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ケーブルの種類を用途別に紹介!モニター用・通信ネットワーク用などうまく使い分けよう

ケーブルの種類を用途別に紹介!モニター用・通信ネットワーク用などうまく使い分けよう

電子機器同士をつないだり、電源や通信ネットワークとの接続したりと、さまざまなシーンでケーブルを使用します。幅広い用途で使用するため、現在では多様な種類のケーブルが存在します。そのため、今自分が必要とするケーブルがわからないという方も多いでしょう。

今回の記事では、用途ごとに主なケーブルを整理しました。この記事を読めば、自分に合ったケーブルがわかるでしょう。

ケーブルの種類一覧

ケーブルにはさまざまな種類があり、それぞれ用途や設置環境によって適したタイプが異なります。本記事では、特に使用頻度の高い以下のケーブルについて詳しく紹介します。

分類 主なケーブル 特徴
CVケーブル
  • CVケーブル
  • CVTケーブル
  • CVQケーブル
高い耐熱性と耐候性。屋外配線や地中埋設などの過酷な環境での使用に適している。
キャブタイヤケーブル
  • VCTケーブル
  • VCTFケーブル
  • WRCTケーブル
  • エコキャブタイヤケーブル
屈曲や引っ張りに強い。工場内の可動機器や建設現場の仮設電源などに使用。
通信ネットワーク用ケーブル
  • 同軸ケーブル
  • ツイストペアケーブル
  • 光ファイバーケーブル
データ伝送に使用する。外部ノイズに対する耐性や信号損失の抑制が重要視される。
LANケーブル
  • Cat5e
  • Cat6
  • Cat6A
  • Cat7
  • Cat8
室内のネットワーク接続に使用。もとは通信ネットワークケーブルの一種だが、LANケーブルだけでさまざまな種類がある。
パソコン・モニター用ケーブル
  • VHDMIケーブル
  • DisplayPortケーブル
  • DVIケーブル
  • VGAケーブル
パソコンやモニターを接続するためのケーブルは、映像・音声信号を高い品質で伝達する機能が求められる。

それぞれの特徴を理解して、用途に合ったケーブルを購入・使用してください。

ケーブルの種類@CVケーブル

CVケーブルは、日本語の正式名称で「架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル」と言います。電流を通す銅製の導体の周囲を架橋ポリエチレン絶縁体で覆い、さらにビニルシースで覆った構造を持っています。

耐熱性と耐候性が高いのが特徴で、屋外露出する配線や地中埋設配線など、過酷な環境下での使用に適しています。また、建物の主力電源用の配線や高圧設備の電流用の配線にもしばしば使われます。

CVケーブルの主な種類・用途

CVケーブルには、主に次のような種類があります。

CVケーブル
(一般タイプ)
3心または単心の標準的な構造で、屋内外問わず幅広い配電用途に利用できる。
CVTケーブル 3本の単線をより合わせたトリプレックス構造。施工性が高く、特に長距離配線に適している。
CVQケーブル CVケーブルを4本より合わせたケーブル。

基本的により合わせる本数により分類されます。配線の長さや施工の自由度などを踏まえて、適切な種類を選びましょう。

ケーブルの種類Aキャブタイヤケーブル

キャブタイヤケーブルも、主に電力・電源供給に使用するケーブルです。外装にゴムやビニルシースを使用して、屈曲や引っ張りに強い構造となっています。また種類により耐油性や耐摩耗性、耐候性などを備えた製品もあります。

工場内の可動機器や建設現場の仮設電源など、柔軟性と耐久性が求められる場面で活躍します。

キャブタイヤケーブルの主な種類・用途

キャブタイヤケーブルには、主に以下のような種類があります。

VCTケーブル ビニールで覆われた一般的なキャブタイヤケーブル。機械装置や仮設電源に幅広く使われる。耐油性や耐摩耗性に優れる。電圧600V以下
VCTFケーブル 柔軟性があり配線作業がしやすく、移動を伴う小型機器の接続に適している。電圧300V以下
PNCTケーブル 絶縁体がEPゴム(エチレンプロピレン)、シースがクロロプレンゴム(ネオプレン)のケーブル。電圧600V以下。
エコキャブタイヤケーブル 環境に配慮した材料・製法で、通常のキャブタイヤケーブルと同等の性能が期待できるケーブル。

キャブタイヤケーブルは、種類によってそれぞれ異なる強みを持っているので、設置環境を踏まえて、適した耐性をもつケーブルを選びましょう。

ケーブルの種類B通信ネットワーク用ケーブル

通信ネットワーク用ケーブルは、データ伝送を目的としたケーブルです。外部ノイズに対する耐性や信号損失を抑制し、情報を高品質かつ高速に伝達する能力が重要視されます。高速で安定した通信を実現するため、さまざまな種類が用意されています。電話回線やインターネット回線など、各種通信設備に用いられるケーブルです。

通信ネットワーク用ケーブルの主な種類・用途

代表的な種類としては、以下のようなものがあります。

同軸ケーブル 中心導体を絶縁体で覆い、その外側をシールドで守った構造。テレビ配線や無線通信で使用される。外部ノイズに強く、長距離でも安定した伝送が可能。
ツイストペアケーブル 2本の導線を撚り合わせて、外部からのノイズを打ち消す構造。電話線などに盛んに使用される。
光ファイバーケーブル 光信号を使ってデータを伝送して、超高速・大容量通信が可能。インターネット回線や広域通信網で主力となるケーブル。

