐに止まる原因は?
草刈り機のエンジンがかかってもすぐに止まる場合、いくつかの原因が考えられます。
まず燃料供給の問題です。燃料が古くなっていると、キャブレター内で詰まりが発生しエンジンが正常に動作しなくなります。新しい燃料に交換し、キャブレターの清掃を行ってみましょう。
また、エアフィルターや燃料フィルターが詰まっていると、必要な空気や燃料が供給されずエンジンが止まることがあります。フィルターの点検を行い、汚れている場合は清掃または交換をしてください。
スパークプラグの状態も確認が必要です。電極が汚れていると点火が不安定になり、エンジンが止まる原因になります。プラグの清掃や交換を行うことで、エンジンの安定性を改善できます。
さらに、キャブレターの調整が不適切であるとエンジンの燃料供給が不安定になり、運転中に止まってしまいます。アイドルスクリューやエアスクリューの調整を行い、燃料と空気のバランスを最適化してください。
草刈り機の相談・購入は「現場市場」へ!

草刈り機の購入やメンテナンスを検討しているなら、 草刈り機の専門ショップ で最適な製品を探しましょう。
現場市場なら、さまざまな用途に対応したラインナップを用意しており、エンジン式や電動式など使用環境に応じた選択が可能です。また、長時間の作業に適した軽量モデルや、耐久性に優れたプロ向けの草刈り機も取り扱っています。
他にもセルスターター搭載モデルや低燃費エンジンの製品など、作業の負担を軽減する機能を備えた機種も充実しています。購入後のサポートも充実しており、メンテナンス用品や交換部品も対応可能!定期的な点検や修理も相談できるため、長く快適に使用するための環境が整っています。
自分に最適な草刈り機を見つけ、作業の効率を高めるためも現場市場の製品をぜひチェックしてみてください。
エンジンがかからない原因をチェックして、快適に草刈りしよう!

草刈り機のエンジンがかからない原因はさまざまですが、燃料の状態・フィルターの詰まり・スパークプラグの汚れなど、基本的な点検を行うことで多くの問題は解決できます。定期的なメンテナンスを怠らず正しい保管方法を実践すれば、エンジンの寿命を延ばし、作業の効率を向上させることが可能です。
また適切な草刈り機を選び用途に合ったモデルを使用することで、作業の手間を軽減できます。業務用として使用する場合も、定期的な点検と適切なメンテナンスを行い、故障を防ぐことを意識してください。
エンジンのトラブルを未然に防ぎながら、安全で効率的に草刈り作業を進めていきましょう。
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この記事を書いた人
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たかみち
現場市場のページデザインを担当。趣味のキャンプ用にブロワーを買ったところ、使い勝手の良さに感動。完全に工具沼に(笑)最近テーブルのDIY用に丸ノコを購入しました。実際に使ったからこそ、本当におすすめできるアイテムを紹介していきます。
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たかみちのコメント
草刈り機の故障でやりがちなのが、ストックしていた開封済みの油の質が経年劣化で悪くなっていたという気付きにくいミスです。
色や粘度に特徴があるのでそれに気づくことが出来るようになれば自信を持っていいと思います! 目指せ!ガソリンマスター!