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ベルト研磨機(サンダー)の使い方や注意点、ベルトの交換方法を解説

ベルト研磨機(サンダー)の使い方や注意点、ベルトの交換方法を解説

ベルト研磨機(サンダー)はパワフルな研磨ができることから、プロの現場でも重用されています。
しかし、他のサンダーとは使い方のコツや注意点が異なるため、正しい使い方について知りたいという方も多いはず。
今回は、
● ベルト研磨機(サンダー)とは
● ベルト研磨機の使い方
● 使用時に気を付けたいポイント
について詳しく解説します。

ベルト研磨機(サンダー)とは?

ベルト研磨機は材料の表面を研磨、研削、仕上げするための電動工具です。
高速回転する帯状のサンドペーパー(ベルト)に木材や金属などの材料を当てることで効率良く研削・研磨できるのが特徴で、木工や金属加工、自動車修理といった様々なプロの現場で広く用いられています。

ベルト研磨機に装着するベルト状のサンドペーパーの、番手(粗さ)・タイプは様々な種類があるので、作業や目的に合ったものを選びましょう。

ベルト研磨機の形状は、以下の3つがあります。

・アップハンドル型

京セラ ベルトサンダー ABE3210

・スリムタイプ

日東 ベルトン(50425) B-10CL

DIYで使われるのはコンパクトで色々な用途に使えるアップハンドル型が多いようです。
棚や机を作るというより木材で小物を作ったり、細かな加工をしたいという方には据え置き型もおすすめです。

スリプタイプはパイプのバリ取りや狭い面の錆び・塗装落とし、細かい部分の研磨・研削などに使われますが、どちらかと言うとプロの現場で使われることが多いでしょう



他のサンダーとの違い

材料を研磨・研削するためのサンダーはベルト研磨機以外にも様々な種類があります。
ベルト研磨機と他のサンダーとの違いは、主に使用方法が挙げられます。

一般的にDIYで使われるサンダーはサンドペーパーが面になっており、振動あるいは横回転する面を材料に押し当てて使います。

ベルト研磨機も手で持って木材などに当てて使うもの(アップハンドル)もありますが、ベルト状に循環する構造のため、サンドペーパーの部分を上にして据え置き型のように使うこともできます。


淀川電機 ベルトグラインダー YSシリーズ(高速型)単相100V(0.4kW) YS-1N

サンダーの種類やそれぞれの特徴については、こちらでも詳しく解説しております。
ページはこちら

ベルト研磨機のサンディングベルトは素材に合ったものを使おう

一般的に販売されているベルト研磨機用のベルトは、木材の研磨・研削・加工に適したものが多いです。
色々な作業ができるように、複数の番手を用意しておくとよいでしょう。

金属や鉄工を研磨・研削・加工する場合は、専用のサンディングベルトを使用しましょう。
金属の種類にあったものをお選びください。(一般金属用、鉄工用など)
ただ、軽い研磨作業であれば、金属の加工にも木材用サンディングベルトが使えるものもあります。
製品の表示を良くご確認ください。

ベルト研磨機を使う前の準備と注意点

ベルト研磨機を使う前は、安全に作業するためにしっかりと準備をしましょう。

手袋・ゴーグル・マスクを身に着ける

ベルト研磨機を稼働させる前に、準備をしておきましょう。

安全に作業するために作業用の手袋や作業用ゴーグル、マスクを身に着けてください。
ベルト研磨機のように高速で稼働する電動工具を使う際は、繊維や糸が巻き込まれる恐れがあるので軍手などは使用しないでください。

革や合皮などでできた作業用手袋がおすすめです。
同じく巻き込み阻止の目的で、作業時はネックレスやブレスレットなどのアクセサリーは外し、長髪の人はしっかりとまとめてください。
作業服はジャストサイズのものを着用しましょう。オーバーサイズや袖が長いデザインの服だと、回転部分にまきこまれる恐れがあります。

