緩衝材の種類と選び方を紹介!正しく活用して梱包する荷物を守ろう

配送や運搬などで中の荷物を保護する役割を果たすのが緩衝材です。緩衝材にはさまざまな種類がありますが、費用対効果と運搬時の状況、つめる荷物の種類などに応じて、適切な素材の製品を選ぶのが大切です。
今回の記事では緩衝材の基本と種類、選び方について紹介します。梱包作業に初めて対応する予定の方は、ぜひ参考にしてください。
INDEX
- 1.緩衝材とは?期待される役割
- 2.緩衝材の種類7選
- 2-1.プチプチ・エアーキャップ・気泡緩衝材
- 2-1-1.おすすめ製品:川上 プチプチ d37
- 2-2.バラ緩衝材・発泡緩衝材
- 2-2-1.おすすめ製品:ハイランド アスパックサラサラ
- 2-3.紙製の緩衝材
- 2-3-1.おすすめ製品:ユタカメイク 緩衝材 クッションペーパー
- 2-4.木製の緩衝材
- 2-4-1.おすすめ製品:ユタカメイク 緩衝材 ウッドウールパッキン
- 2-5.エアー緩衝材|エアーピロー
- 2-5-1.おすすめ製品:オクトパック AIR5用エアー緩衝材フィルム
- 2-6.発泡ポリエチレン
- 2-6-1.おすすめ製品:JPR トラックボードProL TBPRO-L
- 2-7.包装用ラップ
- 2-7-1.おすすめ製品:FKK 細幅ストレッチ まくんです HR20 1.5インチ紙管
- 3.緩衝材の選び方
- 3-1.荷物に合わせて選ぶ
- 3-2.費用対効果を考える
- 4.まとめ
緩衝材とは?期待される役割

緩衝材は、衝撃を吸収して破損を防ぐ目的で使用されます。壊れやすいものをくるんだり、梱包材と内容物の間に敷き詰めたりして、運搬時の破損や事故を防ぐ役割が求められます。
さらに、環境変化への耐久性の向上もしばしば求められます。たとえば、吸湿性の高い素材を使用して湿度の高い環境における荷物の劣化を防ぐ場合があります。また、保温性・保冷性のある素材を使用して、温度変化の影響を防ぐケースもあります。
最後に、リサイクル性や環境へのやさしさも見逃せません。緩衝材は、基本的に荷物の運搬が終わると廃棄します。そのため、廃棄に手間がかかったり、環境負荷が大きかったりする素材は敬遠されるのです。送付先への配慮から、しばしばこれらの問題が生じない緩衝材が好まれます。
緩衝材の種類7選

