ブロワーの特徴や選び方を紹介！庭や室内のお手入れに便利な使い方とは

ブロワーとは？

ブロワーは、空気の流れを人工的に作り出し、強い風を吹きだす機械です。掃除機のようにゴミやホコリを「吸い込む」のではなく、逆に「吹き飛ばす」ことで清掃を行います。風の勢いを利用するため、細かいゴミや粉塵が入り込む場所の掃除が容易で、掃除機では届かない隙間のホコリも効果的に除去できます。

家庭用としては庭の落ち葉掃除やベランダのホコリ取りに有効です。また、業務用としては工場や作業場、倉庫などでの清掃に役立ちます。木工加工の現場では、木くずを飛ばす用途にも使われます。

ブロワーの種類

ブロワーには、主にエンジン式、電動式（コード式）、充電式（バッテリー式）の3種類があります。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

エンジン式ブロワーは、混合燃料を利用し、強い風量の風を起こせるのが特徴です。広い庭、公園、道路の清掃など、大規模な作業に適しており、パワフルな風圧で落ち葉やゴミを効率的に集めることができます。

電動式ブロワー（コード式）は、家庭用として人気が高いモデルです。電源コードをコンセントにつないで、連続使用が可能です。エンジン式に比べると静音性が高く、屋内の作業にも適しています。

充電式ブロワー（バッテリー式）は、コードレスのため取り回しがしやすく、屋外や電源のない場所での作業に適しています。近年では性能が向上し、エンジン式や電動式に匹敵するパワーを持つモデルも登場しています。

エアダスターとの違い

エアダスターは、ブロワーと比べて狭い範囲でほこりや不純物を吹き飛ばすのに使用します。たとえば、電子機器や精密部品のホコリ取りなどに重宝します。ブロワーと同様に空気を吹き出す機能を持ちますが、エアダスターの方が出力が小さいのが一般的です。

ブロワーは広範囲の清掃に適しており、落ち葉や粉塵をまとめて吹き飛ばせるのに対し、エアダスターは狭い隙間やデリケートな電子機器のホコリを優しく除去する用途に向いています。ブロワーというとほとんどが機械製品ですが、エアダスターには、スプレー缶状の小型使い切りタイプもあります。

吸い込み機能がある機材もある

ブロワーには、単に風を吹き出すだけでなく、ゴミや落ち葉を吸い込む機能を持つモデルもあります。

吸い込み機能が付いたブロワーは、庭の落ち葉掃除や作業場の粉塵処理に特に便利です。吸い込みと吹き飛ばしをひとつの機械で使い分けることで、さらに作業効率が向上します。

風速

ブロワーの風速は、空気を吹き出すスピードを指し、ゴミや落ち葉をどれだけ強く飛ばせるかに関係します。風速が高いほど、重たいゴミや湿った落ち葉も吹き飛ばすことができ、短時間で作業を終えることが可能です。

必要以上に風速が強すぎると、細かいゴミが周囲に散乱しやすく、意図しない方向に飛ぶリスクが高くなります。風速が調整可能なモデルを選ぶと、作業内容に応じて柔軟に対応できるため便利です。

風量

風量とは、ブロワーが一定時間内に送り出す空気の量を指し、作業効率に大きく影響します。風量が大きいほど、広範囲のゴミを一度に移動させることができるため、広い庭や駐車場、作業場などでの使用に適しています。

風速が速くても風量が小さいと、狭い範囲にしか影響を与えられず、時間がかかることがあります。風量と風速のバランスの取れたモデルを選ぶことが重要です。

電源

ブロワーの電源には、エンジン式、電動式（コード式）、充電式（バッテリー式）の3種類があります。

エンジン式は広範囲・長時間での作業に向きます。公園や道路の清掃、農業用などに便利です。その反面、エンジン始動や燃料補充の手間、騒音などを考慮すると家庭用としては不向きです。

電動式（コード式）は、電源が確保できる場所では連続使用が可能です。家庭での庭掃除やガレージの清掃に適しています。逆に、電源がない場所や広範囲の作業には向きません。

充電式（バッテリー式）は、コードレスで自由に持ち運びができるため、さまざまなシーンで活用できます。ただし、バッテリーの持続時間が限られるため、長時間の作業には予備バッテリーが必要です。

付属品

ブロワーを選ぶ際には、本体だけでなく、付属品の種類や使い勝手もチェックしておくと、より便利に活用できます。特にノズルの種類は重要で、広範囲に風を送れるワイドノズルや、狭い場所に集中して風を当てられる細口ノズルなどがあります。

さらに、バッテリー式のブロワーを選ぶ場合は、バッテリーの容量や充電時間、予備バッテリーの有無も確認しておきましょう。長時間の作業を想定している場合は、交換用バッテリー付きのモデルを選ぶのがおすすめです。