ボードアンカーの使い方を完全解説|種類・選び方・外し方・補修まで徹底ガイド

石こうボードの壁に棚やフックを取り付けたいとき、欠かせないのが「ボードアンカー」です。
ただし種類や選び方、正しい取り付け方を知らないと、強度不足や壁の破損につながることもあります。
本記事では、ボードアンカーの基本から種類ごとの特徴、選び方や取り付け手順、外し方や穴の補修までを徹底解説します。
注意点もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
INDEX
- 1.ボードアンカーとは?
- 2.ボードアンカーの種類と特徴
- 3.ボードアンカーの選び方
- 3-1.取り付けたいものの重さで選ぶ
- 3-2.壁の厚みと材質で選ぶ
- 3-3.施工のしやすさで選ぶ
- 4.ボードアンカーの使い方
- 4-1.必要な道具
- 4-2.取り付け前に下地を確認する
- 4-3.ボードの厚みと設置位置を確認する
- 4-4.下穴を開けてアンカーを差し込む
- 4-5.アンカーを取り付ける
- 4-5-1.ねじ込み式アンカーの取り付け方
- 4-5-2.カサ式アンカーの取り付け方
- 4-6.穴の補修方法
- 5.ボードアンカーを使うときの注意点
- 5-1.耐荷重を過信しない
- 5-2.天井に取り付けない
- 5-3.下地がある場所に使わない
- 5-4.賃貸では原状回復を意識する
- 5-5.GL工法の壁に使わない
- 6.ボードアンカーの相談は「現場市場」へ!
- 7.まとめ:ボードアンカーを正しく使って失敗のない取り付けをしよう
ボードアンカーとは?

ボードアンカーとは、石こうボード専用の固定金具で、ねじを安定して効かせるための部品です。
石こうボードはやわらかく、そのままねじを打ち込むとすぐに抜けてしまいます。
そこでアンカーを壁に差し込み、内部でねじを受け止めることで荷重を分散させ、しっかりと固定できる仕組みになっています。
これにより下地がない場所でも棚やフックを取り付けることが可能です。
時計やカーテンレールなどの取り付けに広く使われ、DIYで壁面を活用したいときに欠かせない存在といえます。
ボードアンカーの種類と特徴

ボードアンカーは固定方法の違いから、大きく「ねじ込み式」と「はさみ込み式」の2種類に分けられます。
製品ごとに材質や耐荷重は異なりますが、まずは固定の仕組みで分類すると理解しやすくなります。
| 固定方式 | 主な種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| ねじ込み式 |
樹脂タイプ 金属タイプ |
下穴にねじのように回し込んで固定する方式。 施工や取り外しがしやすい |
| はさみ込み式 |
カサ式 トグル式 |
壁の裏側で金具や羽根を広げて固定する方式。 安定感を重視した構造 |
はさみ込み式は、形状の違いによってカサ式やトグル式などに分かれます。 ただし、実際の耐荷重や適正は製品ごとに異なるため、使用前に仕様を確認することが大切です。
ボードアンカーの選び方

ボードアンカーは種類によって特徴が異なるため、設置したいものや壁の状態に合わせて選ぶことが大切です。
ここでは「重さ」「壁の厚みや材質」「施工のしやすさ」という3つの視点から選び方を解説します。
取り付けたいものの重さで選ぶ
ボードアンカーを選ぶ際は、まず取り付けたいものの重さを目安に考えましょう。
軽量なものの場合、ねじ込み式が選ばれることが多く、施工のしやすさが特徴です。
フックや写真など、比較的負荷の小さい取り付けに使われます。
より安定感を求める場合は、壁の裏側で固定するはさみ込み式を検討する方法もあります。
はさみ込み式にはカサ式やトグル式などがあり、形状や構造によって支え方が異なります。
なお、同じ固定方式でも耐荷重や適した用途は製品ごとに差があるため、実際に使用する際は必ず仕様を確認したうえで選ぶことが大切です。
壁の厚みと材質で選ぶ
壁の厚みや材質もアンカー選びの重要なポイントです。 石こうボードの厚みは一般的に9.5mmや12.5mmが多く、アンカーの対応範囲と合っているかを確認する必要があります。
薄いボードに長いアンカーを使うと裏側に干渉する恐れがあり、逆に厚いボードに短いアンカーを使うと固定力が不足します。 また、GL工法のように接着剤で直貼りされている壁ではアンカーが効きにくいこともあるため注意しましょう。
下地がある場合はアンカーを使わず、直接ビスで固定してください。 壁の状態をきちんと把握してから選ぶことが大切になります。
施工のしやすさで選ぶ
DIY初心者や手早く作業したい場合は、施工のしやすさも選ぶ基準になります。
ねじ込み式は下穴不要でドライバー1本あれば取り付けできるため、簡単に使える点が魅力です。
一方でカサ式やトグル式は下穴が必要で、施工の手間は増えますが、その分固定力が高く安心して使用できます。
また、施工時の穴の大きさにも注目しましょう。
賃貸など原状回復が必要な場面では、なるべく小さい穴で済むねじ込み式が向いています。
作業にかかる手間と仕上がり後の強度のバランスを考えることが、最適なアンカーを選ぶポイントです。
ボードアンカーの使い方