ここでは、おすすめの緩衝材として、次の緩衝材を紹介します。
- プチプチ・エアーキャップ・気泡緩衝材
- バラ緩衝材・発泡緩衝材
- 紙製の緩衝材
- 木製の緩衝材
- エアー緩衝材|エアーピロー
- 発泡ポリエチレン
- 包装用ラップ
それぞれの特徴について、詳しく紹介していきます。
プチプチ・エアーキャップ・気泡緩衝材
エアーキャップは、表面に空気入りの小さな粒状の凹凸がついた緩衝材です。粒を潰した時の感触から「プチプチ」と呼ばれたり、気泡緩衝材と呼ばれたりもします。薄い割にクッション性が高く、割れ物や精密機械を包んで使用するのに適しています。長期間放置すると空気が抜けてしまうため、大量購入は慎重に検討しましょう。
32cm×28cmの袋状に加工された製品なので、梱包は簡単です。梱包作業を効率的に進められるでしょう。軽量・耐薬品性・防水性・防湿性・光透過性(透明度)と、機能性に優れていて、さまざまな環境下で安心して使用できる梱包材です。また、焼却時に有毒ガスが発生しないので、廃棄も楽です。
商品の詳細はこちらバラ緩衝材・発泡緩衝材
まゆのような形状の緩衝材です。アローエコクッション、ハイタッチ、エコホールド、イーパックなど、さまざまな種類があります。内容物の梱包材の隙間に敷き詰めて使用します。粒状になっているため、複雑な形状の内容物を埋めるのに最適です。
コーンスターチを原料としているものであれば、焼却時に有毒ガスが出ない素材です。また、合成樹脂(ポリエチレン・ポリスチレンなど)製のものはつぶれにくいため、重い内容物にも使用できます。なお、梱包後も内容物が動く恐れがあるため、内容物を固定する目的には適しません。
バラ緩衝材が25cm×35cmの袋に入った状態で販売されています。素材はポリスチレン樹脂製なので、重い内容物にも使用可能です。S字のような独自形状により、内容物の荷動きを少なくし、破損のリスクを低減します。
また、吸水性が低いため、高湿度環境でも利用できます。使用しているポリスチレン樹脂はリサイクル製品で、環境にも優しいのが特徴です。
商品の詳細はこちら紙製の緩衝材
環境にやさしい紙製の緩衝材です。丸めて内容物と梱包材の間に敷き詰めて、内容物への衝撃を吸収します。ほとんどの製品が再生紙を使用しているため、環境に優しく、廃棄も容易です。また、安価でコストパフォーマンスが良い製品が多いのも特徴といえます。
カットされていて使いやすいタイプと、大きなロール状の製品をカットして使用するタイプがあります。後者の方が安価に使用できるので、使用量や作業の手間をふまえて適したものを使用しましょう。
紙でつくった緩衝材です。30cm×25cmのサイズですが、ジャバラ式になっていて、最大で約2倍近く広がります。陶器やガラスなどを包むのに適した形状をしています。50枚入り1セットで販売されています。
商品の詳細はこちら木製の緩衝材
木材を薄く切って削った天然の緩衝材です。「木毛(もくもう)」やウッドウール、ウッドパッキンとも呼ばれて、商品を衝撃から守るラッピング材となっています。吸湿性と弾力性に優れているため、食品のようなデリケートなものを梱包するのにも適しています。見た目がよいため、プレゼントや贈答品などでラッピングも兼ねた梱包材としてしばしば使用されます。
およそ250gでベージュ色のウッドウールです。色のむらが少なく、見た目がきれいな緩衝材となっています。ガラス・ビン・陶器などのこわれものの緩衝材として、さらに贈り物のラッピングとしておすすめです。
商品の詳細はこちらエアー緩衝材|エアーピロー
中に空気が入れて使用するビニール製の緩衝材です。すでに空気が入ったタイプと、シート上で販売されていて、使用する分だけ空気を入れて使用するタイプがあります。作業の手間や使用量を踏まえて、自分に合った製品を選びましょう。サイズも製品によって異なるため、内容物や梱包材のサイズを踏まえて適したものを使用してください。
オクトパック AIR5用エアー緩衝材フィルムは、ロール状で販売されていて、自分で空気を入れるタイプの製品です。袋状のフィルムが連なった形で販売されていて、使用するときにカットして空気を入れて使用します。
商品の詳細はこちら発泡ポリエチレン
発泡ポリエチレンで作られた緩衝材です。薄いシート状になっていて内容物を包み込むものと、板状になっていて内容物同士や内容物と梱包材の間に挟んで使用するものなど、さまざまなタイプの緩衝材があります。用途や内容物のサイズを踏まえて、適した形状・サイズのものを使用してください。
JPR トラックボードは、板状で大型のポリエチレン製梱包材です。90cm×180cmと大きいので、機械や大量の荷物を運搬する際の緩衝材として使用します。適度な弾力を持っていて、内容物を衝撃から守ります。環境に優しい素材で作られているため、廃棄もしやすいのが特徴です。帯電防止材が入っていて、ほこりが付着しにくい製品となっています。
商品の詳細はこちら包装用ラップ
伸縮性のある透明な樹脂フィルムで内容物をくるんで使用します。Amazonの配送でしばしば使用されていますが、ホームセンターやネットショップなどで購入できます。内容物を傷つけずに固定もできるのが特徴です。フィルム自体に粘着性があり、巻き付いたまま固定できるのが特徴です。
棒にフィルムが巻き付いた形状をしていて、内容物に沿わせながらスライドさせることでフィルムが内容物に巻き付く仕様です。簡単に梱包作業を進められて便利なのが特徴です。焼却しても塩素系ガスが発生しない環境に優しい製品でできています。1製品で幅は10cm、長さは250mとなっています。
商品の詳細はこちら緩衝材の選び方

自分に合った緩衝材を選ぶときには、荷物の形状やサイズと費用対効果を考慮することが大切です。ここからは緩衝材の選び方について紹介します。
荷物に合わせて選ぶ
荷物の形状やサイズ、梱包材と内容物の隙間の大きさなどを踏まえて適切な緩衝材を選びましょう。たとえば、隙間が大きいときにはエアーピローのように大きなスペースを埋められる緩衝材がいいでしょう。複雑な形状のときには、粒上の緩衝材がおすすめです。
大きな荷物に使用するなら、大型の板状の緩衝材を使用するのが適しています。割れ物を運搬するなら、内容物をしっかりくるむシート状の緩衝材を使用しましょう。緩衝材にはさまざまな種類があるので、状況に合った製品を選んでください。
費用対効果を考える
緩衝材は、数百円の安価なものから1万円以上するものまでさまざまです。費用と効果を踏まえて最適な緩衝材を選ぶとよいでしょう。
一般に安価なものほど小さく・少量の内容物を梱包するのに適したものとなっています。内容物のサイズや使用頻度を踏まえて選びましょう。
まとめ

内容物を安全に運搬するために使用する緩衝材には、今回紹介したとおり材質や形状、サイズの面でさまざまな種類があります。配送する製品や状況、使用頻度などをふまえて最適な製品を選んで、内容物を安全に運びましょう。
現場市場では、今回紹介したおすすめの緩衝材を始め、さまざまな製品を扱っています。緩衝材をお買い求めの方は、ぜひ一度オンラインショップを除いてみてください。
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この記事を書いた人
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ヤス
愛車はシトロエンC3。前職は家具メーカーのECサイト運営。現場市場の企画・撮影を担当。知られざる「現場にあると嬉しいモノ」を知ってもらうことを目的に活動中。休日の日課はもちろん洗車です!
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ヤスのコメント
緩衝材は、衝撃を吸収して破損を防ぐ目的で使用しますが、現場の皆様に最も馴染みがある緩衝材はヘルメットの衝撃吸収材 (ライナー)ではないでしょうか。衝撃から頭を守るためにはヘルメット本体だけでなく衝撃吸収材も重要なパーツです。発泡スチロールがよく使われますが、特殊な構造をした樹脂カバーを使用したヘルメットもあるので現場市場で検索してみてくださいね!