草刈り機の特徴や選び方、使い方を紹介！うまく芝生を手入れするためのコツとは？

草刈り機の用途

一般家庭では庭の芝生をきれいに整える目的で使われ、農業では、田畑の雑草対策に活躍します。また、公園や空き地、道路の管理にも欠かせません。背丈の高い雑草や太い茎の植物は、手作業で刈るのが大変ですが、草刈り機なら短時間で処理できます。

用途が似た道具に「芝刈り機」もありますが、こちらは芝生の芝の長さを揃える目的で使用されます。やわらかい芝をカットすることを前提に作られているため、堅い雑草のカットには適していない点に注意しましょう。

草刈り機の種類

草刈り機には、いくつかの種類があります。たとえば、エンジン式草刈り機はパワーがあり、広範囲の草刈りに適しています。電動式は軽量で扱いやすく、コードレスの充電式モデルなら作業しやすいのが特徴です。作業環境や作業面積の広さを踏まえて、適して草刈り機を選んでください。

草刈り機の組み立て

新しく購入した草刈り機は、使用前に組み立てが必要です。まず、ハンドルをしっかり固定し、操作しやすい位置に調整します。

次に、シャフトとエンジン（またはモーター）を接続し、安定した状態にセッティングします。飛散防護カバーも確実に取り付け、作業中の安全性を高めましょう。具体的な組立方法は草刈り機によって異なるので、説明書を読みながら正しく準備を進めてください。

草刈り機の歯の取り付け

刃の取り付けは、作業の安全性を保つうえで重要なポイントです。まず、刃にヒビや欠け、ゆがみなどがないか確認しましょう。刃の不具合は重大な事故につながるため、異常がある場合は使用してはいけません。

刃の点検が終わったら、適切な向きで装着します。この際、刃が傾かないように注意してください。最後にナットをしっかり締めて完了です。取り付けが不十分だと刃が外れる危険があるため、ゆるまないようにきつく締めつけましょう。

そのほかの準備

草刈り機を使用する前には、作業環境の確認も重要です。周囲に人や動物がいないことを確かめ、飛び石の危険がある障害物を取り除いておきます。服装にも気を付け、長袖・長ズボン、ゴーグル、手袋を着用してケガを防ぎましょう。エンジン式草刈り機を使用する場合には、燃料の補充を忘れずに行いましょう。

動力で選ぶ

草刈り機の動力には、大きく分けてエンジン式、電動式（コード式）、充電式（バッテリー式）の3種類があります。

エンジン式草刈り機は、ガソリンを燃料とするタイプで、最もパワフルな草刈り機です。背の高い雑草や太い茎の植物もスムーズに刈り取ることができ、広範囲の作業に適しています。

電動式草刈り機は、コンセントに接続して使用するタイプで、軽量かつ操作が簡単なのが特徴です。エンジン式に比べて静音性が高く、家庭用に向いています。しかし、電源コードの長さに制限があるため、コンセントの位置によっては作業範囲が限られる点に注意しましょう。

充電式草刈り機（バッテリー式）は、コードレスで自由に動けるのが魅力です。近年はバッテリーの性能が向上し、連続使用時間も長くなっていますが、エンジン式ほどのパワーは期待できませんし、広範囲の草刈りには向いていません。しかし庭やベランダ、狭い場所での使用には非常に便利です。

ハンドルの形状で選ぶ

草刈り機のハンドルの形状には、大きく分けてU字ハンドルとループハンドルの2種類があります。U字ハンドルは、長時間の作業に向いています。両手でしっかりと握ることができ、バランスが良いため、安定した作業が可能です。特に広い範囲を刈る場合や、斜面などの不安定な地形で作業する場合に適しています。

ループハンドルは、小回りが利くため、狭い場所や障害物の多い場所での作業に適しています。片手で持ちながら作業することもできるため、細かい作業をしたい場合に向いています。

刃の種類で選ぶ

草刈り機の刃には、主に金属刃とナイロンコードの2種類があります。金属刃は、硬い草や太い茎の雑草をしっかり刈ることができます。耐久性が高く、一度研ぐことで長く使えるのも特徴です。

広範囲の草刈りに適しており、パワーのあるエンジン式草刈り機と組み合わせて使うことが多いです。ナイロンコードは、芝生や柔らかい雑草の刈り取りに適しています。障害物に当たっても衝撃が少なく、安全性が高いのがメリットです。初心者や家庭用にはナイロンコード式が扱いやすく、庭の手入れに向いています。

キックバックに注意

草刈り機の刃が硬い石や障害物に当たると、強い反動で機械が跳ね返ることがあります。これを「キックバック」と呼び、予期せぬ動きによって手や足を負傷する原因になります。

キックバックを防ぐためには、まず作業前に刈る場所をしっかり確認し、地面に隠れた石や硬い障害物を取り除くことが重要です。刃が障害物に当たると機械が暴れ、コントロール不能に陥ることがあります。

作業中は常に両手でしっかりとハンドルを握り、安定した姿勢を保つことが大切です。また、反時計回りに回転する草刈り機の場合は、草刈り機の右側に立つようにすると、万が一キックバックが発生しても、体と接触せずに済み、事故を防げます。

こまめなメンテナンスを

草刈り機を長持ちさせ、安全に使用するためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。刃の切れ味が落ちると、スムーズに草を刈ることができず、余計な力を加えることで機械に負担がかかります。刃の破損や機械の故障の原因になることもあります。

金属刃を使用している場合は、定期的に研ぐことで切れ味を保つことができます。使用頻度にもよりますが、1ヶ月に1回程度の研磨が推奨されます。ナイロンコードを使用する場合は、消耗が激しいため、こまめに交換する必要があります。

エンジン式草刈り機の場合、オイル交換やエアフィルターの清掃も重要です。オイルを小まめに交換すると、燃費の悪化や機械の劣化を遅らせることができます。また、エアフィルターをきれいにしておけば、エンジンに必要な空気が正常に供給され、機械が正常に稼働します。

作業時の注意

草刈り作業を安全に行うためには、適切な服装や周囲の環境にも注意を払う必要があります。作業中には、ゴーグルや防護手袋、長袖・長ズボンを着用し、できるだけ肌を露出しないようにしましょう。

夏場の草刈り作業は熱中症のリスクが高いため、適度に休憩を取りながら進めることが重要です。こまめな水分補給を心がけ、涼しい場所で休憩を取りながら作業を進めましょう。

作業前には周囲の安全確認も必要です。特に住宅街や公園などで作業を行う場合、近くに人がいないことを確認してから草刈りを始めましょう。

保管時の置き方にも気を配ろう

草刈り機は、正しく保管することで次回も安全に使用できます。エンジン式の場合、使用後は燃料を抜き、直射日光を避けた風通しの良い場所に保管しましょう。燃料が残ったままだと、劣化してエンジンの不調を引き起こす可能性があります。

また、電動式や充電式の場合は、使用後にしっかりと掃除し、コードやバッテリーが傷んでいないかを確認しましょう。特に充電式草刈り機のバッテリーは、高温多湿の場所で保管すると劣化が早まるため、適切な温度での保管が重要です。

さらに、草刈り機を子どもやペットの手の届かない場所に保管することも大切です。専用のカバーを付けるか、安全な棚に収納するようにしましょう。