空調服のおすすめ7選！自分に合った空調服の選び方を解説

バッテリーやファンは、まず電圧に注目しましょう。基本的には電圧が高い空調服の方が強力な送風が可能です。涼しさを重視する場合には、目安として最低でも7V以上、できれば20Vを超える製品を選びましょう。

また、電圧の出力を段階的に調節できる製品もあります。電圧を抑えた方が稼働時間を伸ばせるため、作業環境に応じて出力を調節できる製品はさらにおすすめです。

稼働時間にも着目しましょう。工事現場での作業は一日中続くケースも少なくありません。最後まで送風能力を維持する観点からは、稼働時間が長い製品の方がおすすめです。

最近は、最大出力でも8時間程度の稼働時間を有する製品が多く見られます。出力を抑えれば16時間〜24時間程度は持続する製品もあります。このような、長時間稼働が可能な製品を選びましょう。

最大風量の強さは、空調服を選ぶポイントではとても重要なポイントです。基本的にはファンの送風が強いほど、服の内部にある熱を効率よく逃してくれます。空調服では、毎秒の最大風量を「L（リットル）」で表記しています。

通常の作業では毎秒60L以上、高温多湿の環境で着用する場合は100L以上を基準に選びましょう。炎天下の屋外の作業、エアコンが効かない屋内の作業は、いずれも熱中症のリスクが高いため、送風が強い空調服を選び、快適で安全な作業環境を整えましょう。

なお、基本的に風量は電圧の出力と比例します。最大風量が強く、さらに出力を調節できる製品は、作業環境に応じて適切な出力で使用できるため便利です。

ファンを動かすために使用する、充電器の充電速度も要チェックです。空調服のファンは、内蔵されたバッテリーを専用の充電機やUSB充電と接続して使用します。

充電に必要な時間は、使われているバッテリーやファンの種類によって大きな差があります。充電速度が早い方が、作業の途中でバッテリーが切れてしまった場合に速やかに再充電したり、より短い隙間時間で充電を済ませたりできるため便利です。

空調服のファンやバッテリーに充電速度が記載されている場合は、スピーディに充電できる製品を選びましょう。急速充電対応の商品や、比較的早いスピードで充電が可能な「USB Type-C」充電に対応した製品を選ぶのも一案です。

過酷な環境で使用する分汚れやすい空調服なので、お手入れのしやすさも大切なポイントです。ファン部分を取り外し、水洗いが可能な製品を選びましょう

水洗いができないと、雑巾やウェットティッシュなどで拭き掃除をしなければならないため、お手入れに手間がかかってしまいます。また、服の部分については、バッテリーやファンを取り外して、洗濯機で丸洗いが可能な製品がおすすめです

空調服を長持ちさせる上では、こまめなお手入れが重要になります。だからこそ、お手入れがしやすい製品を選ぶとよいでしょう。

半袖・長袖のどちらを選ぶかは、ウェアにおける重要な検討ポイントです。半袖の方が袖が邪魔にならず、脇や首から風が抜けて涼しく作業ができます。現場の危険性が低く、単純に熱い場所で作業する場合には、半袖を選ぶのが良いでしょう。

一方で、薬品、飛散物など作業条件で危険性が高い場合には、袖があった方が安全なケースも想定されます。強力なファンを選べば、袖口まで風が通るため、単純な長袖の作業着より涼しさを保つことも可能です。作業環境に応じて、自分に合った空調服を選ぶとよいでしょう。

服の材質は、涼しさや動きやすさ、着心地といった観点から重要です。作業着によく用いられているポリエステルの素材は通気性があるので涼しく、濡れても乾きやすい、軽いといった特徴があります。一方、綿の素材は肌触りがよく、吸水性も高いため、着心地が良いのが特徴です。また綿は火花に対して、燃えやすいと言えますが、ポリエステルなどの化学繊維に比べると燃えにくいという特徴があります。

近年ではポリエステルと綿、両方を混紡した空調服も売り出されています。混紡タイプの空調服は、火への耐性は無いものの、綿の肌触りの良さは残しつつ、ポリエステルの耐久性や形状安定性なども兼ね備えているのでおすすめです。

ウェアの機能にも着目して選ぶとよいでしょう。たとえば、フードがついている空調服は突然の天候悪化時などに重宝します。また、素材自体に遮熱機能があって、衣服内の暑さを抑えてくれる製品もおすすめです。

高所で作業する方向けに、フルハーネス付きの空調服も見られます。2022年1月より、高所作業ではハーネス着用が義務化されています。高所作業の予定がある方は、必ずフルハーネス付きの空調服を購入しましょう。

そのほか、近年発売されている空調服には、はっ水・防汚機能が付いているものがあります。雨が降ったり汚れが付きやすかったりする外の環境でも、より快適に作業を進められます。

他にも消臭・抗菌機能や、UVカット機能など便利な機能が付いたものが販売されています。費用対効果を比較検討しながら、ニーズに合った機能が備わった空調服を選びましょう。