通信ネットワーク用ケーブルでは、通信手段や求める速度・データ通信量によって適したケーブルが絞られます。

ケーブルの種類CLANケーブル

LANケーブルは、オフィスや家庭内など建物内のネットワーク接続に欠かせない通信ケーブルです。通信ケーブルの一種でもありますが、LANケーブルだけで多様な種類があるため、ここではさらに詳しく種類を紹介します。ツイストペア構造を基本とし、通信速度とノイズ耐性に応じたカテゴリー(Cat規格)で分類されます。

LANケーブルの主な種類・用途

主なLANケーブルには、次の種類があります。

Cat5e 1Gbpsの通信速度に対応し、一般家庭のインターネット接続に十分な性能。
Cat6 伝送帯域が大きく、同時に多くの情報を送ることができる。オフィスなど安定した高速通信が必要な環境に適する。
Cat6A 10Gbps対応で、さらに広帯域の企業ネットワークやデータセンター向けに使用。
Cat7 高速通信が可能で、かつノイズ耐性も高い。安定性と通信速度を両立させたい時に適した高性能ケーブル。
Cat8 40Gbpsという超高速通信に対応。主にサーバールームやデータセンターなどで活躍する。

高性能なケーブルは、それだけ高価になるため、使用環境やネットワークの規模に応じて適切なLANケーブルを選びましょう。

ケーブルの種類Dパソコン・モニター用のケーブル

パソコンやモニターを接続するためのケーブルは、映像・音声信号の品質に直結する重要な役割を果たします。デジタル・アナログなどの信号形式や、性能に対するニーズに応じたケーブルを使用する必要があります。一般家庭で使用する場合には、接続する機械同士の規格を確認して、適合するケーブルを使用しましょう。

パソコン・モニター用のケーブルの主な種類・用途

代表的なパソコン・モニター用のケーブルには、以下があります。

HDMIケーブル 音声と映像を一本で伝送できる汎用性の高いケーブルで、4Kや8K対応の高画質表示も可能。
DisplayPortケーブル ゲーミングモニターやプロフェッショナル向けディスプレイに最適。
DVIケーブル デジタル信号と一部アナログ信号の伝送が可能で、古い機器との互換性が高い。
VGAケーブル アナログ専用の映像ケーブルで、新製品では使用しないものの、古いPCモニターなど一部使用される。

接続する機器によって使用できる規格が異なるため、事前に適合する規格を確認しておきましょう。

ケーブルの特性に関する基礎知識

ケーブルの特性は、以下のようなポイントで分類されます。

  • 基礎構造
  • サイズと許容電流
  • 電圧等級
  • 遮蔽層

それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。

基礎構造

ケーブルの基礎構造は種類によって異なりますが、たとえばキャブタイヤケーブルやCVケーブルの基本的な構造は次のとおりです。

  • 導体:電流や信号が流れる部分
  • 絶縁体:電気が外に漏れるのをふせぐための層
  • 押え巻きテープ/介在:導体と絶縁体を丸く包んで固定するもの。複数本の導体を包んで丸くするケーブルに使用
  • シース:耐湿性、耐油性や特定の薬品、外圧など特定の環境条件への耐久性を高めるための部分

以上の3層〜4層の構造により、適切に電流や信号を伝えるとともに、電力の流出や外部環境による劣化・破損を防いでいます。

サイズと許容電流

許容電流とは、ケーブルに流し続けることのできる電流の強さのことで、電流の単位である「A(アンペア)」で表現されます。許容電流は、同じ構造のケーブルであれば、基本的に導体の段面積に比例して大きくなります。

強い電流を流す使用環境の場合は、それだけ太いケーブルを選択しなければなりません。なお、製品やケーブルの種類によっても許容電流は異なるので、製品それぞれのサイズと許容電流の関係性を確認しておきましょう。

電圧等級

電圧等級は、ケーブルごとに定められている、使用可能な電圧の上限です。たとえば「600V CVケーブル」であれば、最大600ボルトに耐える設計となります。電圧の合わないケーブルを使用すると、絶縁体を破損するリスクが生じて危険です。特に、高電圧下での使用を想定している場合には、適切な等級のケーブルを使用しなければなりません。

遮蔽層

通信品質を守るため、特にLANケーブルや通信ネットワークケーブルでは遮蔽層が重要な役割を果たします。遮蔽層には、主に次の種類があります。基本的には下の構造ほど遮蔽効果が高いケーブルです。

  • アルミマイラーテープ遮蔽
  • 銅編組遮蔽
  • 銅テープ遮蔽
  • 銅・鉄テープ遮蔽

良好な通信環境を確保するためには、遮蔽層の選択も重要となります。

まとめ

ケーブルにはそれぞれ特性があり、設置環境や用途を踏まえて、適切な種類を選びましょう。種類のほか、許容電流や電圧等級、遮蔽層の特徴などを踏まえて最適なケーブルを選ぶことで、トラブルなく長期間ケーブルを使用し続けられます。

現場市場では、今回紹介したケーブルをはじめ、多種多様なケーブルを取り扱っています。電源との接続や通信網の整備など、ケーブルが必要な場面が発生したら、ぜひ一度現場市場をのぞいてみてください。

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ヤスのコメント

正直、ケーブルって似たようなのが多くてわかりづらいですよね。
私自身、買うときに「結局どれ買えばいいの!?」ってなったことがあります…。
今回の記事が選ぶときの手助けになれば嬉しいです。




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ヤス

愛車はシトロエンC3。前職は家具メーカーのECサイト運営。現場市場の企画・撮影を担当。知られざる「現場にあると嬉しいモノ」を知ってもらうことを目的に活動中。休日の日課はもちろん洗車です!

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