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失敗しないコーキングの選び方と使い方|種類・施工手順までわかりやすく解説

失敗しないコーキングの選び方と使い方|種類・施工手順までわかりやすく解説

すき間やひび割れの補修に使用する「コーキング」は、見た目を整えるだけでなく、雨水の侵入や建物の劣化を防ぐ大切な役割があります。
しかし、種類や使い方を誤ると、すぐに剥がれたり再施工が必要になる恐れがあります。

この記事では、コーキングの基本的な役割や種類ごとの特徴、選び方のポイント、きれいに仕上げる施工手順までを紹介します。
DIYで挑戦したい方はもちろん、施工を依頼する前に知識を整理したい方にも役立つ内容です。

大切な住まいを長く守るために、正しいコーキングの知識を身につけて安心して補修に取り組めるようにしましょう。

コーキングの役割と必要性

コーキングは、建物のすき間を埋めて水や空気の侵入を防ぐ仕上げ材です。
防水や気密を確保することで、雨漏りや結露による建材の腐食を防ぎ、住まいの寿命を延ばす大きな役割を果たします。

さらに、揺れや温度変化で生じる建物の伸縮にも追従してひび割れを防ぐため、快適な住環境を維持するうえで欠かせません。
コーキングが劣化すると、すき間から雨水や害虫が入り込み、深刻な二次被害を引き起こす恐れがあります。

適材適所のコーキングを選び、正しく施工することで、見た目の美しさだけでなく安心できる住まいづくりにつながります。

コーキング材の種類と特徴

コーキング材には、用途や施工場所に応じてさまざまな種類があります。
それぞれの特徴を理解しておくと、失敗を防ぎながら最適な選択ができます。

ここでは、代表的なコーキング材について詳しく紹介します。

アクリル系

アクリル系は水性で扱いやすく、DIY初心者にも人気のコーキング材です。

特徴は以下の通りです。

  • 乾燥後に塗装できる
  • 価格が安くコスパが良い
  • 水で道具や手を洗える
  • 乾燥が早く作業効率が高い
  • 室内補修に向いている

木部やクロスの隙間補修など、湿気の少ない室内での使用にぴったりで、硬化も早く短時間で仕上がるのが魅力です。
道具の片付けが簡単なのもポイントで、初めての補修でも扱いやすい素材といえます。

ただ、防水性や柔軟性は低めなので、屋外や振動が大きい場所には不向きなので注意しましょう。

シリコーン系

シリコーン系は、防水性・耐候性ともに非常に優れているコーキング材です。

特徴は以下の通りです。

  • 高い防水性能
  • カビが発生しにくい
  • 柔軟性が長く続く
  • 紫外線に強い
  • 屋外でも使用可能

特に水回りの定番として知られ、浴室やキッチンの目地補修に重宝されています。
乾燥後もゴムのような柔軟さを保ち、ひび割れを防ぐのが強みです。

ただし塗装には不向きなので、仕上がりの色を調整したい場所では注意が必要です。
長くメンテナンスしたくない場所に選ばれることが多く、防水・防カビを優先したいなら最適でしょう。

変成シリコーン系

変成シリコーン系は、シリコーンの耐候性や防水性を持ちながら塗装もできる万能型です。

特徴は以下の通りです。

  • 高い防水・耐候性能
  • 柔軟性も十分
  • 塗装対応で仕上げ自由度が高い
  • 防カビ性の製品もある
  • 幅広い施工箇所に使える

水回りから外壁まで幅広く使えるため、プロ・DIY問わず人気があります。
紫外線にも強く、劣化しにくいことから長く安心して使える点も魅力です。

価格はアクリル系より高めですが、その分性能が安定しており、総合的にバランスの良い素材といえるでしょう。

ポリウレタン系

ポリウレタン系は、強い接着力と耐久性が求められる場所に適したコーキング材です。

特徴は以下の通りです。

  • 弾力と強度を両立
  • 塗装対応で仕上げに合わせやすい
  • 目地の動きに追従しやすい
  • 外壁・金属部にも適応
  • 紫外線に弱いため塗装仕上げ推奨

特に外壁や金属部分など大きな動きが起きる場所に向いており、プロの施工現場でもよく採用されています。
硬化後も弾性を保つので、ひび割れを起こしにくいのも安心できる点です。