マスクは作業用のマスクや粉塵用マスクを着用してください。

材料を固定する

ベルト研磨機はサンダーの中でもパワーが大きくそのまま当てると材料が動きやすいので、材料に研磨機を上から当てて使う時はクランプなどでしっかりと固定しましょう。

クランプにも色々な種類がありますが、固定力の強いC型クランプかF型クランプがおすすめです。

試運転する

実際に材料に当てる前に、まずは空中でベルト研磨機を試運転しましょう。
起動音や回転するスピードなどに問題がないかよく確認してください。
なにか不備があったり、きちんと運転できてない場合は使用を避けてください。トラブルや故障が起きる可能性があります。

据え置きタイプは材料を当てる前に試運転して状態を確認しましょう。

ベルト研磨機の使い方

ベルト研磨機の基本的な使い方をご紹介します。

ベルトが回転してから材料を当てる

アップハンドルタイプ、据え置きタイプ共にスイッチを入れてベルトが正常に回転することを 確認してから材料を当ててください。

材料を当てた状態で起動させてしまうと、思ったよりも削り過ぎてしまったり、材料の面にムラやキズができることがあります。

また、ベルトが回転するという構造上、アップハンドル型は前進してしまいます。
やや後ろに引き戻すようにするとしっかりと研削・研磨作業ができます。

据え置き型を使用する場合は当てる材料が動きやすいので、材料をやや引くようにしっかりと持ちながら作業しましょう。

材料を安定して研削・研磨できるようストッパーの役割をしてくれるワークレストがついたベルト研磨機も販売されています。

加工の目的に応じてスピードやサンドペーパーを変える

ベルトのサンドペーパーは、加工の目的に応じて番手やタイプを変えましょう。

木材の粗削りや塗装剥がしをする場合は#50〜#60くらい、塗装前の下地を整える場合は#80前後、表面を滑らかに仕上げる作業には#150〜#200程度の番手がおすすめです。

また、サンドペーパーに粉塵が詰まると研磨力が落ちるので、定期的にベルトクリーナーを当てて削りカスを除去しましょう。

材料を動かす時は縦方向のみ

ベルト研磨機に材料を当てながら研磨する場合は、動かす方向は縦方向のみを意識しましょう。
横に動かすとベルトや材料が傷ついたり、割れたりする可能性があります。
特に木材を研削・研磨する場合、横方向に動かすと木肌が荒れて表面がきれいに仕上がらなくなってしまいます。

ベルトの交換方法

サンディングベルトは消耗品なので、ベルトクリーナーを当ててきれいにしても「研磨力が落ちてきたな」と感じたら交換しましょう。

詳細な工程はメーカーや機種によって異なりますが、ベルト研磨機にはレバーがついているので、レバーを緩めるとベルトが外せるようになっています。

古いベルトを外して新しいベルトを装着したら、レバーを締めて交換作業は終了です。

まとめ

ベルト研磨機は、サンダーの中でも最もパワフルに作業できる工具です。
研削・研磨機能が効率よくできるので、作業時間の短縮にも繋がるとDIYでも高い人気があります。

ベルトを変えれば様々な作業や素材に対応できるので、大きな物を作りたいという方や、本格的な木材加工をしたいという方におすすめです。
ベルト研磨機を安全に使うために、事前の準備や確認は作業毎に必ず行いましょう。

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たかみちのコメント

研磨作業で本当に頼りになるサンダー。
ちなみにその名前由来は知っていますか?
諸説ありますが『sand(砂)』+『er』でサンダーという説が有力だそうです。
昔は砂を使って研磨していた時代があったので納得の説だと思います。
※昔は火花が電気に見えるからと思っていましたが恐らく違うようです。




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たかみち

現場市場のページデザインを担当。趣味のキャンプ用にブロワーを買ったところ、使い勝手の良さに感動。完全に工具沼に(笑)最近テーブルのDIY用に丸ノコを購入しました。実際に使ったからこそ、本当におすすめできるアイテムを紹介していきます。

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