ネジ穴が潰れたときの対処法8選!原因も理解して今後の作業に役立てよう!

DIYの初心者や中級者にありがちな失敗の一つが、ネジ穴を潰してしまうことです。
ネジが使えなくなるのは仕方ないですが、潰れたネジをうまく除去して作業を継続したいところです。
輪ゴムやボンドなどをうまく使うと、潰れたネジを外すことができます。今回の記事では、潰れたネジの除去方法を紹介します。また、後半ではネジが潰れる原因についてもまとめたので、今後の作業に役立ててください。
潰れたネジの外し方@ネジ山が少し残っているとき

ネジを締める際にサイズの合わないドライバーを使用したり、無理に力をかけたりすると、ネジ山が潰れてしまうことがあります。まずは、ネジ山が少しでも残っているときのネジの外し方をまとめました。
ドライバーで外してみる
まずは、シンプルにドライバーを使って外す方法を試してみましょう。ネジ山にドライバーを強く押し込みながらゆっくりと回すとネジを緩められる場合があります。
ドライバーをしっかりとネジに押し付け、慎重に回転させましょう。ただし、ネジが回りそうにないのに強引にドライバーを回すと、さらにネジ山が潰れてしまう危険があります。その場合は、別の方法を試しましょう。
なお、軸が持ち手を貫通している「貫通ドライバー」なら、持ち手側の先端についた金属部分でネジを垂直に叩くと緩められる場合があります。この方法を試すとネジ穴が広がる点には留意が必要ですが、それでも問題なければ実行してみてください。
輪ゴムを使って外す
輪ゴムを使ってネジを外す方法もあります。太めの輪ゴムをドライバーとネジの間に挟むと、ゴムの摩擦により滑りにくくなります。その状態でドライバーをその上から押し込み、通常通りにネジを回しましょう。
輪ゴムの素材が、滑り止めの役割を果たし、ネジが外れやすくなるのです。輪ゴムが薄すぎると効果が薄れるうえ、輪ゴムが切れる可能性も高くなります。ある程度の厚みがある輪ゴムを使用するのがおすすめです。
ネジ外し剤・ネジ滑り止め液を使う
もし輪ゴムを使ってもうまく外れない場合、ネジ外し剤やネジ滑り止め液を使用しましょう。ネジとドライバーの間の摩擦を増やし、スムーズにネジを外しやすくしてくれます。
作業方法は、ネジ山にネジ外し剤もしくは滑り止め液を1〜2滴垂らして、しばらく浸透させた後ドライバーで回すだけです。摩擦が増えてドライバーがネジ山にしっかりと噛み合い、ネジを外しやすくなります。
ネジ滑り止め液は、ゴムと同様に摩擦を増やす効果がありますが、液体であるためネジ山とドライバーの間にしっかりと行きわたります。そのため、より確実にネジを外せます。
ボンド・接着剤を使う
もう一つの方法として、接着剤を使ってドライバーとネジを一時的に固定し、外す方法があります。瞬間接着剤をネジの頭に少量垂らし、ドライバーを押し当てます。接着剤が乾燥した後、ドライバーを回してネジを外します。
ネジとドライバーがくっついて一体化しているため、ネジ山がなくとも外せる可能性が高くなります。ドライバーを引き続き使用できるようにするために、作業後はネジとドライバーを外して、ドライバー側に残った接着剤を丁寧に取り除きましょう。
潰れたネジの外し方Aネジ山が完全に潰れたとき

