フルハーネスのV型と水平型とは?選び方・種類・サイズまで解説

フルハーネスを選ぼうとしたとき、商品ページに「腿V型」「腿水平型」という言葉が出てきて、こんな疑問にぶつかった方は多いはずです。
「V型と水平型って何が違うの?」「自分の作業にはどっちが合ってるの?」「そもそもフルハーネスの選び方がわからない」
この記事では、V型と水平型の違い・それぞれに向いている作業・サイズの選び方まで、現場目線でわかりやすく解説します。
V型と水平型、どちらが向いているか早見表
状況別に選ぶべきタイプをまずはご紹介します。
| 状況 | 選ぶべきタイプ |
|---|---|
| 鉄骨・とび職など脚を大きく動かす作業が多い | V型 |
| 梯子・タラップの昇降が多い | V型 |
| 長時間装着・立ち仕事が中心 | 水平型 |
| 座る・しゃがむ姿勢での作業がある | 水平型 |
| 初めてフルハーネスを買う・迷っている | 水平型 |
> 迷ったら水平型。 長時間装着でも疲れにくく、さまざまな姿勢に対応しやすいため、初めての1本として最もバランスがよい選択です。
藤井電工(株)
藤井電工 ツヨロン 黒影ハーネス M〜L ワン・ハンドリトラ TH-504-OH93SV-OT-DG-R23-BX
水平型腿ベルトで動きやすい軽量フルハーネス
水平型腿ベルトを採用し、足さばきの良さと動きやすさを追求。軽量設計で長時間の作業にも適したフルハーネスです。
フルハーネスとは?安全帯との違いを確認
以前の高所作業では「胴ベルト型安全帯」が広く使われていました。しかし胴ベルト型は、墜落時に腰・内臓に衝撃が集中するという重大な問題がありました。
そのため、2022年1月から、高さ6.75m以上(建設業は5m以上)の作業ではフルハーネス型墜落制止用器具の使用が原則義務化されました。
| 比較項目 | 胴ベルト型安全帯 | フルハーネス型 |
|---|---|---|
| 装着箇所 | 腰のみ | 肩・胸・腰・腿(全身) |
| 墜落時の衝撃 | 腰・内臓に集中 | 全身に分散 |
| 使用可能な高さ | 原則6.75m未満 | 制限なし |
| 現在の位置づけ | 高所作業では原則使用不可 | 高所作業の標準装備 |
V型と水平型の違いとは?
V型・水平型とは、フルハーネスの腿ベルト(太もも部分のベルト)の形状・角度の違いのことです。

| タイプ | 腿ベルトの形状 | 一言で言うと |
|---|---|---|
| V型 | 股下でV字に交差する | 動きやすさ重視 |
| 水平型 | 腿の付け根を水平に通る | 安定感・快適さ重視 |
V型の特徴・向いている作業
V型は腿ベルトが股下でV字に交差するため、脚を大きく開いたり、高く上げたりする動作がしやすいのが最大の特徴です。
V型が向いている作業
- 鉄骨・とび職
- 梯子・タラップの昇降
- 足場の組み立て・解体
- 電柱・鉄塔の昇降作業
V型の注意点: 長時間座った状態では、股下のベルトが当たって不快に感じる場合があります。
水平型の特徴・向いている作業
水平型は腿ベルトが腿の付け根を水平に通るため、装着時の安定感が高く、長時間つけていても疲れにくいのが特徴です。
水平型が向いている作業
- 建設現場での長時間作業
- 設備・電気工事
- 屋根工事・外壁工事
- 現場監督・管理職
水平型の注意点: 梯子の昇降が多い作業では、V型のほうが脚を動かしやすいと感じる場合があります。
V型 vs 水平型 徹底比較
| 比較項目 | V型 | 水平型 |
|---|---|---|
| 例 | ![]() |
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| 脚の可動域 | ◎ 広い | ○ 普通 |
| 長時間装着の快適さ | ○ 普通 | ◎ 疲れにくい |
| 梯子昇降のしやすさ | ◎ しやすい | ○ 普通 |
| 座る・しゃがむ姿勢 | △ やや不快 | ◎ 快適 |
| 初心者向け | ○ | ◎ |
| 安定感 | ○ 普通 | ◎ 高い |
| 向いている現場 | 鳶・鉄骨・昇降作業 | 建設・設備・長時間作業 |
フルハーネスのサイズの選び方
フルハーネスの選び方で見落としがちなのがサイズです。サイズが合わないと、墜落時に正しく機能しない危険があります。
フルハーネスのサイズは主に胸囲・身長・体重で決まります。
| サイズ | 身長の目安 | 体重の目安 |
|---|---|---|
| S | 155〜165cm | 〜75kg |
| M | 160〜180cm | 〜95kg |
| L | 165〜190cm | 〜115kg |
| LL | 170〜200cm | 〜125kg |
> メーカーによってサイズ表記が異なります。 必ず各メーカーのサイズ表を確認してから購入してください。
ランヤードの種類と選び方
フルハーネスと同様に重要なのがランヤード選びです。
| 種類 | 特徴 | 向いている作業 |
|---|---|---|
| シングルランヤード | 1本のロープ。軽量・シンプル | 移動が少ない作業 |
| ダブルランヤード | 2本のロープ。常に1本は接続できる | 移動が多い高所作業・鳶 |
| 巻き取り式ランヤード | リール状で自動調整。動きやすい | 頻繁に移動する作業 |
> 高さ6.75m以上の作業ではダブルランヤードが推奨されています。
購入前に必ず確認すること
@ 特別教育の受講
フルハーネス型墜落制止用器具を使用するには、「フルハーネス型墜落制止用器具特別教育」の受講が義務です。
A 使用可能期限
| パーツ | 使用可能期限の目安 |
|---|---|
| ハーネス本体 | 使用開始から3年 |
| ランヤード | 使用開始から2年 |
| ショックアブソーバー | 一度でも墜落制止に使用したら即交換 |
まとめ
- V型は脚の可動域が広く、梯子昇降・鉄骨作業など脚をよく動かす作業に向いている
- 水平型は長時間装着でも疲れにくく、座る・しゃがむ姿勢にも対応しやすい
- 迷ったら水平型が最初の1本として最もバランスがよい
- フルハーネスの選び方はV型・水平型の違いだけでなく、サイズ・ランヤードの種類も合わせて確認する
- ショックアブソーバーは一度使用したら即交換
V型・水平型どちらを選ぶにしても、自分の作業内容に合ったフルハーネスを正しく選ぶことが、高所での安全を守る第一歩です。
「結局どれを買えばいいかわからない」という方は、まず商品一覧ページで実際のラインナップを確認してみてください。タジマ・藤井電工(ツヨロン)など主要メーカーのV型・水平型を取り揃えています。スペックや価格を見比べながら、あなたの現場に合った1本を見つけてください。
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この記事を書いた人
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現場市場アンバサダーたけちゃん
現場市場TVにて現場市場アンバサダーとして出演中。 九州の色々な食事と温泉、様々なモノづくり現場や製品をこよなく愛する。
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