塗装と組み合わせることで耐久性をさらに高められ、見た目にもこだわりたい方におすすめです。

コーキングの選び方

コーキング材を選ぶときは、種類だけでなく「どこに・何のために使うか」を考えることが大切です。
場所や条件に合わない素材を使うと、せっかく補修してもすぐに劣化してしまいます。

ここでは、施工箇所や性能面などの観点で、失敗しない選び方のポイントを紹介します。

施工箇所と目的で選ぶ

コーキング材を選ぶ際は、まず施工する場所と目的を確認しましょう。
室内か屋外か、水回りかどうかで必要な性能が変わるため、特徴を理解しておくと、失敗を防ぎやすくなります。

選ぶときのポイントは以下の通りです。

  • 屋外なら耐候性や紫外線耐性が高いもの
  • 水回りなら防カビ・防水性能が高いもの
  • 動きの大きい場所なら柔軟性のあるもの
  • 塗装仕上げが必要なら塗装対応タイプ

用途に合わない素材を使うと、すぐにひび割れや剥がれが起こる恐れがあります。
たとえば外壁やサッシ周りなら、耐候性と柔軟性を兼ね備えた変成シリコーン系がおすすめです。
逆に木部や室内の小さな隙間埋めならアクリル系で十分です。

耐久年数・防水性で選ぶ

長持ちさせるには、耐久性や防水性にも注目しましょう。
性能をしっかり理解しておくと、補修の手間や再施工のリスクを減らせます。

選ぶときのポイントは以下の通りです。

  • 屋外では10年以上持つ高耐久タイプ
  • 水がかかる場所は防水性の高いもの
  • 温度や湿気で伸び縮みしても割れにくい柔軟性
  • 紫外線に強い素材

アクリル系は耐久性が低く3〜5年程度ですが、シリコーン系や変成シリコーン系は10年以上持つ製品もあります。
屋外の長期補修では、耐候性と防水性のバランスが取れたものを選ぶと安心です。

初期コストは高くても、再施工が減ればトータルで安くなるケースも多いので、性能をしっかり確認しましょう。

塗装可否で選ぶ

仕上がりの美しさを大切にしたいなら、塗装できるかどうかをチェックしましょう。
塗装が必要な場所に不向きな素材を選ぶと、補修跡が目立ってしまいます。

選ぶポイントは以下の通りです。

  • 外壁など見た目を整えたい箇所は塗装可能タイプ
  • 水回りで色合わせ不要ならシリコーン系
  • 既存塗装と色を合わせたいなら変成シリコーン系
  • 塗装後の耐久性も確認

シリコーン系は塗装できないため、周囲に合わせた仕上げには向きません。
一方で変成シリコーン系やポリウレタン系は塗装対応なので、外壁やサッシの補修に便利です。

見た目の仕上げにこだわりがあるなら、塗装との相性まで考えた素材選びが必要です。

コーキングの施工手順ときれいに仕上げるコツ

コーキングは正しく施工しないと、すぐに剥がれたり雨漏りの原因になったりします。
基本の手順を守るだけで仕上がりと耐久性は大きく上げることができます。

ここでは、きれいに長持ちさせるための具体的な施工ステップとコツについて見ていきましょう。

@ 古いコーキングをしっかり除去する

新しいコーキングを長持ちさせるには、古いものをしっかり取り除きましょう。
残ったままだと密着不良や剥がれの原因になります。

作業の流れは以下の通りです。

  • カッターやスクレーパーで古いコーキングを切り取る
  • 目地に残ったかすをブラシで取り除く
  • 必要に応じてシンナーなどで油分を拭き取る

目地がきれいな状態になるほど、新しいコーキングの密着性が上がります。
手間はかかりますが、仕上がりに大きく影響する大事な工程です。

A 下地を整えて密着性を高める

除去後の下地処理は、コーキングの密着性と仕上がりを決めるとても大切な工程です。
せっかく新しいコーキングを充填しても、下地が整っていないとすぐに剥がれる恐れがあります。

