ドリルチャックとは？仕組みや使い方を解説！おすすめ11商品もご紹介

ドリルチャックはその名前から、「ドリルを固定するための器具」と思われがちですが、ドリルに限らず色々な先端工具が付けられます。

先端工具を付け替えれば、以下の用途で使えます。
　● 穴あけ
　● 組立
　● 材料カット
　● 研磨

DIYや屋外作業ではハンディタイプの電動工具にドリルチャックを付けますが、工場や作業場などではボール盤など据え置きタイプの機械にドリルチャックと先端工具を付けて使用します。

電動ドリル用とボール盤用のドリルチャックでは、このように形状やサイズが大きく異なります。

・電動ドリル用

画像引用元： ドリルチャックの特長と取り付け方 | 技術情報 | MISUMI-VONA【ミスミ】

・ボール盤用

画像引用元： ドリルチャックの種類と特長 | 技術情報 | MISUMI-VONA【ミスミ】

工具や機械の口径と合っていないときちんと付けられないので、購入前に口径や差込角をご確認ください。

チャックキーとは、ドリルチャックと先端工具を固定するための道具です。
チャックキー付きのドリルチャックには、3箇所穴が開いているのでチャックキーを差し込みツメを開閉して先端工具を固定しましょう。

キーレスタイプは、チャックキーなしで先端工具が固定できるタイプです。
ドリルチャックを左右に回すとツメが開閉する仕組みになっているので、手軽に付け替えられると人気があります。
ただ、ホールド力はチャックキー付きのドリルチャックの方が高い傾向にあるので、用途によってはキー付きのドリルチャックの方が適しているケースもあります。

チャック能力とは、固定できる先端工具の最高径を意味しています。
つまりチャック能力5mmのドリルチャックの場合、5ｍｍ以下のシャンク（軸）であれば使用できるので、2ｍｍのものでも3mmのものでも問題なく使えます。

ドリルチャックのチャック能力は、
　● 5mm
　● 6.5mm
　● 10mm
　● 13mm
の4種類が一般的です。
インパクトドライバーや一部のドリルドライバーで使用できる6.35mmのものもあります。

注意したいのが、「最低チャック能力」です。
たとえば、最低チャック能力が1.5mmのドリルチャックでは、1mmの先端工具は固定できません。

工具によって差し込み口の形状は異なりますので、サイズだけではなく形もチェックが必要です。

インパクトドライバーに使用する場合は差込角6.35mmの六角軸のものを、ハンマードリルにはSDSプラスに合った形状で差込角10mmのドリルチャックを選びましょう。

・六角軸

画像引用元： インパクト対応 キーレスドリルチャック Φ1.0〜10ｍｍ | ANEXブランドのドライバー・工具メーカー（株）兼古製作所

・SDS

画像引用元： SDSプラス ハンマードリル用ドリルチャック Φ2〜13ｍｍ 打撃＋回転 | ANEXブランドのドライバー・工具メーカー（株）兼古製作所

画像引用元： ドリルチャックの特長と取り付け方 | 技術情報 | MISUMI-VONA【ミスミ】

チャックキーがついたタイプのドリルチャックは、側面に3箇所穴が開いています。
穴にチャックキーを差し込んで回すとツメ部分が開閉するので、まずはツメを開いてドリルやドライバーなどの先端工具を差し込んだら再度チャックキーを穴に差し込みツメを締めます。

場所によって締め方が違うと、先端工具がしっかりと固定されません。3箇所の穴すべてを均等に締めましょう。

画像引用元： ドリルチャックの特長と取り付け方 | 技術情報 | MISUMI-VONA【ミスミ】

キーレスタイプのドリルチャックは、スリーブ部分を回すことでツメが開閉します。
ツメを開けて先端工具を入れたら、逆側にスリーブを回してしっかりとツメを閉じて固定しましょう。