ネジ山が完全に潰れてしまうと、ここまで紹介した方法では外すのが困難です。そのときでも、工具を活用するなどして作業方法を工夫すれば、ネジの取り外しが可能です。
ペンチを使う
ネジ山が全く残っていない場合でも、ペンチを使ってネジを外す方法があります。ペンチでネジの頭をしっかりと挟み、そのまま回して緩めていく方法です。
通常のペンチでも可能ですが、ネジ外し用ペンチを使用するとさらに外しやすくなります。このペンチは滑りにくい構造になっており、ネジの頭をより確実に掴むことが可能です。
ただし、ネジが完全に材料に埋まっている場合や、ネジの頭が平らになっていると、この方法が使えないケースもあります。その際には他の方法を検討しましょう。
ネジ外し専用ビットで外す
ネジ外し専用のビットという専用の工具を使用する方法もあります。この工具はネジ外しに特化したもので、片側がドリル形状、反対側がネジ形状になっています。
まず、ドリル形状の側でネジの頭に穴を開け、その後ネジ形状の側でその穴を利用してネジを回して緩めます。ネジ頭に新たな噛み合わせを作り出すことで、ドライバーでネジを回して外しやすくなるという仕組みです。
ネジ外し専用ビットは電動ドリルに取り付けて使用することができ、頑丈なネジや錆びたネジにも対応可能です。
電動ドリルで削る
どうしてもネジが外れない場合には、電動ドリルを使ってネジ自体を削り取る方法もあります。これはネジの頭を完全に破壊することで、ネジを材料から取り外す方法です。
まず、ドリルでネジの頭を削り取ります。ネジの頭がなくなったら、残った軸をペンチで掴んで引き抜くか、さらに削り取ります。この方法は非常に効果的ですが、ネジ穴や周囲の材料を傷つけるリスクが高いため、慎重に作業する必要があります。
また、この方法を使用する場合、適切なドリルビットを選ぶことが重要です。硬い金属や木材を削るためには、高性能なビットを使用することが求められます。
ルーターなどで新たなネジ溝を作る
ルーターという金属を削る工具を使用して、新たなネジ溝を作り出す方法もあります。ネジの頭が完全に潰れてしまった場合でも、新たな溝を作ってドライバーで回せます。
まず、ルーターを使用してネジの頭に横一線の新しい溝を掘ります。溝ができたら、マイナスドライバーを使ってネジを回します。
ルーターの操作には一定の技術が必要で、失敗すると材料を傷つけてしまう可能性があります。DIYや工具を使用した作業に慣れている方に適した方法です。
ネジが潰れる原因と対策

ネジが潰れてしまう原因はいくつかあります。原因を理解して、注意しながら作業を進めれば、ネジが潰れるトラブルを予防可能です。
原因@ドライバーとネジ溝のサイズが合わない
ネジが潰れる一般的な原因の一つは、使用するドライバーのサイズがネジ溝に合っていないことです。ネジに対してドライバーが小さすぎると、力が均等に伝わらずネジ山を削ってしまうことがあります。
ネジとサイズが一致したドライバーを使用するのが、有効な対策です。さまざまな口径のネジを使用する方は、複数種類のサイズのドライバーを用意して、それぞれの作業で適切なドライバーを使用できるようにしておきましょう。
原因Aネジを回す力が強すぎる
ネジを回す力が強すぎることも、ネジ山が潰れる原因の一つです。特に、硬い材料にネジを締める際、過剰に力を入れるとネジ山が潰れやすくなります。適度な力加減でネジを締めるように心がけましょう。
ネジを締める際は、目安として押す力が7割、回す力が3割を意識してください。また、電動ドライバーを使用する場合は、トルク設定を調整して過度な力がかからないようにするのも大切です。
原因Bネジがさびている
錆びたネジは素材が劣化して、ネジ山が脆くなっていることがあります。この状態でネジを回そうとすると、簡単にネジ山が潰れてしまいます。
錆びたネジを使わないのが最も効果的な対策ですが、どうしても使わざるを得ない場合は、事前に錆を取り除き、潤滑剤を使用してネジの動きをスムーズにしてから回しましょう。
原因C硬いドライバーを使用している
硬い材質のドライバーを使用すると、ドライバーがネジ山を削ってしまう可能性があります。柔らかい素材のネジを扱う場合には、硬いドライバーの使用は避けましょう。また、硬い材質のネジを使用するのも、一つの方法です。
まとめ

ネジ山が潰れてしまっても、ネジを取り除く方法は複数あります。今回紹介した方法の中から、適切な方法を試してみましょう。また、ネジ山が潰れる原因を理解し、正しいネジの扱い方を実践することで、ネジが潰れるトラブルを予防できます。
現場市場では、潰れたネジの取り外しに役立つ工具や、さまざまなネジを取り扱っています。潰れたネジ山の対処や代わりのネジを購入するうえで、ぜひご活用ください。
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この記事を書いた人
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ヤス
愛車はシトロエンC3。前職は家具メーカーのECサイト運営。現場市場の企画・撮影を担当。知られざる「現場にあると嬉しいモノ」を知ってもらうことを目的に活動中。休日の日課はもちろん洗車です!
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ヤスのコメント
DIYを始めたばかりの頃にネジ山を潰しまくって、毎回どうしようか悩んでました…。
今回の方法は実際に試して効果のあったものばかりなので、ぜひ1度試してほしいです!