手順は以下の通りです。

  • 目地周辺を乾いた布で拭きゴミを除去
  • 水分を残さず乾燥させる
  • 必要に応じてプライマーを塗る

プライマーは接着強化剤として重要です。
プライマーを塗ることでコーキングの密着力が大幅に向上し、長持ちさせることができます。

特に外壁など過酷な環境では下地処理の精度が仕上がりに直結するので、丁寧に準備を整えましょう。

B マスキングテープを正しく貼る

マスキング作業は、仕上がりの美しさに直結する重要なポイントです。
コーキングがはみ出さないよう、正確に貼ることで作業効率も高まります。

手順は以下の通りです。

  • 目地の両端にまっすぐ貼る
  • はみ出しを防ぐ幅に調整する
  • しっかり押さえて浮きを防止する

マスキング幅をそろえるとラインがきれいに仕上がります。
さらに、テープを剥がすタイミングも大切で、完全に硬化する前にゆっくり剥がすと美しく整います。

C コーキング材を注入してきれいに仕上げる

コーキングを均一に充填し、美しく仕上げるために大事なポイントは以下の通りです。

  • ノズルを適切にカットする
  • 目地の端から空気を入れずに注入する
  • 充填後すぐにヘラでならす

注入量が足りないとひび割れや隙間ができるので、やや多めに充填してからならすのがコツです。
表面を整えるときはヘラや指を使い、目地にしっかり押し込む意識で仕上げると密着度が高まります。

作業はゆっくりで問題ないため、丁寧さを優先しましょう。

D 乾燥・硬化をしっかり待つ

最後の仕上げとして乾燥と硬化の時間をきちんと守ることが重要です。
焦って触ったり、水に濡れたりすると密着力が落ちる原因になります。

注意点は以下の通りです。

  • 施工後は触らずに保護する
  • メーカー指定の乾燥時間を守る
  • 雨や湿気を避ける

乾燥が不十分だと、コーキングの性能が発揮されずに早期の劣化を招きます。
仕上げをきれいに保つためにも、慌てず十分な時間を確保してください。

乾燥中にホコリやゴミが付かないよう周辺環境にも配慮しましょう。

コーキング材のご相談は「現場市場」へ!

現場市場では、コーキング材を含む工業用品をスピーディーかつ丁寧にお届けしています。
大量発注にも柔軟に対応し、業務用に適した価格設定でコスト管理をサポートします。

さらに、一定金額以上のご注文で送料無料になるサービスを用意し、予算面でも負担を軽減。
アプリでは最新のキャンペーン情報やクーポンを手軽にチェックでき、必要なときに必要な資材を揃えられます。

梱包も破損防止に十分配慮し、品質を落とさずにお届けするのがこだわりです。

現場で「すぐに欲しい」を叶える迅速な出荷体制も整えています。
コーキング材に迷ったときやまとめ買いをご検討の際は、ぜひ現場市場へご相談ください。

まとめ:失敗しないコーキング選びできれいに仕上げよう

コーキングは、すき間を埋めるだけでなく、建物の寿命を守る大切な仕上げです。

選ぶ素材や施工方法を間違えると、すぐにひび割れや剥がれが起こり、再施工が必要になるケースもあります。
だからこそ、施工箇所に合った種類を選び、正しい手順で丁寧に仕上げることが何より大切です。

今回紹介したように、アクリル系・シリコーン系・変成シリコーン系・ポリウレタン系にはそれぞれの特徴と向き不向きがあります。
さらに、施工前の下地処理やマスキング、乾燥時間の管理なども欠かせないポイントです。

適材適所で選んだコーキングをきれいに施工すれば、防水性や耐久性をしっかり確保でき、長持ちする住まいづくりに役立ちます。
小さな補修でも、正しい知識を持って取り組むことで仕上がりが大きく変わります。

適したコーキングと正しい使い方で、納得のいく補修に仕上げましょう。

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ヤスのコメント

最初にコーキングを自分でやったときは、仕上がりがボコボコで…
でもちょっとしたコツを知るだけで、見た目も耐久性も全然違うんだと実感しました。
ちょっとした工夫で仕上がりが変わるのを知ると、作業の楽しさも倍増します。
現場でも役立ててもらえたら嬉しいです!




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ヤス

愛車はシトロエンC3。前職は家具メーカーのECサイト運営。現場市場の企画・撮影を担当。知られざる「現場にあると嬉しいモノ」を知ってもらうことを目的に活動中。休日の日課はもちろん洗車です!

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