ボードアンカーには種類によって細かな違いがありますが、取り付けの基本的な流れは共通しています。
ここでは作業に必要な道具や、取り付け前に確認しておきたいポイントなど、失敗しないための準備から順に解説します。
必要な道具
ボードアンカーを取り付ける際は、基本的な道具をそろえておくことが大切です。
代表的なものは以下の通りです。
- プラスドライバー(必須)
- インパクトドライバー(効率を上げたい場合)
- ドリル+適切なサイズのビット(下穴が必要な場合)
- 養生テープ・マスキングテープ(粉防止や位置決めに)
- 定規・水平器(仕上がりを整えるため)
先に道具を準備しておくと作業が滞らず、安心して取り付けられます。
取り付け前に下地を確認する
ボードアンカーを使う前に必ず行いたいのは、壁の下地の確認です。
石こうボードの裏に木材や軽鉄が入っている場合は、アンカーを使わず直接ねじを打ち込む方が強度を確保できます。
下地の有無は下地センサーや磁石、ノック音で調べましょう。
下地がない場所に取り付ける場合のみ、ボードアンカーを使用してください。
また、電気配線や配管が通っている位置にねじを打ち込むと事故につながるため、事前の確認が欠かせません。
ボードの厚みと設置位置を確認する
ボードの厚みや設置位置を把握することも重要です。
一般的な石こうボードは9.5mmや12.5mmが多く、市販のアンカーも対応厚みが指定されています。
厚みに合わないアンカーを使うと固定力が弱くなったり、裏側に干渉してしまう場合があります。
設置位置についても、高さや左右のバランスを確認し、複数本を打ち込む場合は均等に配置することが大切です。
適切な厚みと位置を確認することで、安定感が増し見た目もきれいに仕上がります。
下穴を開けてアンカーを差し込む
下穴が必要なタイプのアンカーを使う場合は、まず指定のサイズで下穴を開けます。
このときドリルを垂直にあてて、穴が斜めにならないよう注意しましょう。
下穴を開けたら、アンカー本体をまっすぐに差し込み、壁にしっかりと固定させます。
ねじ込み式の場合は下穴不要な製品も多いですが、材質や製品仕様によって異なるため、必ずパッケージを確認しましょう。
正しく差し込むことで後の固定力が安定し、ねじを打ち込んだ際のぐらつきを防げます。
アンカーを取り付ける
ボードアンカーの種類ごとに細かな手順は異なりますが、基本は「下穴をあける→アンカーを差し込む→ねじを締める」という流れです。
ここでは代表的な3種類の取り付け方法を紹介します。
ねじ込み式アンカーは下穴不要で、ドライバーで直接ねじ込むだけで使える手軽なタイプです。
まず取り付け位置に印を付け、ドライバーを垂直に当ててゆっくりと回しながらアンカーを差し込みます。
力を入れすぎると壁が割れることがあるため注意しましょう。
アンカーが壁にしっかり収まったら、最後に取り付けたい金具や部材をねじで固定して完了です。
カサ式アンカーは下穴をあけてから金属製のアンカーを差し込み、ねじを締めることで裏側が広がって固定される仕組みです。
まず説明書に記載された径で下穴をあけ、アンカーをまっすぐ差し込みます。
その後、ねじを締め込むと内部の金具が広がり、石こうボードの裏側を支える構造になります。
取り付けの際はねじを強く締めすぎると壁材を傷めることがあるため、手応えを感じた時点で止めましょう。
穴の補修方法
ボードアンカーを外した後には必ず穴が残るため、補修をして仕上げましょう。
基本的な流れは以下の通りです。
- 穴の周囲を整える(クロスのめくれをカット)
- 補修用のパテをヘラで詰め込む
- 表面を平らにならし、しっかり乾燥させる
- 乾燥後にサンドペーパーで仕上げる
- 必要に応じてクロスを貼り替える
小さな穴ならパテ埋めだけでも十分ですが、大きな穴やクロスの損傷が広い場合は、補修シートの使用や業者への依頼を検討しましょう。
ボードアンカーを使うときの注意点

ボードアンカーは便利な道具ですが、誤った使い方をすると固定が不十分になったり、壁を傷める原因になります。
ここでは使用時に気を付けたいポイントを解説します。
耐荷重を過信しない
ボードアンカーにはそれぞれ耐荷重の目安があり、規定を超える重量をかけると脱落や破損につながります。
例えば、ねじ込み式は軽量物向け、カサ式は中程度、トグル式は大きめの荷重に対応していますが、それでも限界を超えると安全性は確保できません。
取り付けたいものの重さを必ず確認し、耐荷重に余裕を持たせることが大切です。
特に動きのある家具や、頻繁に触れるものを取り付ける際には注意しましょう。
天井に取り付けない
石こうボード天井は壁よりも荷重に弱く、ボードアンカーを使って取り付けると落下の危険があります。
照明器具や吊り下げ収納などを天井に固定したい場合は、必ず下地材に直接ねじを打ち込むか、専用の天井用金具を使用しましょう。
天井は目に入りにくいため不具合に気付きにくく、落下した際の事故リスクも高いです。
安全を考え、ボードアンカーは壁専用と割り切って使うようにしましょう。
下地がある場所に使わない
石こうボードの裏に木材や軽鉄の下地がある場合、アンカーを使う必要はありません。
下地のある場所にアンカーを取り付けると、正しく機能せずかえって施工が不安定になることがあります。
取り付け前には下地センサーや磁石を使って位置を確認し、下地がある場合はビスを直接打ち込む方法が基本です。
無理にアンカーを使うと穴を大きくするだけなので、下地の有無を事前にチェックしましょう。
賃貸では原状回復を意識する
賃貸住宅でボードアンカーを使用すると、退去時に原状回復を求められることがあります。
特にカサ式やトグル式は穴が大きく残るため、補修に費用がかかるケースも少なくありません。
賃貸ではできるだけ小さい穴で済むねじ込み式を選んだり、代わりに粘着式フックやピンタイプの金具を検討するのも安心です。
どうしてもアンカーを使う場合は、後で補修できるように材料をそろえておくとよいでしょう。
GL工法の壁に使わない
GL工法で施工された壁は、石こうボードを接着材で直接貼り付けているため、裏に空間がなくアンカーの力が発揮しづらい構造になっています。
通常の石こうボード用アンカーを取り付けても固定力が得られず、すぐに外れてしまう恐れがあります。
この場合は専用の金具や接着工法を選ぶ必要があるため、施工方法を確認してから判断することが欠かせません。
壁の種類を見極めて、適切に使い分けましょう。
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まとめ:ボードアンカーを正しく使って失敗のない取り付けをしよう

ボードアンカーは石こうボードにしっかり固定できる便利なアイテムですが、種類や選び方を誤ると強度不足や壁の破損につながります。
重さや壁の状態を確認し、適切な手順で取り付けることが大切です。
また外した後の補修まで意識すれば、壁をきれいに保ちながら安心して使い続けられます。
正しい使い方を知り、作業をスムーズに進めましょう。
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この記事を書いた人
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ヤス
愛車はシトロエンC3。前職は家具メーカーのECサイト運営。現場市場の企画・撮影を担当。知られざる「現場にあると嬉しいモノ」を知ってもらうことを目的に活動中。休日の日課はもちろん洗車です!
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ヤスのコメント
正直、何も考えずに打って抜けたことが何回もあります。
種類を間違えると本当にあっさり外れます。
あのガッカリ感は、できれば味わってほしくないですね。